メモリー増設-その5-

Silver Weekの5連休中の一日、久々にPC Memory増設に挑戦。この半年余り、Memory 512MBの愛機Desk Top(NEC)およびNote(HP Compaq)がそろってとてつもなく遅くなっていた。この問題を何とか解決したいと思っていたのだが、原因はどうもMemory不足にあるのではないかな、と薄々勘付いてはいた。しかし、確信には至らず、手を拱いていたわけだ。半年以上もこんなことでいらいらしていたのは、機械オンチの悲しさである。

さて、どうしたらPCを遅くしている真犯人がMemoryにあるということがつきとめられるかだ。これには、Task Managerを使うと良い。Ctrl+Alt+DeleteでこのTask Manager画面に入る。その中にあるPerformance Tabを選択。そこで、KB表示の物理Memoryをみる。次に、MB表示のPF使用量を見てみる。これらをざっと比べてみて、物理Memory<PF使用量になっていたらMemory不足とみなしてよい。今回の事例では、512MB前後の物理Memoryに対して、PF使用量が常に700MB台になっていたので、明らかなMemory不足だったみたいだ。

ちなみに、Memory容量512MBと言えば、3年も遡るとそれなりの能力だったはずだ。これが全然使い物にならなくなっていた最大の理由はProviderと契約している常時接続SecurityなるVirus Softであったこともつきとめることができた。試しにこのSoftを無効にしておくと、200MB位上記Task ManagerのPF使用量が減って、512MB Memoryだけでかなり快適に作動するようになった。

早速、Memory増設作業に入らなければならないのだが、ここで慌てて規格違いのMemoryを買っては、お金を捨てるも同然の行為になる。また、Memoryの規格は合っていても不具合が生じる相性問題というのも考慮に入れておかなければならない。素人が一人で取り扱うには非常に厄介な商品であると考えて間違いない。こういう商品だからこそ、事前調査を慎重に行うことが必要になってくる。店の側でも、相当柔軟に返品を認めることが、真の顧客主義だと思うのだが、現実にはそうでもないらしい。 賢い消費者としてできることは、慎重に規格、店などを調査する自衛措置くらいしかないようである。

ありがたいことに、Memoryを生産している業者のHPにPCの製品名を入れて検索すると、使用可能なMemoryを教えてくれる検索画面が通常は設定されている。これらのIO Data、Buffalo、Green HouseなどのBrandの製品ならば、PC生産者の純正品とほぼ同じで、信頼して買っても大丈夫と言えるようだ。しかし、Netなどの通信販売で購入するのは、定価よりかなり安くなっているとは言え、万が一相性問題が出てきたとき、少し不安だ。だからと言って、事前に返品可能性を問い合わせるのも今一つ面倒くさい。

http://www.iodata.jp/pio/

http://buffalo.jp/products/catalog/memory/

http://www4.green-house.co.jp/searchmem/index.php

なお、適当なMemoryを調べていて、DDRやDDR2と称されるMemoryについては、Slotが2つある場合、256MB×2、512MB×2など、同じBrandの同じMBをそろえた方が好いという解説に2度くらいお目にかかったが、今回は1GBのMemoryをそれぞれ購入、Desk TopとNoteに単独で追加した。Desk Top本体を開けてみるとIO Dataの512MBのMemory一本が入っており、もう一つのSlotは空だったので、購入店のPB(店に拠ればBuffalo製品と変わりない)のMemory1GBをそのまま追加した格好。Noteでは、256MB(Sumsong製)×2の内の1本をGreen House社製の1GBと交換した。これで、どちらもBrandもMBも異なる2本のMemoryの組み合わせとなったが、1GB以上の数値はちゃんと認識されていて、それなりの高速で稼動している。

最後に、どこから買うのが比較的安くて、MemoryとPCの相性から生じる問題も最小限にすることができるかと言う点だ。いろいろ考え込んでNetを探っているうちに秋葉のGood Mediaと言うNet通販も店頭もやっている小振りなShopに辿り着いた。今回購入したGreen HouseのS.O.DIMM商品を最安値で販売していたShopでもある。

ただの安売屋では適切な助言などは期待しない方が良いだろうということでだめもとで行ってみたところ、若い店長らしき店員から実に様々かつ適切な助言をもらうことができた。曰く、増設MemoryのBrandであるGreen Houseの商品ならば、そのHPで公表されている適合商品である以上、まず相性問題は起こらず問題なく使えると考えてよいこと。また、Desk Topについては、製造者のNECおよびIO Dataが拡張は最大1GBまでとして、IOの拡張Memory一覧の中に1GBの商品を表示していなかったのに対して、Buffaloが最大2GBまで大丈夫として1GBの拡帳Memoryも一覧の中に加えていたのだが、Buffaloがこういう言い方をしているときには、絶対保証ではないがまず大丈夫ですとGood Media PBの1GB製品を推薦してくれたこと、など素人が決断を下すのに必要ないろいろな助言をもらうことができた。これが非常に助かった。何せ、当初はNote用に1GB×2を1万円弱位の予算で買い揃え、様子を見てみようと言う程度だったのが、8千円以下で2台のPCの問題が一気に解決してしまったのだから、幸運であり、Shopと店員に対する感謝の気持ちが滾々と湧いてきても当然なのである。

http://www.pc-goodmedia.jp/

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お台場Gundamを見てきました

ほとんど義務感から、お台場、潮風公園まで行ってきました。平日にもかかわらず結構な人出でした。ゆりかもめはほぼ満員状態の盛況ぶりです。もちろん、ゆりかもめに乗る人の目的はGundamだけじゃないのですが。

総選挙の真っ只中ですが、夏休みの季節でもあります。Obama大統領でさえ例外ではありません。ならば、のんびりとGundam見物を楽しむのも粋なものです。ついでに運命の船、南極観測船「宗谷」も見て参りました。ぼろぼろになっても決して沈まなかった強運を分けてもらったつもりです。

総選挙に話を戻すと、前回の「郵政民営化」の5文字に続いて、今回は「政権交代」の4文字が醸しだす空気でまたもやこの国は動いて行くようです。せめて、前議員や元議員経験者の候補については、議員時代に賛成・反対した重要法案の一覧と解説くらいは、Netで簡単に見つけられるようにしてもらいたいものです。それにしても、与党は4年前の地滑り的大勝利の上に胡坐をかいて、結局何もしてこなかったという印象が強い。今の劣勢は自ら招いたものなのでしょう。

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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

今頃新劇場版Neo Genesis Evangelion「破」を見て参りました。TV版Evaをそれ程過大評価していない小生ですが、その小生にとってもやはりEvaは見ておかなければならない作品です。TV版からほとんど外れない内容に終始し、第五使徒RAMIELまでのお話だった「序」は、無難な出だしだったという印象でしたし。

しかし、「破」は、文字通り「破」でした。TV番からはすっかり離脱したと言う印象が強いです。冒頭、Eva仮設5号機と真希波・マリ・イラストリアスの第三使徒との戦闘は、マリを含めて新劇場版固有の設定。本作はTV版とは違うのだということを象徴する描写になっていました。

そして、お馴染みの第二のHeroinアスカの登場ですが、登場の設定も違えば、アスカの日系の苗字が「式波」に変更され、アスカの内向的だが欧米流の自立自尊、個人主義的志向の故に「我」の強さを前面に押し出す性格がより分かりやすく描写されているように思えました。

一番驚いたのは、綾波に次ぐEva Heroinのアスカが第九使徒に侵食されたEva3号機に搭乗、ダミーシステムに切り替えられたシンジの初号機の手で無残に破壊され、アスカもEntry Plugごと噛み砕かれ、死亡したのではないかに思われる場面です。かろうじて一命を取り留めたようなのですが、アスカびいきには衝撃的な設定。この戦闘は、当然シンジの心に深い傷を残し、本作最後の戦闘場面における、第十使徒に飲み込まれた綾波レイを絶対に救出するというシンジの熱い心の叫びと行動になって表れました。本作におけるHeroinの位置づけは、かなりのレイ重視、アスカ軽視を示唆しているのなのかなと思わせるところです。ちなみに、「序」の最後の場面も、第五使徒RAMIELを倒した後、倒れた零号機のEntry Plugをシンジがこじ開け、レイの生存を確認して涙する場面でした。

なお、なんでアスカが3号機に搭乗することになったのかという理由付けは、アメリカのNer第2支部で試験中のEva4号機が支部を巻き添えに消滅したことを受けて、同じくアメリカで開発されていたEva3号機が急遽日本に移送されたこと、それに伴い、バチカン条約で一国が保有するエヴァの数は3機までとなっていたことに基づき弐号機が凍結されることになったこと(これはTV版にはなかったような気がする)、3体のEvaの中で弐号機が凍結されたのは元々弐号機がNerv欧州支部に所属していたこと、などの様々な説明がなされていました。TV版と大きく異なり本作の肝になる設定と製作者も自覚して、不自然さが残らないよう二重三重に説得力のある状況設定を用意したのでしょう。

最後に、綾波を第十使徒の体内から助け出すことに成功したシンジではありましたがレイとともに初号機の中に取り込まれ、これから一体どうなるのか、「急」(Q?)における落としどころがおかしなことになると、また、変な作品になってしまうのではないかという懸念を抱かせる危ない終わり方だったともいえないこともない気がしました。杞憂に終わってくれることを願いたいです。個人的には庵野秀明とGainaxに対する信頼度はかなり低いので...

映像的な美しさでは、「序」を遙かに凌駕しており、特にNervに宇宙空間から落下してくる第八使徒を三体のEvaで受け止める作戦のために初号機、零号機、弐号機が全力で走る場面は、躍動感が画面に満ちて大満足でした。

なお、今回終幕のTextを見る限り、EurekaのBONESの協力はなかったようです。BONESは先に公開されたEureka劇場版の製作でそれどころではなかったのだろう。

http://www.evangelion.co.jp/

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民主党に聞いてみたいこと

世間では都議会議員選挙が始まり、朝から選挙宣伝で騒々しい。

これから、盛夏になるのか初秋になるのか知れないが、総選挙まで日本列島は選挙一色に染まるのだろうか。今回の総選挙での政権交代は既に見えてきているので、都議選の結果が政局に影響を及ぼすと言うことではなくて、政権交代のうねりが各地方選挙などに及んでくると言うのが本当のところだろう。

民主党は、消費税増税を当面やらず、まず徹底した無駄な支出の削減と言うことを言っている。これは、昼間に便所の電気を消灯したり、コピー用紙の裏紙を使うと言うようなことではないだろう。本当に政府の無駄な支出を削ると言うことになれば、公務員の人数、つまり、人件費の削減に手を付けざるを得ない。サーヴィス産業で一番の経費は「人件費」、日本のような先進国で一番経費がかかっているのは「人」だからだ。

だとすると、徹底的な支出の削減の煽りを受けて解雇される公務員の受け皿はどこになるのだろう。判りやすいのは、道路公団を引き継いだ、高速道路を管理する会社だ。これは民営化したのだから公務員の話ではないが、相変わらず実態は公務員のようなものだ。民主党が政権を握ると、高速道路料金を無料にすると言う。これは決して荒唐無稽な話ではなくて、米国も英国も、独逸だって、高速道路はいくら走っても原則無料である。高速道路が無料ならば、まず、物流が今以上に増える。また、高速道路の入口と出口を増やせるから、高速道路の恩恵を受ける地域経済が飛躍的に増加する。実に筋の通った話なのだ。

しかし、道路の入口と出口で料金を管理している職員は99%必要なくなる。即解雇になる。ETCを買った人は残念でした。ETC Systemの開発・管理をしていた会社、販売に協力して様々な業務に携わっていた人たちも明日から仕事自体がなくなるのだ。

こういう民主党が政権をとったことによって即日無駄なサーヴィスとみなされる産業に従事していた公務員・準公務員および民間会社の従業員の受け皿は、果たして用意されているのか。おそらく用意されていないのだろう。

と言うことは、民主党政権では、普通にしていれば相当数の失業者が生まれてしまう可能性が高いと言うことだ。民間の産業を頼りにできるかといえば、民間産業を代表する財界は、元々民主党よりは自民党よりで、どれだけ民主党が財界との信頼関係を築けるか、大いに疑問である。放っておけば失業がどんどん増えるような状況下、民主党内の旧社民党系や労働組合出身者はどうやって対処していくつもりなのだろう。お得いの物乞いばら撒き政策か。連立を組みそうな国民新党の得意技、壮大公共事業と言う手もある。しかし、これでは無駄が増えるばかりで、公約違反になる。民主党政権の脆弱さが失業問題に集約されてきそうな気がしてならない。

麻生と鳩山というどうしょうもなく絶望的な選択の現実から逃避しているわけではないが、Anime “BLEACH”にはまっている。異界から現世にやって来た美少女に触発されて、超能力を目覚めさせる少年の成長と戦いの物語。どこかで見たような話(例えば“灼眼のシャナ”)だが、B級戦闘Animeと思ってみれば、思いのほか楽しめる作品。せめて、英語版を見て英語力の維持向上に努めている。

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免許証更新

先週、運転免許証の更新に行ってきました。

昨年違反をしたため、Goldが鍍金Goldになっていたのですが、これで名実ともに非Gold免許です。違反記録があると、更新手続き場所が指定警察署などでは出来なくなり、試験場に行くことになります。手数料は4250円と少し高目なようです。その上有効期間は3年(これは少し短すぎないか?)に短縮され、踏んだり蹴ったりです。

試験場の受付時間は月曜日から金曜日が午前8:30~午後4:00、ただしこれはGoldの話で、違反の場合は午後2:00まで。日曜日は同じ時間だが、午前11:00~午後1:00までの昼休みは受付休止になるとのことです。

今回の更新で、面白かったのは、法律改正でこれまでの旧普通自動車運転免許が新設の「中型自動車運転免許」に変わったこと(新普通自動車運転免許は旧よりも限定的)。免許証に本籍地が表示されなくなったこと(表示させるためには、読み取り機において、暗証番号入力が必要)。免許証にこのような個人情報保護の芸当をさせるようになったためか、これまでよりも厚めの免許証になったみたいです。

なお、更新に行ったのは月曜日でした。朝早く出かけ、午前中で2時間の講習を含め無事終了しました。

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次期総選挙は難しい選択だな

昨秋から本格化した世界同時不況から抜け出せないまま、ぐずぐずと政局政治が続いているように見えるが、総選挙まで3箇月を切った。自民党の敗北と政権交代は、最早不可避と見る。関心は、負け方の質と量の方に移ったと言ってもいい。

結果が出た後になって、あれが世論を決定付けた出来事だったなと多分回想されるであろう事件は、西松建設と小沢一郎を巡る秘書逮捕から代表辞任までの一連の出来事などではなくて、本年2月5日の麻生首相の「元々郵政民営化に賛成ではなかった」発言だったのではないだろうか。こういうのを娑婆では「それを言ったらお仕舞ぇーよ」と言って、これで本当に終わってしまったのだと思う。件の首相がその後何を言おうとも、指導者として信用は臨界点まで失墜し、間違っても半年やそこいらの短期間で回復することはなかったと後々語られるのではなかろうか。

かといって、もう一つの選択肢である鳩山由紀夫代表は、問題の多い人物だと思う。「日本列島は日本人だけの所有物じゃない」発言まで飛び出した、本年4月18日付け生出演動画を見てしまった。日本に税金を納めている在日外国人に地方参政権を付与せよ、と言う論旨の中で飛び出した発言だが、本当にどうかしているんじゃないかと思う。こんな考えを持った人物がこれから政権を奪取しようとしている最大野党の党首なのだから、暗澹たる気持ちにならざるを得ない。欧州の多くの国が抱える問題の核心は移民政策の失敗に行き着き、移民の人工国家である米国で社会問題の相当部分が人種問題に起因することは明らかだ。その移民の国でさえ、参政権は米国籍を取得した者にしか認めず、大統領に立候補するための被選挙権は、米国の国土で生まれた者にしか認めていないはずだ。

http://www.youtube.com/watch?v=FrANepcSUUk

しかし、こういう物議をかもし出すような問題について、総選挙前に隠さず明らかにしてくれた鳩山さんは正直な人なのかもしれない。こんな政策を民主党が天下をとったところでいきなり短刀を抜くように抜かれたのではたまらない。同様の主張は、連立与党の一角もかねてからだったはずだ。

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手塚治虫展を見てきました

江戸東京博物館で開催中の手塚治虫展_未来へのメッセージ_に行ってきました。

手塚治虫は、1928年に大阪府豊中市生まれ、1989年に胃癌でこの世を去るまで、漫画家、Animatorとして多くの作品を世に送り出した先駆者です。

「のらくろ」の田河水泡など、戦前の大家らしき人は言うに及ばず、鳥獣戯画にまで遡れる日本漫画が、手塚から始まったというのは正しくない表現ですが、現在の漫画・Animeの隆盛の礎を築いたのは間違いなく、手塚治虫その人なのだ。Anime Fanの一人として、こう言う催しははずせないと言う思いでした。

展示は、やはり漫画の神様だけあって、手塚治虫本人の生涯が戦後の漫画・Anime史に通ずるといった感じでしょうか。漫画家として作品を発表し始め、上京した当時の手塚とトキワ荘の物語は有名で、当時トキワ荘を拠点とした、若手漫画家の石ノ森章太郎、藤子不二雄、赤塚不二夫などがそれぞれ手塚の影響を受けて、手塚漫画の持っていた多様性のうち、科学SF漫画、ギャグ漫画などを昇華発展させ、それぞれの分野を確立していき、漫画界の中核を担う存在になっていったのでした。おそらく、手塚治虫の存在は、Rock and Roll音楽におけるBeatlesのようなもので、先駆者として、漫画の革新と多様性を提示し、その発展の可能性を次世代に示し続けた、と言うことなのでしょう。

当時の時代を映して、Disney Animeを見ている手塚は、当然のようにAnimationを手がけるようになるのですが、Anime製作会社として発足した虫プロは、日本で最初のTV Anime「鉄腕アトム」(1963年)、日本で最初の天然色TV Anime「ジャングル大帝」(1965年)と手塚Animeの黄金時代を飾る作品を生み出しています。これに先立って、東映動画の「西遊記」(1960年)、「ワンワン忠臣蔵」(1963年)などの諸作品にも手塚がかかわっていたことは、今回の展示で初めて知りました。

多くの場合、黄金時代を迎えたと言うことは、衰退期がすぐそこまで来ていることを暗示し、手塚のような他を寄せ付けないほどの天才は、しばしば組織を有機的に維持成長させることは苦手らしく、虫プロは1973年に倒産する。この報道は、当時漫画少年だった小生にもかすかな記憶が残っている。手塚の活動と作品は、この虫プロ倒産、手塚の年齢で考えると45歳前後で、前期と後期に二分すると整理しやすいような気がする。

虫プロの倒産による経済的な苦境と、当時、劇画の隆盛に乗り遅れたため、古い型の漫画家と見なされていた手塚は、この時期に後期の代表作となる「ブラック・ジャック」、「三つ目がとおる」などの新たな連載を開始、見事な復活を遂げる。やはり、この苦難の40代を経て、50代の活躍がなかったならば、さすがの天才漫画家も懐かしいだけの少年漫画の革新者で終わっていたのかもしれない。

手塚治虫の第一人者としての自負の強さと他の作者に対する敵愾心の旺盛さは良く知られるところのようで、トキワ荘系に属さない白土三平の「ガロ」に対抗して、「COM」を創刊し、「火の鳥」を掲載したこと、水木しげるの妖怪漫画など自分にでも描けることを証明するために「どろろ」を連載するなど、枚挙に暇がない。会場出口近くには、手塚と面識のあった人たちのコメントの一角が設けられ、その水木しげるが、漫画家の会合で、徹夜自慢をしていたのは、手塚と石ノ森章太郎の二人で、二人とも比較的早くに亡くなったのは、結局命を削って漫画を描いていたからなのだろう、というようなことが書かれていて印象的だった。

東映動画時代に手塚に会っているであろう宮崎駿もAnimatorとしての手塚には、スタッフに過酷な労働を強いるやり方や組織に対する意識の低さを理由に批判的だということをWikipediaで知った。会場で漫画の原画を懐かしく拝見した「Wonder Three」についても「少年マガジン」の連載を編集者側とのいざこざから中止してしまったWoder3事件と言うものがあったらしいことは、やはりWikipediaを読んで知ったことである。孤高の天才にもあの当時の漫画少年には見えなかった様々な苦悩があったようだ。

1989年2月、手塚治虫は胃癌でこの世を去り、ことしは生誕80年、亡くなってからでももう20年の歳月が流れている。

http://www.edo-tokyo-museum.or.jp

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日本に必要な公共事業

米国のCitibankは、9.11の前後までAA以上の格付けを誇るピカピカの優良銀行だったはずだが、先月の米国発の報道、政府による実質国有化措置には正直驚いた。とはいっても、昨年来のSub-Prime問題の本質、真の標的は、Citibankの救済にあると言われていたし、株価が1ドル台まで急落していることから、市場は大方織り込み済みだったと言うことなのだろう。取りあえずこれで、金融危機の本質部分にメスが入ることになると期待してよいのではないか(と昨年末、同行に巨額の救済資金が入った時もそう思ったのだが、今回はどうだろう)。

それにしても、Bubble崩壊まで絶頂期を謳歌し、AAAやAAの格付けを誇っていた本邦の都市銀行や長信銀の記憶もまだ鮮明な世代に属する者のせいか、こういう事例を見ると金融ビジネスのはかなさを思わざるを得ない。結局、多額の報酬を受取ってさっさと逃げるという結論に到るババ抜きゲームに参加することが英米流の金融ビジネスということなのか。「儲かればそれでいい主義」の信者がババ抜きに勝てるはずがない。

はかないと言えば、1万2千円の定額給付金だ。何でこんなにも馬鹿げた政策を何の工夫もないまま、断行する必要があるんだろう。そしてその付けは、将来に回すのか。

今我が国は時代に試されている。政府の金、即ち国民の血税を使うならば、3つだけだ。

第一に、公共事業を行うとしたら、地震対策を中心にした、災害対策の実行だ。地震対策のための工事などいくらでも施す余地がある。同時に、Soft面でも、消防訓練を始め、災害訓練により多くの住民を参加させるなどして、非常時に備える意識を高めていくことにだって、金は使えるし、こういうことには必ず人手が必要だから雇用機会も増やせると思うのだが。

第二に、教育だ。もう一度、日本には人と言う資源しかないことを思い出し、その意味を噛みしめるべきだ。教育は全ての世代に必要だが、特に未来を担う人たちの育成を全ての施策に優先して行ってゆくべきだ。「ゆとり教育」は公式に誤っていたことを認め、立案者や推進者は断罪されていい。基礎教育に掛かる費用に税金を回し、優秀な教育者をより多く雇うことに金をいくら使っても、文句をいう人は少ないだろう。

第三に、雇用がこの国から逃げていくことを回避しなければならない。日本には外資など導入しなくとも、優良企業はいくらでもある。自動車を始めあらゆる製造業が、ある程度の生産を国内で行えるよう、規制を強めるとともに、賃金の実質下げにまで踏み込んだ環境を整える努力をしなければ、日本は米国のような産業空洞化の先進国になってしまう。

大事なことは、政府も国民も、そして企業さえも、戦後延々と続いてきた「儲かれば何でもいい」主義を放棄することだ。経済力は依然として重要かもしれないが、これからはそれ以上に文化が大切な要素になると言う予感がする。文化力のない判断は、一時的に経済的成功を収めたとしても、はかないものに終わるのだろう。Citibankを始め多くの巨大金融機関がそうだったように。

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Ride Back-その2-

Ride Backは、琳がRide Backに乗ってからわずか半月の特訓で、選手権に出場する第3話までを見たが、良い作品の出来を維持していると思う。原作の漫画の方は、もう少し、左っぽい作品のようで、Anime版の導入部ではそのあたりが大幅に抑えられ、バレエを失って喪失感を抱いていた琳とRide Backとの出合いに焦点が絞られており、良くなっているとさえ思えた。

この間琳以外の登場人物の人柄も大分明らかになってきている。特に、武蔵野総合大学の文学部仏文学科3年片岡珠代。Ride Backの乗り手としては、琳の先輩格で、Fuegoによる琳の非凡な跳躍を見て、全くの初心者にすぎない琳にRide Back Raceの挑戦状をたたきつけてきた女傑。体格に恵まれ、男勝りの強気な性格の珠代は、昨年の選手権で愛機RBZを駆り、女の身で猛者どもを退けて優勝しており、二連覇のかかった今大会でも大活躍している。

それにしても、第2話の珠代と琳の一騎討ちは、珠代が飛び出してきた猫を避けて転倒し、決着付かずと言うことになっているが、あのまま続けていたら明らかに琳の勝ちでしょう。また、琳が一度コーナーを曲がり切れず、池に突っ込んだときは、皆心配しなさ過ぎで(まともに心配していたのは長年の親友しょう子だけ)、少し不自然。しかし、この猫を避けて自分が転倒してしまったところから見て、珠代が見かけとは裏腹に意外とやさしいのではないかと思わせる。実際面倒見の良い姉御肌の性格なようで、ぶっきらぼうながら琳のことを出来のよい妹のようにかわいがっているようにも見える。Ride Back乗りとしての琳の才能と内に秘めた「全てを切り裂く牙」を早い段階で見出したようで、それがいきなりの挑戦状の根拠であり、結果的に彼女の存在が琳のRide Back部入部の決定的な要因になる。Ride Back乗りとしては、文字通り男勝りのPower系の乗りこなしぶりで、今選手権で車体をぶつけてきたCobra兄弟に対して、喧嘩も辞さない徹底した強気のRideで史上初の選手権二連覇を達成している。

その選手権を授業もそっちのけで見ていたのが琳の弟の堅司だが、母親の定めたバレエ・ダンサーとしての道を素直に歩んでいた実姉とは違って、相当に不真面目な奴だが、この日、珠代を上回るラップを刻んで追い上げていた注目の新人が自分の姉であったことに気が付いていない。選手権の規定に適合せず、Fuegoではない別の市販Ride Backで選手権に臨んだ琳だったが、途中猛烈な追い上げを見せて注目を集めたものの、琳とRide Back Balonの相性がFuegoには遠く及ばず、エンジン・トラブルを起こして途中棄権。Ride Back部の顧問岡倉天司郎などは、普通の人間には扱いにくい癖のあるRide Back Fuegoとの不思議なまでの相性の良さを見せる琳が何か特別なものを持っていることに気付き始める。

さて、この女性主人公のRobot Animeだが、美少女とメカという組み合わせは、既に定番の一つではあるらしい。EurekaのNirvashもそうだったが、心のない機械であるRobotがあたかも心を持つ、あるいは心があるかのように振舞う設定には、「理」が勝る男性よりは「感性」重視で本質的に受身なところのある女性主人公の方がより不自然さがないと言うことなのかもしれない。

そう言えば、第1話冒頭で琳が踊っていたのは、Mussorgsky、「展覧会の絵」だった。Classic BalletとOpening Themeの音楽と映像。対照的で成功していると思う。よくよく考えるとやや不自然な展開も皆無とはいえないが、映像的に美しい(琳のかわいさも含めて)好作品と言う評価は変わっていない。

ところで、Animeを製作しているMad Houseの親会社Indexは、Soudi ArabiaでAnime製作者を養成するなど、中東に進出すると言う報道が流れていた。日本の将来は文化の創造にかかっている。日本食とAnimeがその先兵になるのかもしれない。

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Ride Back-その1-

お薦めの3大Robot Animeを問われたら、EurekaseveN、Fafner、Zegapainの3作を挙げてきたのだが、新年早々この一角を崩すかもしれない傑作の香りがするRobot Anime作品に回り逢えた。今年はついているのかな。新年放送開始の深夜Anime、Ride Back。製作会社はMad House。

尾形 琳。2020年代、GGPと言う集団が世界革命に成功し、国連解体などに揺れた世界が漸く落ち着きを取り戻した時代。天才バレエ・ダンサーを母に持ち、自身その母を目標に天才バレエ少女と謳われ、バレエ一筋に打ち込んできた琳だったが、公演中に事故で脚の靭帯断裂という大怪我を負う。故障を抱えた脚では、最早母親を目標に踊ることはかなわず、バレエを諦め、武蔵野総合大学に入学した琳。入学式が終わり、未だ満開の桜が怖いほどに美しい毎年めぐり来るその季節、琳は春雷を伴う通り雨を避けて立ち寄ったある部室で真紅の鉄馬に出遭う。それこそ、バレエを諦めて目標を失っていた彼女の胸の空洞を埋めることになるRide Back Fuego(Spain語で「炎」の意)だった。

Ride Back。乗用脚式2輪車両。要は、この時代に作られたBikeのような車輪を持った人型Robotと言ったところか。高速走行の時には正にBikeのようになって(Spread Legs Form)走る。Openingの画面では琳がスカートをなびかせてSLFのFuegoを駆る姿が印象的だ。どうも、革命を起こして世界をひっくり返した連中GGPは、このRide Backを最大限に利用したらしい。

偶然Fuegoに乗った琳は、初心者とは思えない操縦振りで胸を躍らせる。整備不良でFuegoが暴走する場面もあったが、最後はバレエジャンプ並みの見事な跳躍を決める琳とFuego。彼女の残り火のように燻っていた心に再び炎が灯る瞬間だった。

ここまでが第一話で、琳はRide Backに恋をするように惹かれていく。その気持ちが、琳の表情と満開の桜で実に良く描かれている。そのAnimeに惹かれるかどうかの最大の分かれ目は、主人公に感情移入ができるかどうかと言うことなのではないだろうか。この作品の良さは、琳の気持ちがその表情と台詞から直に心に響いてくるすばらしさで、Mad Houseの実力の一端を垣間見せてくれる。こう言う気持ちにさせられたのは、Eureka7を見たとき以来のことだ。そして、絵の構成では、細めの線と春を思わせる明るいパステルカラーの色使いが特徴的で、BONESの絵にも通じるところがある。どうも小生はパステルカラーと主人公の決死のジャンプとそれを引き金にする歓喜の表情に心を打たれるようだ。

それにしても、この手の真っ直ぐに前を見据えるタイプの主人公が「女」でしか描きづらくなっているのが最近の特徴なのだろうか。女が強くなったのは確かだが、深く掘り下げていくと女が強くなったと言う理由だけでは説明しきれない社会や意識の変化があるのかもしれないが、ここではこれ以上深入りしない。全体的な印象は、主題のしっかりした本格的な作品の感じがしたが、初回はFuegoを駆る琳のパンちらのサーヴィスもあって、十分以上に堪能できました。

第二話では、例の大ジャンプを目撃したRide Back部の部長片岡珠代が琳に目を付けることとなる。いきなりRide Backによる競走を申し入れる珠代に戸惑いながらも再びFuegoに乗ることを心待ちにする琳。Ride Back好きの弟堅司からの情報やNet情報でRide Backの予習をして臨んだ珠代とのRace。2回目の試乗とは思えぬ見事な操縦を披露し、途中まで珠代に付いていく琳だったが、本気を出した珠代に振り切られ、無理をしたコーナーで転倒し、池に突っ込む。この時、珠代は確信する、琳がその清楚な外見とは裏腹に「羊の仮面の下に全てを切り裂く牙を隠し持っていること」を。しかし、この段階では、さすがの珠代も初心者の琳では今日はここまでと思っていたのではないか。

しかし、琳は立ち上がり、それに応えるようにFuegoも池の中から立ち上がる。周回遅れで珠代を待ち受ける琳とFuego、珠代に再び挑みかかるために。この瞬間の琳の眼差しがぞくっとするほど格好良かった。第二話の最大の見せ場で、小生も含め並の男はこの場面で琳に惚れ込み、作品と恋に落ちる。

この作品は、主人公が元バレエダンサーの若い女性のため、戦闘場面なしで華麗なRobot Actionを見せることに成功している。今後、我等が琳は否応なく戦闘に巻き込まれていくのだろうが、物語の序盤のRobot Actionは、Ride Backの華麗なる走行と琳が試乗したためにバレエの踊りやジャンプをすることで見せていた。戦闘場面無しのRobot Actionでこれだけ見せ場を作れれば、お見事と言うほかない。

結局、Raceの方は、琳のややクレージーな突っ込みとバレエ技術を使った奇想天外なコーナーに動揺し、かつ、とび出してきた猫を避けようとして転倒した珠代が気を失い、決着は琳も急遽出場することになった選手権でと言うことになる。強気一辺倒の鉄の女珠代が猫をかばって転倒してしまうのは、意外な顛末だったが...。強引にRide Back部に引きずり込まれた形の琳だったが、しかし、心は躍っていた。

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