お台場Gundamを見てきました

ほとんど義務感から、お台場、潮風公園まで行ってきました。平日にもかかわらず結構な人出でした。ゆりかもめはほぼ満員状態の盛況ぶりです。もちろん、ゆりかもめに乗る人の目的はGundamだけじゃないのですが。

総選挙の真っ只中ですが、夏休みの季節でもあります。Obama大統領でさえ例外ではありません。ならば、のんびりとGundam見物を楽しむのも粋なものです。ついでに運命の船、南極観測船「宗谷」も見て参りました。ぼろぼろになっても決して沈まなかった強運を分けてもらったつもりです。

総選挙に話を戻すと、前回の「郵政民営化」の5文字に続いて、今回は「政権交代」の4文字が醸しだす空気でまたもやこの国は動いて行くようです。せめて、前議員や元議員経験者の候補については、議員時代に賛成・反対した重要法案の一覧と解説くらいは、Netで簡単に見つけられるようにしてもらいたいものです。それにしても、与党は4年前の地滑り的大勝利の上に胡坐をかいて、結局何もしてこなかったという印象が強い。今の劣勢は自ら招いたものなのでしょう。

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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

今頃新劇場版Neo Genesis Evangelion「破」を見て参りました。TV版Evaをそれ程過大評価していない小生ですが、その小生にとってもやはりEvaは見ておかなければならない作品です。TV版からほとんど外れない内容に終始し、第五使徒RAMIELまでのお話だった「序」は、無難な出だしだったという印象でしたし。

しかし、「破」は、文字通り「破」でした。TV番からはすっかり離脱したと言う印象が強いです。冒頭、Eva仮設5号機と真希波・マリ・イラストリアスの第三使徒との戦闘は、マリを含めて新劇場版固有の設定。本作はTV版とは違うのだということを象徴する描写になっていました。

そして、お馴染みの第二のHeroinアスカの登場ですが、登場の設定も違えば、アスカの日系の苗字が「式波」に変更され、アスカの内向的だが欧米流の自立自尊、個人主義的志向の故に「我」の強さを前面に押し出す性格がより分かりやすく描写されているように思えました。

一番驚いたのは、綾波に次ぐEva Heroinのアスカが第九使徒に侵食されたEva3号機に搭乗、ダミーシステムに切り替えられたシンジの初号機の手で無残に破壊され、アスカもEntry Plugごと噛み砕かれ、死亡したのではないかに思われる場面です。かろうじて一命を取り留めたようなのですが、アスカびいきには衝撃的な設定。この戦闘は、当然シンジの心に深い傷を残し、本作最後の戦闘場面における、第十使徒に飲み込まれた綾波レイを絶対に救出するというシンジの熱い心の叫びと行動になって表れました。本作におけるHeroinの位置づけは、かなりのレイ重視、アスカ軽視を示唆しているのなのかなと思わせるところです。ちなみに、「序」の最後の場面も、第五使徒RAMIELを倒した後、倒れた零号機のEntry Plugをシンジがこじ開け、レイの生存を確認して涙する場面でした。

なお、なんでアスカが3号機に搭乗することになったのかという理由付けは、アメリカのNer第2支部で試験中のEva4号機が支部を巻き添えに消滅したことを受けて、同じくアメリカで開発されていたEva3号機が急遽日本に移送されたこと、それに伴い、バチカン条約で一国が保有するエヴァの数は3機までとなっていたことに基づき弐号機が凍結されることになったこと(これはTV版にはなかったような気がする)、3体のEvaの中で弐号機が凍結されたのは元々弐号機がNerv欧州支部に所属していたこと、などの様々な説明がなされていました。TV版と大きく異なり本作の肝になる設定と製作者も自覚して、不自然さが残らないよう二重三重に説得力のある状況設定を用意したのでしょう。

最後に、綾波を第十使徒の体内から助け出すことに成功したシンジではありましたがレイとともに初号機の中に取り込まれ、これから一体どうなるのか、「急」(Q?)における落としどころがおかしなことになると、また、変な作品になってしまうのではないかという懸念を抱かせる危ない終わり方だったともいえないこともない気がしました。杞憂に終わってくれることを願いたいです。個人的には庵野秀明とGainaxに対する信頼度はかなり低いので...

映像的な美しさでは、「序」を遙かに凌駕しており、特にNervに宇宙空間から落下してくる第八使徒を三体のEvaで受け止める作戦のために初号機、零号機、弐号機が全力で走る場面は、躍動感が画面に満ちて大満足でした。

なお、今回終幕のTextを見る限り、EurekaのBONESの協力はなかったようです。BONESは先に公開されたEureka劇場版の製作でそれどころではなかったのだろう。

http://www.evangelion.co.jp/

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民主党に聞いてみたいこと

世間では都議会議員選挙が始まり、朝から選挙宣伝で騒々しい。

これから、盛夏になるのか初秋になるのか知れないが、総選挙まで日本列島は選挙一色に染まるのだろうか。今回の総選挙での政権交代は既に見えてきているので、都議選の結果が政局に影響を及ぼすと言うことではなくて、政権交代のうねりが各地方選挙などに及んでくると言うのが本当のところだろう。

民主党は、消費税増税を当面やらず、まず徹底した無駄な支出の削減と言うことを言っている。これは、昼間に便所の電気を消灯したり、コピー用紙の裏紙を使うと言うようなことではないだろう。本当に政府の無駄な支出を削ると言うことになれば、公務員の人数、つまり、人件費の削減に手を付けざるを得ない。サーヴィス産業で一番の経費は「人件費」、日本のような先進国で一番経費がかかっているのは「人」だからだ。

だとすると、徹底的な支出の削減の煽りを受けて解雇される公務員の受け皿はどこになるのだろう。判りやすいのは、道路公団を引き継いだ、高速道路を管理する会社だ。これは民営化したのだから公務員の話ではないが、相変わらず実態は公務員のようなものだ。民主党が政権を握ると、高速道路料金を無料にすると言う。これは決して荒唐無稽な話ではなくて、米国も英国も、独逸だって、高速道路はいくら走っても原則無料である。高速道路が無料ならば、まず、物流が今以上に増える。また、高速道路の入口と出口を増やせるから、高速道路の恩恵を受ける地域経済が飛躍的に増加する。実に筋の通った話なのだ。

しかし、道路の入口と出口で料金を管理している職員は99%必要なくなる。即解雇になる。ETCを買った人は残念でした。ETC Systemの開発・管理をしていた会社、販売に協力して様々な業務に携わっていた人たちも明日から仕事自体がなくなるのだ。

こういう民主党が政権をとったことによって即日無駄なサーヴィスとみなされる産業に従事していた公務員・準公務員および民間会社の従業員の受け皿は、果たして用意されているのか。おそらく用意されていないのだろう。

と言うことは、民主党政権では、普通にしていれば相当数の失業者が生まれてしまう可能性が高いと言うことだ。民間の産業を頼りにできるかといえば、民間産業を代表する財界は、元々民主党よりは自民党よりで、どれだけ民主党が財界との信頼関係を築けるか、大いに疑問である。放っておけば失業がどんどん増えるような状況下、民主党内の旧社民党系や労働組合出身者はどうやって対処していくつもりなのだろう。お得いの物乞いばら撒き政策か。連立を組みそうな国民新党の得意技、壮大公共事業と言う手もある。しかし、これでは無駄が増えるばかりで、公約違反になる。民主党政権の脆弱さが失業問題に集約されてきそうな気がしてならない。

麻生と鳩山というどうしょうもなく絶望的な選択の現実から逃避しているわけではないが、Anime “BLEACH”にはまっている。異界から現世にやって来た美少女に触発されて、超能力を目覚めさせる少年の成長と戦いの物語。どこかで見たような話(例えば“灼眼のシャナ”)だが、B級戦闘Animeと思ってみれば、思いのほか楽しめる作品。せめて、英語版を見て英語力の維持向上に努めている。

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手塚治虫展を見てきました

江戸東京博物館で開催中の手塚治虫展_未来へのメッセージ_に行ってきました。

手塚治虫は、1928年に大阪府豊中市生まれ、1989年に胃癌でこの世を去るまで、漫画家、Animatorとして多くの作品を世に送り出した先駆者です。

「のらくろ」の田河水泡など、戦前の大家らしき人は言うに及ばず、鳥獣戯画にまで遡れる日本漫画が、手塚から始まったというのは正しくない表現ですが、現在の漫画・Animeの隆盛の礎を築いたのは間違いなく、手塚治虫その人なのだ。Anime Fanの一人として、こう言う催しははずせないと言う思いでした。

展示は、やはり漫画の神様だけあって、手塚治虫本人の生涯が戦後の漫画・Anime史に通ずるといった感じでしょうか。漫画家として作品を発表し始め、上京した当時の手塚とトキワ荘の物語は有名で、当時トキワ荘を拠点とした、若手漫画家の石ノ森章太郎、藤子不二雄、赤塚不二夫などがそれぞれ手塚の影響を受けて、手塚漫画の持っていた多様性のうち、科学SF漫画、ギャグ漫画などを昇華発展させ、それぞれの分野を確立していき、漫画界の中核を担う存在になっていったのでした。おそらく、手塚治虫の存在は、Rock and Roll音楽におけるBeatlesのようなもので、先駆者として、漫画の革新と多様性を提示し、その発展の可能性を次世代に示し続けた、と言うことなのでしょう。

当時の時代を映して、Disney Animeを見ている手塚は、当然のようにAnimationを手がけるようになるのですが、Anime製作会社として発足した虫プロは、日本で最初のTV Anime「鉄腕アトム」(1963年)、日本で最初の天然色TV Anime「ジャングル大帝」(1965年)と手塚Animeの黄金時代を飾る作品を生み出しています。これに先立って、東映動画の「西遊記」(1960年)、「ワンワン忠臣蔵」(1963年)などの諸作品にも手塚がかかわっていたことは、今回の展示で初めて知りました。

多くの場合、黄金時代を迎えたと言うことは、衰退期がすぐそこまで来ていることを暗示し、手塚のような他を寄せ付けないほどの天才は、しばしば組織を有機的に維持成長させることは苦手らしく、虫プロは1973年に倒産する。この報道は、当時漫画少年だった小生にもかすかな記憶が残っている。手塚の活動と作品は、この虫プロ倒産、手塚の年齢で考えると45歳前後で、前期と後期に二分すると整理しやすいような気がする。

虫プロの倒産による経済的な苦境と、当時、劇画の隆盛に乗り遅れたため、古い型の漫画家と見なされていた手塚は、この時期に後期の代表作となる「ブラック・ジャック」、「三つ目がとおる」などの新たな連載を開始、見事な復活を遂げる。やはり、この苦難の40代を経て、50代の活躍がなかったならば、さすがの天才漫画家も懐かしいだけの少年漫画の革新者で終わっていたのかもしれない。

手塚治虫の第一人者としての自負の強さと他の作者に対する敵愾心の旺盛さは良く知られるところのようで、トキワ荘系に属さない白土三平の「ガロ」に対抗して、「COM」を創刊し、「火の鳥」を掲載したこと、水木しげるの妖怪漫画など自分にでも描けることを証明するために「どろろ」を連載するなど、枚挙に暇がない。会場出口近くには、手塚と面識のあった人たちのコメントの一角が設けられ、その水木しげるが、漫画家の会合で、徹夜自慢をしていたのは、手塚と石ノ森章太郎の二人で、二人とも比較的早くに亡くなったのは、結局命を削って漫画を描いていたからなのだろう、というようなことが書かれていて印象的だった。

東映動画時代に手塚に会っているであろう宮崎駿もAnimatorとしての手塚には、スタッフに過酷な労働を強いるやり方や組織に対する意識の低さを理由に批判的だということをWikipediaで知った。会場で漫画の原画を懐かしく拝見した「Wonder Three」についても「少年マガジン」の連載を編集者側とのいざこざから中止してしまったWoder3事件と言うものがあったらしいことは、やはりWikipediaを読んで知ったことである。孤高の天才にもあの当時の漫画少年には見えなかった様々な苦悩があったようだ。

1989年2月、手塚治虫は胃癌でこの世を去り、ことしは生誕80年、亡くなってからでももう20年の歳月が流れている。

http://www.edo-tokyo-museum.or.jp

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Ride Back-その2-

Ride Backは、琳がRide Backに乗ってからわずか半月の特訓で、選手権に出場する第3話までを見たが、良い作品の出来を維持していると思う。原作の漫画の方は、もう少し、左っぽい作品のようで、Anime版の導入部ではそのあたりが大幅に抑えられ、バレエを失って喪失感を抱いていた琳とRide Backとの出合いに焦点が絞られており、良くなっているとさえ思えた。

この間琳以外の登場人物の人柄も大分明らかになってきている。特に、武蔵野総合大学の文学部仏文学科3年片岡珠代。Ride Backの乗り手としては、琳の先輩格で、Fuegoによる琳の非凡な跳躍を見て、全くの初心者にすぎない琳にRide Back Raceの挑戦状をたたきつけてきた女傑。体格に恵まれ、男勝りの強気な性格の珠代は、昨年の選手権で愛機RBZを駆り、女の身で猛者どもを退けて優勝しており、二連覇のかかった今大会でも大活躍している。

それにしても、第2話の珠代と琳の一騎討ちは、珠代が飛び出してきた猫を避けて転倒し、決着付かずと言うことになっているが、あのまま続けていたら明らかに琳の勝ちでしょう。また、琳が一度コーナーを曲がり切れず、池に突っ込んだときは、皆心配しなさ過ぎで(まともに心配していたのは長年の親友しょう子だけ)、少し不自然。しかし、この猫を避けて自分が転倒してしまったところから見て、珠代が見かけとは裏腹に意外とやさしいのではないかと思わせる。実際面倒見の良い姉御肌の性格なようで、ぶっきらぼうながら琳のことを出来のよい妹のようにかわいがっているようにも見える。Ride Back乗りとしての琳の才能と内に秘めた「全てを切り裂く牙」を早い段階で見出したようで、それがいきなりの挑戦状の根拠であり、結果的に彼女の存在が琳のRide Back部入部の決定的な要因になる。Ride Back乗りとしては、文字通り男勝りのPower系の乗りこなしぶりで、今選手権で車体をぶつけてきたCobra兄弟に対して、喧嘩も辞さない徹底した強気のRideで史上初の選手権二連覇を達成している。

その選手権を授業もそっちのけで見ていたのが琳の弟の堅司だが、母親の定めたバレエ・ダンサーとしての道を素直に歩んでいた実姉とは違って、相当に不真面目な奴だが、この日、珠代を上回るラップを刻んで追い上げていた注目の新人が自分の姉であったことに気が付いていない。選手権の規定に適合せず、Fuegoではない別の市販Ride Backで選手権に臨んだ琳だったが、途中猛烈な追い上げを見せて注目を集めたものの、琳とRide Back Balonの相性がFuegoには遠く及ばず、エンジン・トラブルを起こして途中棄権。Ride Back部の顧問岡倉天司郎などは、普通の人間には扱いにくい癖のあるRide Back Fuegoとの不思議なまでの相性の良さを見せる琳が何か特別なものを持っていることに気付き始める。

さて、この女性主人公のRobot Animeだが、美少女とメカという組み合わせは、既に定番の一つではあるらしい。EurekaのNirvashもそうだったが、心のない機械であるRobotがあたかも心を持つ、あるいは心があるかのように振舞う設定には、「理」が勝る男性よりは「感性」重視で本質的に受身なところのある女性主人公の方がより不自然さがないと言うことなのかもしれない。

そう言えば、第1話冒頭で琳が踊っていたのは、Mussorgsky、「展覧会の絵」だった。Classic BalletとOpening Themeの音楽と映像。対照的で成功していると思う。よくよく考えるとやや不自然な展開も皆無とはいえないが、映像的に美しい(琳のかわいさも含めて)好作品と言う評価は変わっていない。

ところで、Animeを製作しているMad Houseの親会社Indexは、Soudi ArabiaでAnime製作者を養成するなど、中東に進出すると言う報道が流れていた。日本の将来は文化の創造にかかっている。日本食とAnimeがその先兵になるのかもしれない。

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Ride Back-その1-

お薦めの3大Robot Animeを問われたら、EurekaseveN、Fafner、Zegapainの3作を挙げてきたのだが、新年早々この一角を崩すかもしれない傑作の香りがするRobot Anime作品に回り逢えた。今年はついているのかな。新年放送開始の深夜Anime、Ride Back。製作会社はMad House。

尾形 琳。2020年代、GGPと言う集団が世界革命に成功し、国連解体などに揺れた世界が漸く落ち着きを取り戻した時代。天才バレエ・ダンサーを母に持ち、自身その母を目標に天才バレエ少女と謳われ、バレエ一筋に打ち込んできた琳だったが、公演中に事故で脚の靭帯断裂という大怪我を負う。故障を抱えた脚では、最早母親を目標に踊ることはかなわず、バレエを諦め、武蔵野総合大学に入学した琳。入学式が終わり、未だ満開の桜が怖いほどに美しい毎年めぐり来るその季節、琳は春雷を伴う通り雨を避けて立ち寄ったある部室で真紅の鉄馬に出遭う。それこそ、バレエを諦めて目標を失っていた彼女の胸の空洞を埋めることになるRide Back Fuego(Spain語で「炎」の意)だった。

Ride Back。乗用脚式2輪車両。要は、この時代に作られたBikeのような車輪を持った人型Robotと言ったところか。高速走行の時には正にBikeのようになって(Spread Legs Form)走る。Openingの画面では琳がスカートをなびかせてSLFのFuegoを駆る姿が印象的だ。どうも、革命を起こして世界をひっくり返した連中GGPは、このRide Backを最大限に利用したらしい。

偶然Fuegoに乗った琳は、初心者とは思えない操縦振りで胸を躍らせる。整備不良でFuegoが暴走する場面もあったが、最後はバレエジャンプ並みの見事な跳躍を決める琳とFuego。彼女の残り火のように燻っていた心に再び炎が灯る瞬間だった。

ここまでが第一話で、琳はRide Backに恋をするように惹かれていく。その気持ちが、琳の表情と満開の桜で実に良く描かれている。そのAnimeに惹かれるかどうかの最大の分かれ目は、主人公に感情移入ができるかどうかと言うことなのではないだろうか。この作品の良さは、琳の気持ちがその表情と台詞から直に心に響いてくるすばらしさで、Mad Houseの実力の一端を垣間見せてくれる。こう言う気持ちにさせられたのは、Eureka7を見たとき以来のことだ。そして、絵の構成では、細めの線と春を思わせる明るいパステルカラーの色使いが特徴的で、BONESの絵にも通じるところがある。どうも小生はパステルカラーと主人公の決死のジャンプとそれを引き金にする歓喜の表情に心を打たれるようだ。

それにしても、この手の真っ直ぐに前を見据えるタイプの主人公が「女」でしか描きづらくなっているのが最近の特徴なのだろうか。女が強くなったのは確かだが、深く掘り下げていくと女が強くなったと言う理由だけでは説明しきれない社会や意識の変化があるのかもしれないが、ここではこれ以上深入りしない。全体的な印象は、主題のしっかりした本格的な作品の感じがしたが、初回はFuegoを駆る琳のパンちらのサーヴィスもあって、十分以上に堪能できました。

第二話では、例の大ジャンプを目撃したRide Back部の部長片岡珠代が琳に目を付けることとなる。いきなりRide Backによる競走を申し入れる珠代に戸惑いながらも再びFuegoに乗ることを心待ちにする琳。Ride Back好きの弟堅司からの情報やNet情報でRide Backの予習をして臨んだ珠代とのRace。2回目の試乗とは思えぬ見事な操縦を披露し、途中まで珠代に付いていく琳だったが、本気を出した珠代に振り切られ、無理をしたコーナーで転倒し、池に突っ込む。この時、珠代は確信する、琳がその清楚な外見とは裏腹に「羊の仮面の下に全てを切り裂く牙を隠し持っていること」を。しかし、この段階では、さすがの珠代も初心者の琳では今日はここまでと思っていたのではないか。

しかし、琳は立ち上がり、それに応えるようにFuegoも池の中から立ち上がる。周回遅れで珠代を待ち受ける琳とFuego、珠代に再び挑みかかるために。この瞬間の琳の眼差しがぞくっとするほど格好良かった。第二話の最大の見せ場で、小生も含め並の男はこの場面で琳に惚れ込み、作品と恋に落ちる。

この作品は、主人公が元バレエダンサーの若い女性のため、戦闘場面なしで華麗なRobot Actionを見せることに成功している。今後、我等が琳は否応なく戦闘に巻き込まれていくのだろうが、物語の序盤のRobot Actionは、Ride Backの華麗なる走行と琳が試乗したためにバレエの踊りやジャンプをすることで見せていた。戦闘場面無しのRobot Actionでこれだけ見せ場を作れれば、お見事と言うほかない。

結局、Raceの方は、琳のややクレージーな突っ込みとバレエ技術を使った奇想天外なコーナーに動揺し、かつ、とび出してきた猫を避けようとして転倒した珠代が気を失い、決着は琳も急遽出場することになった選手権でと言うことになる。強気一辺倒の鉄の女珠代が猫をかばって転倒してしまうのは、意外な顛末だったが...。強引にRide Back部に引きずり込まれた形の琳だったが、しかし、心は躍っていた。

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屍姫 赫

年末の休暇はAnime三昧ということで、Gyaoで放送中の「屍姫 赫」(Gainax)を見てみました。特殊な超人的能力を身に付けた主人公が、自らの肉体を駆使して敵と戦う型のSF戦闘Animeは、古くは手塚の「鉄腕アトム」、「ビッグX」など枚挙に暇がない。「屍姫」は、主人公が美少女、敵がかなりおどろおどろしい「屍」=ゾンビということで、最近のAnimeでは、「Blood+」や「灼眼のシャナ」などの系譜に属する、戦闘系萌えAnimeということになるのだろう(屍姫の画質は萌え系とはかなり離れていると思うが、主人公のセーラー服着用などから)。この系譜だと、世界観や物語の展開が稚拙だと、単なる萌えAnimeになってしまい、正統派Anime Fanの鑑賞に堪えられなくなってしまう。そういう意味では、出来は悪くなく、2009年1月から開始予定の「屍姫 玄」も期待できる。

1.世界観

強い未練または妄執のために死してなおうごめく死体を物語では「屍」と呼ぶ。屍は生きる人間を襲い、殺して行く。そんな屍を狩るために光言宗の秘儀により作られた特殊な屍の少女が「屍姫」である。主人公星村眞姫那は、光言宗開祖の高弟10人の家系である「偉家十聖」の一つ星村家に生を受け、幸せに暮らしていたある日、屍の大群による襲撃を受け、一家皆殺しにされる。屍として蘇った彼女に屍姫となる適性を見出した光言宗は、早くに親を亡くし、星村家に引き取られて成人した光言宗の少僧正、田神景世に眞姫那の契約僧に成ることを要請する。正義派の若手僧侶として、人間に危害を加える屍と戦うためとはいえ、年端のいかぬ少女たちの屍を使う光言宗のやり方に疑問を持っていた景世ではあったが、本家筋にあたり幼いころから知っている眞姫那のたっての願いを聞き入れ、共に屍との戦いを続けることを誓うのだった。

2.人間関係

真言宗系の密教と言う設定になっている光言宗では、屍姫を作り出し、日々屍との戦闘をこなしている。屍姫には縁で結ばれた契約僧が一人ずつおり、対になっている。眞姫那と景世もその一対で物語の進行上、当然最も重要な対である。眞姫那の性格は、自らの屍姫になった目的を完遂するためなのか現実主義者で冷徹、かなりのツンデレ、屍を倒すときも女だから出来る容赦のなさと言う感じだ。田神景世は、情に厚く、人間の器も大きい理想的な人物で、屍姫に対しても死者や穢れたものまたは道具としてではなく、人間として接している。当然のことながら、彼の屍姫である眞姫那も景世に対しては特別な感情を抱いているようで、もう一人の主人公であり、景世の血の繋がらない弟である花神旺里も眞姫那に惹かれながら、彼女のことを兄景世の彼女と思っていたふしがある。なお、旺里が彼女に惹かれたのは、単純に同年代の美少女に惹かれただけというよりは、彼の「死を身近に感じ、忘れない」という特性から屍姫と言う特殊な存在である彼女に興味を持ち、惹かれていったということなのだろう。

花神旺里と星村眞姫那のBoy Meets Girl Storyとして見るならば、景世の補佐的な仕事をこなしていた伊佐木修二の屍姫瑠翁水薙生(みない)は、旺里と短い間だったが心を通わせた年上の女性と言ったところなのだろうか。景世と違い、屍姫を出世の道具としか見ない伊佐木に水薙生はいつもひどい扱いを受けていたが、生前心中に失敗し、結果的に相手を殺してしまったと言う罪の意識を強く持った屍姫は、伊佐木の扱いにも従順に従っていた。そんなある日、ある屍との戦闘に巻き込まれた旺里を救い、彼から「ありがとう」と感謝の言葉を言われた彼女は、屍姫になって初めて生前の罪に対する償いとは異なる戦うことの意味と屍姫としての自らの存在の意味を見出す。協力して屍を倒した二人は、この後急速に親しさを増していくが、水薙生が伊佐木の許から離れていた隙に伊佐木がチンピラに刺されて死亡するという事件が勃発する。契約僧を失った屍姫は、新たな契約僧と契約しない限り、消滅するか、さもなくばただの屍になってしまい他の屍姫姫により始末されてしまうのだ。

旺里は水薙生をバイト先の喫茶店パルテノンにかくまおうとするが、この店の店長の素顔は、景世とは同門かつ修行時代同室の仲間であった僧壬生貞比呂。そして、喫茶店のウエイトレスは彼の屍姫遠岡アキラだった。光言宗僧侶の中でも裏道に詳しい(自身一匹狼で行動する地下遊撃隊のような存在)貞比呂から、可能性は低いが旺里と契約を結べば、屍姫として生きていけるかもしれないと説得された水薙生だったが、伊佐木との縁切りを拒み、結局アキラに殺されることを選択する。伊佐木なんかに義理立てして...というのがアキラの弁だったが、むしろ、心を通わせた旺里を不幸にするかもしれない彼女との契約について彼女自身がためらったということなのだろう。この事件は、旺里の心を大いに傷つけ、一時眞姫那をはじめ他の屍姫との距離をとるようになるが、死んだ者のことを覚えていて身近に感じてやりたいという気持ちから水薙生のことについて話を聞きに訪れた彼を眞姫那が受け入れたことで、ギクシャクした関係は一応修復される。

この他、景世や旺里が背信僧赤紗と関係しているのではないかという嫌疑の調査にやってきたいけ面と美女の対、送儀嵩柾(弦拍)とその屍姫山神異月。異月は年齢(この物語では享年)も眞姫那とほぼ同じ、武器は眞姫那がサブマシンガンンの連射を多用するのに対し、二丁拳銃と共通点が多いが、戦い方はいつも真っ向勝負の眞姫那に対して、後方支援のような感じである。なお、弦拍は史上最年少で契約僧に成ったとのことだが、第12話で景世が赤紗や七星との戦いの中、戻らぬ人となり、息を引き取る前に家族を守り、眞姫那を救うためにと契約を旺里に譲渡したので、ここに史上最年少記録が破られたのかもしれない。この時旺里16歳の誕生日を迎えたばかり、光言宗の得度さえしていない。

七星と赤紗を景世の命という重すぎる代償を払って斥けた眞姫那と新たなる契約僧旺里の許に最初に駆けつけたのは、景世を単なる同門の先輩という以上に慕っていた、荒神莉花と彼女の屍姫天瀬早季。この2人は、年恰好こそ違うが、小学校の同級生で親友だった。不慮の事故で亡くなった早季は、光言宗名門の一つ荒神家に生まれ、女性ながら契約僧に成る運命を背負った莉花の屍姫になり、2人は変わりない固い女の友情で結ばれているという異色の対である。

3.玄

そして、物語は光言宗契約僧としての旺里とその屍姫眞姫那の七星との戦いという佳境に入ってゆく。ところで、屍姫の立場から見た契約は、108体の屍を倒したら天国へ行ける、途中で契約解除は出来ない、道半ばで倒れても文句は言わない、の3つなのだが、眞姫那が仇敵を全て倒せたとして、その後の彼女は一体どうなってしまうのだろう。この手の女性主人公の話は、超能力を持った女性の出自やら経歴があまりにも特殊すぎて、人間としてはなかなか幸せには終われないところがあるようだが、既に死んでいる眞姫那の場合、最後は景世の許天国へ旅立って行くことになるのであろうか。

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麻生さん早くも賞味期限切れなんですか?

Anime、漫画文化に理解を示す麻生太郎首相には期待していたのですが、少なくとも2点で躓いたなと強く感じている。

第一は、景気対策として選択した給付金。これほど筋の悪い政策はないだろう。元々は経済的弱者救済を掲げる公明党のばら撒き政策に減税の必要性を感じていた自民党が乗ったのだろうが、何で税金も払っていない連中に金を配る必要があるんだよ。全て、国民にいい顔をし、かつ、公明党の協力を確実にするための選挙対策見え見えのばら撒きで、効果は全く期待できない。こんな阿呆な政策でまた将来につけを回すことになると思うと将来この国を担う子供達に対して恥ずかしくて顔向けできない。こんな政策を支持する国民の知的水準が疑われるというものだ。

今からでも遅くはない。給付金は景気刺激策として効果が薄い上、技術的にも高額所得者を対象からはずすことが困難な上に実務を担当することになる自治体への負担も大きいことが分かったので中止します、と麻生総理大臣自ら宣言し、代わりに大幅な定率もしくは定額減税を実施することにすればよい。それで、公明党が四の五の言うのならば、好い機会だからさっさと絶縁すればよいだけの話だ。どうせこんな馬鹿な政策を景気刺激の目玉などといっているようならば、公明党の協力があってもなくても結果は同じなのだ。

第二は、航空自衛隊の田母神空将論文事件に対する対処。こんな論文を平気で外に出してしまった空将の危機管理能力の希薄さには驚きだが、政府の外国の顔色を伺っての慌てふためいた事後処理は、歴代の自民党政権一般と大して変わりばえしていない。これでは麻生太郎が首相であることの意味が感じられない。

戦後の自虐史観に対して、真っ向から異議を唱える田母神空将論文は、論文と言うよりは単なる田母神空将の自説を陳述したもののように思える。しかし、書かれている内容については、その正否を議論してもよいのではないかと思う。大戦以降の近現代史は、ほとんどが米国発の史観であって、真実は、恐らくそれと田母神空将を始めとする肯定説の間くらいに位置しているのだろう。難しい問題だが、外国の目をはばかることなく、議論が出来るようになることを望む。

先週は、結構いろいろな事件が続発したが、何と言ってもOBAMA氏が黒人初の大統領に選出されたことが大きい。いよいよ経済がぼろぼろであることが露見してしまった米国だが、だからこそ、47歳の颯爽とした指導者に寄せられる期待は大きいことだろう。とりわけ国が衰退期に入ったとき、指導者の能力と手腕が国の運命を大きく左右する。取り敢えずは、米国人がそのことを良く知っているようには見える。

翻って、我が国はどうか。麻生首相に代わる選択肢は小澤一郎ですか。私にはOBAMA大統領の横に笑顔の小澤一郎首相が立っている姿を想像することが出来ません。

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コードギアス_反逆のルルーシュ

それにしてもだ、小泉元首相は慧眼だ。確かに、今の自民党では、人気者の麻生の顔でも、総選挙をやったら小澤民主党に敗れる危険性は高い。それならば、女性票の大幅底上げが狙える小池百合子で勝負すると言うのは筋のいい戦略ということが、言われてみるとよく理解できる。女性は、その生存本能の強さから来るのか、不潔なものや異臭を極端に嫌う傾向が、男から見るとちょっと驚くばかりに強い。見るからに親父臭やタバコの臭いがして、不潔で人相の悪い対戦相手とは、違いが否応なく引き立つ。小泉はそう読んだに違いない。

自称、Robot Anime Maniaの私が推す三大作品は、第一位「交響詩篇エウレカセブン」、第二位「蒼穹のファフナー」、第三位「ゼーガペイン」となるのだが、以上の奇抜な世界観を基にしたRobot Animeとは、やや違う分野の“Picaresque Anime”の傑作とも言える作品にぶち当たって、嵌っている。

MS GundamのSunriseがひさびさに生んだもう一つの傑作Anime、「コードギアス 反逆のルルーシュ」(“Code Geass Lelouch of the Rebellion”)。人気の出た作品で、第2季が最近終了したことも知っていたが、皆が見ているとなると何故か敬遠する傾向にある、典型的天邪鬼気質が災いして、今頃漸く重い腰を上げた。第1季の途中、LelouchがGeassの暴走を押さえ込めない状況に陥り、その結果Britanniaの良心と善意の象徴であった第三皇女Euphemiaを撃ち殺したところまで見たが、主人公は完全なRogue=悪漢で、“Picaresque”の名に恥じない。EurekaのRenton TherstonやFafnerの真壁一騎のような真っ直ぐな主人公には思わず不覚の涙を流す筆者だが、コードギアスではさすがにそう言うことはない。しかし、コードギアスは珠玉の作品であると言う評価に変わりはない。馬鹿ロックバンド「ジン」の耳障りで不愉快な「解読不能」という馬鹿げた悪ふざけをOpening曲に採用したことを除いては。

コードギアスの世界では、世界は英国に由来し北米から起こったBritannia帝国とEU、中華連邦に三分されている。この設定は、Gundam00とほぼ同じ、今時誰もが考えつく近未来の世界の一つ。しかし、Gundam00とは異なり、日本はBritanniaとの資源を巡る戦争に敗戦し、Britanniaの支配下に入って「11」と呼称され、最早国名を名乗ることさえ許されない。Britanniaは、人間の生まれながらの不平等を是認し、弱肉強食を国是として発展してきた帝国だった。EUの権利の平等や中華連邦の所有の平等は、人の進歩を妨げる考え方として、これらを明確に否定する。

我等が主人公、Lelouchは、皇帝を父に庶民の出ながら聡明で進歩派の后Marianneを母に生まれたBritanniaの皇子の一人だったが、Marianne暗殺の影響で妹のNunnallyとともに「11」と呼称される日本に送られ、亡き者にされる運命を背負わされた。過酷な運命の中、幸運にも身分を隠して生き延びたLelouchだったが、比類なき知性を持ちながら希望のもてない無為な生活に倦んだ少年だった。そんな日々の生活の中で朽ち果てていきそうに見えたLelouchの運命が、あるとき一人の謎の少女CCと出会ったことで一変する。彼女こそは不老不死の存在であり、Geassの能力を人に授けることができる神とも悪魔とも言えるこの世の自然現象を超絶した者だった。他人を絶対服従させるGeassを授けられたLelouchは、Geassの力を使って母Marianne暗殺事件の真相を探り、最愛の妹Nunnallyのような身障者でも安心して生きていける弱肉強食とは正反対の世界を作ることを目的に、たった一人、帝国Britanniaを転覆する戦いに挑むと言う修羅道に足を踏み入れるのだった。

コードギアスのLelouch LAMPEROUGEは、Char AZNABLEに匹敵する魅力にあふれた悪漢カリスマの傑作である。しかも、Charは、副主人公だったのに対して、Lelouchは堂々の主人公である。時代は小生のような古い保守的な人間が好む真っ直ぐな主人公ではなく、目的のためには悪魔とも契約するような性格のねじれ曲がった悪漢主人公を求めているのです。少なくともAnime Fanの間では、近年この傾向は顕著ですね。悪漢が魅力的に描かれ人気を博するようになるのは昔からあることなのだろうが、近年の傾向の走りは、やはり、CharやらDragon BallのVegetaあたりなんでしょう。

こういった異常に頭が切れて、戦略性に富み、自信過剰で悪魔とさえ契約してしまうような主人公の末路は、悪魔Mephistopphelesと契約したFaustの例を挙げるまでもなく、古来後を絶たないが、Lelouchの末路入った一体どのようなものが用意されているのだろうか。

そして、一昔前のRobot Animeならば、絶対こっちが主人公だったろうと思われる真っ直ぐな副主人公枢木朱雀。彼は、日本敗戦時に徹底抗戦を唱えた最期の首相枢木玄武の遺児である。しかし、徹底抗戦を唱えながら抗戦派を抑えるために真っ先に自決してしまったとされる彼の父親は、実は当時10歳だった朱雀自信が父を止めるために殺害したのが真相だった。そんな朱雀は、幼少時代に人質として日本に送られてきたLelouchの親友でもあるという設定だが、今は名誉Britannia人となり、Britanniaの中で認められ、Lelouchのように血を流すことなく内部から変革していこうと言う穏健路線を貫き、Lelouchと対立抗争を繰り返すが、惹かれ合っていたEuphemiaを目の前で殺害され、Lelouchに対する憎しみを認め、決定的に袂を分かつことになる。Euphemiaのような聖女を主人公が殺害するところが第1季ではこの作品の面目躍如たるところだったが、ちょっと悲惨すぎる。Eupheがかわいそう過ぎる。

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少子化についての一考察

男女平等社会が理想視され、日本人の女性が強くなって行くのと反比例して、ウルウルしたような瞳の優しげな大和撫子がどんどん少数派になって行く、ような気がする。日本人女性は、世界標準からするとまだまだ優しい。が、ここでも世界標準に追いつき、普通の国になるのに大した時間をもはや要さないであろう。

日本人女性は、伝統的には優しくて、中でも目端の利くのは男を立てることで男性をうまく操縦し、財布の紐も握って、それなりに実権を掌握してきた。それでも、女は男のように前線で鎬を削ると言うことが少なかったから、ウルウルした優しい瞳を保つことができた。少なくとも私の世代の同級生たち、かつて女の子であったおばさんたちは、そう言う瞳が多数派を形成していた。

しかし、女にも男と同じことをするように要求する男女平等社会では、女も男と同じようにずるく、俊敏に考え行動することが要求される。そのためか、今時ウルウルとした瞳でいられるのは、少々頭が足りないか、要領の悪い娘たち...だけなのではないかとさえ思えるほど、状況は好くはない。もちろん中には、少数の例外はいる。しかし、彼女らはあくまでも例外なのだ。

本来的に戦う性である男達と同等に俊敏に考え行動することが女にも求められる社会で、女が子供を産みにくくなるのは、ごく自然なことではなかろうか。1990年代丁度中ごろのAnime “新世紀-Evangelion-”を見てみると、Evangelionの操縦者である碇シンジ、綾波レイ、惣流アスカの3人中2人が女性で、操縦者としての3人の立場や役割は全く対等である。Evaから推測するに、男女平等社会の概念は、我が国では1990年代位から急速に広がり、そして、おそらくこの破壊的な少子化の進行に何らかの係わりがあったように思える。

男女平等社会の概念と少子化の因果関係を立証するDataを俄かに探し出すことは困極まりないことだが、大衆は2000年代も中頃になると何となくではあっても、薄々そのことに気付き始めているかのようだ。真の男女平等は、その果たす役割の違いや特性を十分認識した上で、互いを思いやり、互いを生かすために役立つ概念でなければならない。2006年から2007年にかけてSunriseによって製作された“Zegapain”では、ZegapainはGunnerとWizardの二人乗りで、前方でZegapainの走行と直接的な武器による戦闘を行うのが男性の役割であり、後部座席でZegaのありとあらゆる制御面を担当するのが女性である。

更に、Zegaでは、Heroin守凪了子が、自分たちが暮らしていると信じていた世界は実は舞浜Server内の仮想空間で本当の世界がServerの外にあること知った時、連れ出した主人公に「(スクーター)私が運転してもいいよ。でも、私はやっぱり後がいいなあ。」とのたまう場面まである。敢えて後部座席が良いと主張した了子は、その後Wizardとして紆余曲折を経た末、主人公の子を身籠ったと思しき姿で最終回が終了する。Zegaの物語りの主題からはやや外れていることを承知で言わせてもらえば、今後の男女差別問題の今後の趨勢予言する、結構意味深な終わり方だったと言うのは、単なるこじつけか。

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灼眼のシャナ-その3-

灼眼のシャナが主人公の成長を描く典型的な“A boy meets a girl.”の物語であることは、しつこいくらいに書いてきた。第1季でシャナ対紅世の徒(ぐぜのともがら)、愛染自ソラトおよび愛染他ティリエル兄妹との死闘は、好きな挿話の一つでもある。

この時期、接吻の意味についてアラストールたちから習ったことと接吻から人が想起することがどうも異なることに気付き、悩んでいたシャナだった。そこに現れた変態の愛染兄妹は、平気で他人前で接吻を繰り返し、愛を交感してシャナを戸惑わせる。

戦闘の以前に、悠二の母親から接吻は相手を信頼し、自分の全てに近付けてもいい、自分の全てを任せてもいいと言う誓いであり、簡単に許してはいけないと教えられていたシャナは、「お前たちは違う。私にはただすがりあっているようにしか見えない。(悠二と私は、)共に在ってすがらず、互いを強く感じ力に変える。」とこの挿話中の決め台詞ともいえる言葉を発している。理想的な男女関係を語った一節。この後、当初劣勢に立たされていたシャナが、悠二とMarjoryの愛染兄妹が操る自在法を破る側面攻撃の効果もあって、形勢を逆転。徒(ともがら)二人を彼等が狙っていた大太刀贄殿遮那によって返り討ちにして葬り去る。

この少し前にシャナとの二回目の戦闘に完敗し、すっかりやる気をなくしていたMarjoryは、この戦いで初めてシャナと共闘する中、徒の攻撃から子分である佐藤や田中を守ることに新たな戦いの意味を見出し復活。愛染兄妹の護衛で御崎市にやって来ていた紅世の王、千変シュドナイを撃退している。

そのMarjoryが、佐藤邸に居候して田中や佐藤と深く関わっていることに緒方が嫉妬心から突っかかってきた際に、自分と田中や佐藤との関係は、緒方が心配しているようなものではないことを釈明した上で発した助言は、「嫉妬やら恋愛に伴い表れる醜い感情は、別に恥ずべきことではない。それは、それだけ本気だと言うことの証明。大事なのは、相手と心を通い合わせることだ。」

心を通じ合わせると言えば、今週は「一般に男より意思の疎通が上手いはずの女性同士の関係がなぜ陰湿で難しいのか。いがみあい、悪口を言い合う関係になりやすいのか。」という話題で、面白い話を聞いた。その回答は、「女は皆自分が一番で男から見てもらっていたいのだ。それは歳とか見てくれとかに関係ない。」ということだった。もちろんそういう本能が強い女もいれば弱い女もいて程度の差はあるようだが、女性が本質として持っている要素なのだそうだ。なるほど、これは説得力があるなと感心してしまった。

もう一つ、また話が飛ぶが、吉田松陰の松下村塾の掲げた理念と言うか塾是のようなものが、「立志、択友、読書」の三つだったそうだ。付き合う友人や恋人を決める基準として親友に紹介できるかと言うのは、非常に有効な基準になる。頭では分かっていることだが、殊に恋愛の場合など、本気になるほど一種の尋常ではない化学変化が起こっていて、親友基準さえ上手く機能しない。そう言う煩悩に捕らわれている時に、親友の声を聞きふと我に返るということはあるんだな。そう言う煩悩に陥り、胸が痛んだこと。久々に友人との他愛のない会話に我に返ったこと。これら全てが生きることに感謝したくなる瞬間だと思える。

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機動戦士ガンダム00-第1季を見終わって-

第1季終了後、1月近く経ってしまいましたが、遅ればせながら、感想を書きます。

う~ん、難しい設定で比較的良くやっているかなと評価した時期もありましたが、やはりだめでしたね。Trinityが出てきた頃からですかね、訳が分からなくなっていったのは。やはり、ガンプラ売るためにやたらとMobile Suitsを出すのはまちがっているんでしょう。それでも、Seed Destinyよりははるかにまともです。しかし、最低最悪作品のDestinyよりましぐらいでは機動戦士の名が泣くと思いますよ。

この作品のおそらく最大の失敗原因は、なんと言っても登場人物が多すぎること。特に物語の進行にあまり意味を為さないと思われる人物が多数登場した。そのせいか、物語りの終盤、あまり意味もなく、人がどんどん殺されていったのではないかと思われる。

まず、絹江Crossroad、“Celestial Being”の謎を追って取材中にこの物語中最悪の悪党Ali Al-Saachezの手で殺害される。そもそも、経済特別区日本に住む日本人と思われるCrossroad姉弟などがこの物語にどう言う意図で登場させられていたのか全然わからない。絹江の取材を通じて“Celestial Being”の謎が少しずつ解き明かされていくと言う設定であったのかもしれないが、それならば、ここで絹江を殺してしまって良いのかと言う新たな疑問が生じる。

続いて、梯子を外されたTrinity三兄弟の内、長兄Johann、次兄MichaelがまたまたAl-Saachezによってあっけなく殺され、妹のNenaだけが生き残ることになる。Trinityなんて、どうでもよかったんだね、最初から。

最終二話では、なんとあのLockon Stratosまで死んだ(?)かに見えたがどうなんだろう。多分、Lockonは殺されたんだろう。これもAli-Saachez絡みだ。そして他のGundam Meistersの中では、Tieria Erdeは生き残ったのは確実だが、Allelujah Haptismは、彼の多重人格を形成している凶暴な方のHallelujhaは亡くなった様だったが(「俺は先に逝く」の台詞あり)、実体のほうのAllelujahがどうなったかは不明。まさか本人は生き残って、都合良く多重人格を克服したことにでもなるんだろうか。

そして、我等が刹那・F・Seieiはどうなったんだ。まさか死んだんじゃないだろうな。お前がなんで、Marina Ismailに惹かれていたのか、全然意味不明でした。単にKurdistan人として民族的に近いAzadistanの皇女であり、美人の彼女に親近感を持ったと言うだけなのか。

極め付けがGraham Akerの死に方だと思う。物語中、Union Flagのエースとして、また騎士道的な考え方をする生粋の軍人として、人革連の中年の星Sergei Sminovとともに比較的好意的に描かれていた人物の代表格であったはずなのに、新型Flagで手負いの刹那に特攻をかけるようにして死に急いだ格好だった。GrahamはFlagにこだわって、太陽炉を積んだ新型に乗るのを拒んでいたために、この対“Celestial Being”作戦参加しているのは如何にも奇異に見える。ここにGrahamが刹那に突っかかってくるのはどう見ても唐突だし、彼の騎士的気分からして、手負いの刹那に牙をむくのは今までの人物像からしても納得しかねるところだ。ここで刹那と戦うのはGrahamじゃなくてAli-Saachez以外考えられないだろうが、と思わず独り言。

Celestial Being”のChristinaなどCrewの3人も戦死したし、第1季のラスボスらしき人物は、当初Celestial Being”側の人物と思しかったAlejandro Cornerであったりと、よくもまあ、登場人物が大量に死んだ上に、説得力に乏しい設定でありました。

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灼眼のシャナ-その2-

年度末は、Animeの最終回の季節でもある。戦闘萌えAnime第2季目に当たる「灼眼のシャナⅡ」も終了した。2季作品の主な展開としては、深まる零時迷子の謎、シャナと悠二の成長、そして、二人のFlame Haze弔詞の詠み手Margery Daw、万丈の仕手Wilhelmina Carmelの本格参入などが上げられる。その1でも触れたが、“A boy meets a girl.”の王道から逸れずにシャナと悠二の成長が今回もしっかりと描き込まれていた点と懐刃サブラクとの戦闘を描いた第20話「茜色の死闘」、第21話「合わさる力」などの戦闘場面はRobot  Anime顔負けの迫力で、なかなかに楽しめる作品になっていたと思う。

第1季の星黎殿の戦いで、遂に自身をも滅ぼす必殺技、「天破壌砕」の発動を決意するシャナ。この世と紅世(ぐぜ)の均衡をまもり、御崎市を守るために決死の覚悟をする中で心を通い合わせたシャナと悠二であったが、二人の器の大きさが 「天破壌砕」の発動にもどうにか耐え得たのか、二人は生き残る(ここで二人が心中してしまっては、どう考えても物語の進行上問題有りですから...)。生き残ってしまうと、幼い二人のこと、正直な気持ちが伝えられないまま、悠二のことが好きな吉田一美との三角関係も続いたまま二学期に突入する。

幼い頃から、炎髪灼眼のFlame Hazeになるために、“天壌の劫火”アラストールとWilhelminaに英才教育を受けて育てられたシャナは、当初「物」としてしか見ていなかったTorchである存在、坂井悠二に次第に惹かれてゆく。Flame Hazeの使命に忠実に生きることが全てだった彼女にとって、初めて抱く感情に戸惑い、恋愛感情を持て余したまま第1季で御崎市に現れたMargery Dawに勝負を挑み、ボコボコにされてしまった上、「あんた本当に炎髪灼眼?」とまで見下され、止めを刺されずに見逃される。しかし、二回戦では、Torchにされてしまった自分にできることをしようと言う思いからシャナの戦闘を援護すると決意した悠二とその悠二の存在自体が自分の力になっていることを受け入れたことで「力が湧いてくる」シャナがMargeryを圧倒する。そう、人間は他人のために頑張っているときに力が湧くことは、良くあることだ。特に好きな人のためにがんばっている時は。

第2季では、悠二を巡る三角関係で、闘志を燃やすシャナと吉田一美の前に近衛史菜という不思議な少女が現れる。彼女は急速に悠二に接近したため、シャナと吉田一美の間に同士としての友情が芽生えたのには笑えた。シャナと悠二の事情や紅世のことを知ってしまった吉田一美は、第1季ではシャナに恋愛感情の芽生えを知らしめる触媒のような役目を果たしたが、第2季で益々存在感を高めた登場人物の一人。また、近衛史菜の正体は紅世(ぐぜ)の王の一人“頂の座”ヘカテー[Hecate]の偽りの器であった。この辺りから清秋祭前後までの展開は、完全に学園ものの乗りであった。

さて、シャナを取り巻く先輩格に当たるFlame Hazeは、“蹂躙の爪牙”マルコシアス [Marchosias]のFlame Haze、Margery Daw、“夢幻の冠帯”ティアマトー [Tiamat]のFlame Haze、Wilhelmina Carmelの二人である。二人とも一見20代そこそこの美女だが、数百年を生き抜いてきたつわものなのである。萌えAnimeの面目躍如と言うことなのか、シャナを始めとする三人のFlame Hazeは、Typeを異にするが美形ぞろいで、戦闘場面も多い三人に関して絵の質を保つのはなかなか大変なことだと思うが、手抜きをしていないのがこの作品の偉いところだ。

Wilhelminaは、シャナの育ての親であり、正統派美人だが、性格は一風変わっていて、秋葉オタクの要望に応えているのか給仕服姿をしている。このMaidの格好で、巨大なリュックを背負い、ケロロ軍曹のような言葉遣いという異様と言っていい人柄。第1季では登場回数も少なかった戦うMaid Wilhelminaは、今回は当初からシャナと同居しており、自身は単なる養育係と言っているが、母親か歳の離れた姉といった存在なのだろう。シャナを愛し、使命に忠実な理想のFlame Hazeを育てることに情熱を注ぐ彼女は、シャナの中で大きくなっていく悠二の存在に未だに危惧を抱いているようだった。自身の苦い恋愛経験を踏まえて、クリスマスイブに悠二に想いを告白して吉田一美との三角関係に決着をつけると言うシャナに、今後の戦闘における坂井悠二との共闘に支障を来たしたらどうするんだと言う至極まともな苦言を呈して、どこにでもあるような母親と娘の口げんか始まるのである。

しかし、彼女の戦闘能力は、決定力に欠くとはいえ、御崎市に突然現れた宿敵サブラクとの死闘をほぼ一人で凌ぎきるほどの高度なものであった。紅世(ぐぜ)の王の中でも最強クラスと言えるサブラクの自在法Stigmaは、サブラクから受けた傷を広げ、治癒も妨げると言う厄介なものだったが、Wilhelminaは戦闘中に自らの身体を実験台に自在師ヨーハンから授かっていた未完成のStigma破りを完成させるなど、能力の高さを見せ付けていた。

蹂躙の爪牙マルコシアス [Marchosias]のFlame Haze、Margery Dawは、そんな生真面目なシャナ一家にとって、人情味はあるがやや行状の悪い隣の小母さんといった役回りか。Margeryは、Flame Hazeになった経緯から徒(ともがら)を心底憎んでおり、無差別の徒(ともがら)殺しをFlame Hazeの目的と考える。また、契約の相手マルコシアスは、戦闘狂であり、人情味はあるが下品なチンピラの如しで、当然シャナのアラストールとは反りが合わない。アラストールは、シャナの父親のような存在だが、マルコシアスとMargeryとは、長年連れ添った夫婦のような関係で、いつもは夫婦漫才風だがMargeryが一旦危機に陥った時のマルコシアスは声が完全にマジになっている。シャナと悠二に同じFlame Hazeでも全く違った生き方や価値観が存在することを示してくれる貴重な存在でもある。戦闘方法は、天才肌の自在法と格闘戦を絡めた意外に正攻法である。対サブラク戦闘時、自在法を駆使してサブラクの人形を地面ごと本体から切り離す大技をやってのけ、彼女の自在師としての能力の高さを見せ付けた。この際、止めは攻撃力と白兵戦に滅法強い炎髪灼眼の討ち手に譲る。

徒(ともがら)殺しと復讐にその全存在をかけて数百年を生き抜いてきた彼女ではあるが、御崎市での出来事を通じて、子分を守るために戦うなど彼女の方でもシャナたちの存在に影響を受けて、本来の人の良さを随所に表すようになってきているようにも思える。

なお、原作小説が存在するこの作品は、まだまだ続きがあるようだが、専用の用語サイト(http://www1.atwiki.jp/sslibrary/)がNet上に配信されているほどの人気作品らしく、Animeも第3季目が製作される可能性が高い。

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HEROIC AGE

HEROIC AGE 全26話鑑賞しました。XEBECとStar Childの組み合わせは、「蒼穹のFafner」以来とのことで、原作は冲方丁(うぶかたとう)氏。Fafnerの舞台は地球で、竜宮島に生き残った日本人たちが主な登場人物だったが、HEROICでは宇宙が舞台で、Argonaut crewは地球人だが、宇宙人など異形の生物も数多く登場する。

劇中には、始祖民族若しくは神を想起させる、星星をも創造する能力を持った黄金の種族と言う者たちの存在が想定されている。AGEは、この宇宙を去り、外宇宙に旅立って行った黄金の種族が、立ち去る前に自らの手で育て上げた唯一の人類であり、その右目には、英雄の種族と呼ばれる星をも消滅させるほどの破壊力を持った一族の生き残りBellcrossを宿していた。その破壊力の故に、黄金の種族から罰せられた英雄の種族の生き残りは5人しかおらず、他の種族の身体に宿ることでしか、宇宙に顕現できない定めを課された。英雄の種族を身体に宿した者たちのことをNodosと呼び、彼等は4から12に及ぶ契約を特定の種族と締結し、その契約に縛られて戦う宿命を背負っていた。

AGE以外のNodosは、銀の種族と呼ばれる、早くから宇宙進出を成し遂げ、黄金の種族が立ち去った後、その正統な後継者であることを自負する種族と契約していた。銀の種族は、宇宙進出の過程で、高度の通信能力、宇宙での孤独に耐え得るため感情を一族の一人に預けてしまうなど、人類とは異なる性質や高度の文明を持っていた。遅れて宇宙に進出した人類にも黄金の種族がNodosを与えた上で、外宇宙へ去ってしまったことついて、裏切られたと言う思いを抱き、人類に対して敵意を持つ者が少なくなかった。彼等は、個体数の多い青銅の種族を使って、地球を侵略し、人類は別の惑星に移り住むことを余儀なくされ、銀の種族からの執拗な攻撃に苦しんでいた。

Heroin Princess Deianeiraは、そんな状況の人類のためにArgonautを率いて黄金の種族の伝説に登場する人類の血を引くNodosを探す旅に出て、苦労の末にAGEに出会う。「星の道」=Star Wayのないところでも道を見つけることができる高度の感応力を持つDeianeiraは、やさしく、美しく、聡明で、かつ胆力まで持ち合わせている理想の女性である。AGEは、Deianeiraこそが、戦いに明け暮れる宇宙に道を示してくれる存在であることを当初から予言しており、彼女の存在こそがこの物語りの重要な主題の一つである。

XEBEC作品は、Fafnerとこの作品を見た限りで言うと、共通点として、作風と言うか作品の底流に流れる感性が非常に日本的だと言うことがまず上げられる。だから、世界的な配給には多少の難があるのかもしれないが、しかし、私は琴線に触れるものを感じて、とにかく泣ける。そして、Deianeiraと言いFafnerの遠見真矢と言い、Heroinがどちらかと言えば純粋無垢で髪の毛の先から爪先まで好い娘だと言うこと。主題もどちらかと言えば綺麗事に傾いている観が強い。HEROICのBellcrossは「存在」であり、Cerberusの「無」と対を成し、両者の最終決戦が外宇宙への扉を開いたが、Fafnerでも一騎のMk SeinがFestumに乗っ取られたMk Nichtを打ち破ると言う設定があった。

しかしだ、Fafnerに比べかなり軽い話ではあります。Fafnerが宇宙からの侵略者Festumを通じて個とは何か全体とは何か、また、生とは何なのかと言う主題に真っ向から取り組んでいたのに対し、実に簡単に殺傷される敵方の青銅の種族が虫の形をしていて個性のない種族と言う設定などは、安易と言えば安易そのもの。絵本を眺めているように楽しめる作品になったのは、その辺りの軽さも一役買っているのだろう。まー、Ending Song “Azurite”も良い曲で、26話最終回は綺麗にまとめていたので、Deianeiraに免じて佳作と呼んでも良い作品と言うことにしておこう。

Animeに比較して全然英雄的でないのが日銀総裁だが、民主党による武藤副総裁の総裁就任拒否の実態とは何なのだろう。民主党は、財務省(旧大蔵省)閥の中央銀行支配などを反対の理由としてあげているが、おそらくはこの人物、高級官僚時代に自民党べったりで、野党に冷たい人だったのではなかろうか。民主党は、その時の恨みを忘れていないと言うのが事の真相ではないかと勘繰っている。細川政権時代、小沢と癒着して絶対的な権力を振るった斉藤某なる大蔵次官がいたが、非自民政権は結局短命に終わり、退場を余儀なくされていった。長く政権交代が起こらず、高級官僚にとっては処世し易かった時代は、政権交代が一般化するのに伴って、いよいよ終わりを告げることになるのかもしれない。官僚にも、政権交代や政変に関わらず、どの勢力からも一目置かれる人格や人間力が重職に就くための決め手となるならば、政権交代も悪いことではない。

日銀総裁がぐずぐずと決まらなければ、金融危機の米国から援助を強要されることもなく、絶妙の演出と言えないこともない。だとすれば、福田首相もなかなかの演技派と言うことになるのだが、真相は如何に...

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灼眼のシャナ-その1-

今日は、久しぶりに秋葉原に行ってきました。秋葉原ならばどこにでもあるような雑居ビルの4階に店を構えた電器屋でRegion FreeのDVD Player“AUDING ADV-024”を6,980円で購入。繋いでRegion Code「0」に設定してDVDを作動してみると、行けます。Region 1の米国製DVDがうまくTVに映るではありませんか。

最近の液晶TVはPCのMonitorとしての機能もあるようなので、地デジ変換のことも念頭に新しいTVを買って、外国のDVDは専用の古いPCを繋げてTVに映すようにする目論見だった。しかし、肝心の古いPCの調子がすこぶる悪く、修理に金をかけるくらいならばRegion FreeのDVD Playerを買ってしまえと言うことにしたのだが、1万円以下で当初の目論見以上の結果が得られた。製品は中国製ではあるが...。

さて、その雑居ビル。電器屋の隣は、何とコスプレに使う武器を売る店、階段を上がる途中には、萌え系Animeを売る店がそこら中にポスターを貼り付けており、まさに秋葉原の裏通りそのものだ。こういう恥ずかしくなるような萌え萌えAnimeに比べると、認知度の高い「灼眼のシャナ」は、Light萌えであり、戦闘系萌えと言うことになるのだろうか。Robot Anime Fanを自称する私としては、多少道をはずしている感じで、自責の念に駆られながらもSeason 1を見てみました。

世界にはこの世のParallel Worldとしての紅世(ぐぜ)が存在し、その異次元世界には紅世の徒(ともがら)と呼ばれる妖怪にも似たもの達が住み、相当に戦闘に明け暮れる厳しい生活を営んでいた。遙か昔、徒達は紅世からこの世に渡り来る魔術のようなものを編み出し、この世に渡り来ては人間を食らうことを始めた。人間を食らうと言っても、人間には気づかれないうちに、人間の存在の力を食らうのである。徒に存在の力を食われた人間は、既に死んでいるのだが、大量の人間を食らって殺してしまっては、さすがに人間もおかしいと気づく。そこで、徒達は、食らった人間の存在の力をわずかながら残しておき、その人間の残骸からTorchと言うものをつくり、Torchはその人間の生前の姿であたかも生きているように動き回るため、周囲はその人間が死んでいることに気が付かない。Torchは徐々にその存在感を薄め、やがて燃え尽き、消滅したとき、周囲の人はその人の存在を既に忘れている。そのため、一般人は徒の存在とその恐ろしさに気づくことはない。

しかし、そうは言っても、徒がその欲望を満足させるために人の存在を食い続ければ、次第にこの世と紅世(ぐぜ)の均衡が崩れることは明らかだ。紅世(ぐぜ)の住民の中にもそのことを危惧する者もおり、その中の能力の高い者、紅世(ぐぜ)の王と呼ばれる者の中には、人間と契約して契約した人間に宿り、同胞である紅世(ぐぜ)の徒(ともがら)や王を討伐することを使命と考える者が現れた。また、人間の方でも、自らや肉親が徒に襲われたことを認識し、主に徒に対する憎しみや復讐心から紅世(ぐぜ)の王と契約を結ぶ者が出てくるのである。これらの紅世(ぐぜ)の王と契約した人間のことを劇中ではFlame Hazeと呼ぶ。Flame Hazeはこの世と紅世(ぐぜ)の均衡を保つことをその使命と考え、紅世(ぐぜ)の王から与えられた戦闘で殺されない限りは永遠とも言える生命と人間の能力を遙かに超えた戦闘力や劇中自在法と称される魔術を使う能力を有する。

我らがHeroinシャナもFlame Hazeである。彼女の場合は、一般のFlame Hazeとは事情をやや異にしている。彼女は捨て子だったところを育ての親である別のFlame Hazeに拾われ(たぶん日本で)、同じく先代のFlame Hazeを戦闘中に失い、跡継ぎを探していた紅世(ぐぜ)の王で「天壌の劫火アラストール」に育てられた純粋培養のFlame Hazeだった。そのため、恐らくこの世で唯一「私怨を持たないFlame Haze」であり、使命に忠実で固有の名前さえ持っていなかった。

大量の人間を食らう紅世(ぐぜ)の王「人形遣いフリアグネ」を追って御崎市にやってきた炎髪灼眼のFlame Hazeは、偶然徒に食われて既に死んでいるTorchの少年に出会う。この少年こそ、主人公坂井悠二だった。悠二は炎髪灼眼のFlame Hazeから事情を説明され「既に死んでいる」と告げられても大きく取り乱すこともなく、「お前は、只のTorch、私も只のFlame Haze。ある意味Torchと同じよ」と捨て台詞をはく炎髪灼眼のFlame Hazeに対して、「もう只のっていう言い方はやめろよ」と言うような言い合いをする。そして、炎髪灼眼のFlame Hazeに始めて名前をつけるのがこの場面だ。彼女が戦闘で用いる小柄な体躯に不釣合いな大刀贄殿遮那(にえとののしゃな)から取った「シャナ」がこの時から彼女の名前になる。この出来事が、非常に象徴的な意味を持っており、個を殺して、使命に忠実に生きることを是として、実際そのように生きてきた彼女が名前を与えられて、一人の人間として、また女性としての感情を呼び起こすきっかけになる出来事だったと言える。

結局、「灼眼のシャナ」は、萌えキャラや変態的な性向を持つ敵役を用いているのが一つの特徴ではあるが、典型的な “A boy meets a girl.”の物語なのである。Robot Anime評価基準に当てはめてみると、Robot Actionに相当する戦闘シーンは、まあまあと言うところでしょうか。大刀を振り回す少女と言う設定は、Blood+の小夜がそうだったが、炎髪灼眼になって封絶の中で戦うシャナの方が迫力の点で遙かに出来は良いと思えるのです。

人間関係は、学園もの仕立てで、シャナと悠二が恋愛や戦闘を経験しながら成長していく姿がそれなりにくせのある脇役達との絡みで良く描きこまれていると思う。200万部も売れた原作小説が存在するとのことで、人間関係と世界観がそれなりに納得の行く形で描きこまれているのはその原作小説に負うところが大きいのだろう。

面白いのは、小説から入ったFanのAnime批評が結構Animeにがっかりしたと言うものが散見され、反対にAnimeからの参入者が期待して小説を読んだところ、筆者の文章が下手で、途中で止めてしまったと言うような人が多いようだ。人間と言うのは、本当に保守的な生き物であることは、こういうところからも容易に推測される。その点は差し引いても、原作の方は、発想の面白さや挿絵などが評価されているようだが、小説としてはそれ程のものではないようだ。絵も綺麗だし、出来も好いので、Animeで十分などと、Robot Anime Fanの名前を返上しないといけないようなことを言いつつ、炎髪灼眼の話の一回目の批評は見事炎上...。

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創聖のアクエリオン

「創聖のアクエリオン」26話見終わりました。うーん、この作品を果たしてReal Robot Animeと言って良いのか、非常に悩ましいところです。Evangelion以来、難解な世界観にこだわっているRobot Anime、 例えば、EurekaやZegapainの対極に位置するような作品で、人気が出たのは何となく理解できるのですが、私としては視聴をお薦めしません。ただし、AKINOの歌う「一万年と2千年前から愛してる」と言うさびの主題歌は、一度聞いたら忘れられない最高の出来の良さです。

評価が低い理由を分析すると、第一に、Robot Action方面です。Aquarionといえば合体ですが、CGを駆使した画像は、これが売りだけに群を抜いている感じもいたします。しかし、Vector Machineの合体時に主人公やHeroinがそれこそ合体のときの喘ぎ声をあげるのは、良く分からない設定と言うか、やはり冗句なんでしょうね。主人公Apolloの繰り出す、月まで届く無限パンチも単なる冗句。とすれば、こういう作品に、Aquarionの動力源は何かなどと言う疑問を持つこと自体滑稽なのかもしれません。この点で、MS Gundam Seriesは、最もしっかりしているみたいで、最新のGundam00でもGN粒子と太陽炉と言った理屈を用意してくれていて、個人的には好感がもてます。Evangelionなんか電力供給するコードつけて走っている。こう言うRealismが好いのです。

第二に、人間関係の描写ですが、浅いの一言に尽きます。SoccerのPierreのような訳の分からない登場人物は、物語の中の意味づけが最後までわからずじまいで、居ても居なくても良かったんじゃないだろうか。不動指令は、確かに物語進行上、重要な役割を演じていたが、しかし、この人物のことは何一つ分からずじまい。あれだけ偉そうに御託をならべた上に、Apolloたちだけを地球存続のための犠牲にして、自分はのうのうと生き残っているとしたら驚きだ。そして肝心の主人公Apollo、こやつの性格描写もさっぱりで、何でこういう行動をとるのかと言う必然性が全然描きこまれていない。人間の描き方が浅いので、主人公、Heroinなどの人間的な成長なり、人としてどうあるべきかなど、製作者の主張についても不動の口を借りて偉そうなことを語らせている割には、非常に薄っぺらい。

第三に、世界観。そもそも、これをAquarionに求める方がいけないのか。Eurekaはもとより、Evangelion、Zega、Rahxephonなどとは比べようもない。しかし、この世界観の希薄さが、人間描写の浅さにもつながっているようにも思える。あまりに難解で、視聴者のほとんどが理解不能な世界観では困るが、Robot Anime作品に深みを与えるのは、良く練られた世界観の確立があってこそだ。

結局この作品は、余程の合体Robot Maniaでもない限り、単なる冗句として見る程度のものと言うのが今回の結論です。しかし、主題歌は好い。カラオケの持ち歌に加えておこう。

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風邪気味です

一年半ぶりくらいに風邪を引いてしまった。この週末は、活動を最小限に抑えて睡眠を十二分にとって静養に努めている。

体調が悪いと、そのことが精神に影響するのか、心に染み入るようなAnimeが見たくなる傾向にあるようです。Robot物では、私の場合、「蒼穹のファフナー(Fafner)」です。Fafnerは泣けます。そして、登場人物の個性が非常に日本的。例えば、FafnerのSystemは自己犠牲を否定しているのですが、そのSystemとは裏腹に物語に登場する人物は竜宮島と同胞を守るために次々と犠牲になってゆく。この辺りの感性は、痛切に心に響き、涙無しには見ていられない。どんなに、西洋文明に染まった日本人も海外に長期間滞在すると、妙に演歌的な曲(中島美幸なども含めた広義の演歌)が聞きたくなったり、アンパンが無性に食べたくなったりする、その感覚に近い感性を刺激するのは、Fafnerなんでしょう。

登場人物が次々に死ぬと言えば、正月に見た「逆シャー」です。これは、私としては、何か違和感の多い作品でした。この作品は、意味もなく人が死に過ぎる。アムロやシャーが一年戦争を戦ったFirst Gundamの続編であり、アムロとシャーの因縁の対決に決着をつける作品と言う位置づけにしては、今一、今二くらいの作品です。シャーがララァ・スンを自分の母親になる女だったとか戦闘中に叫んでいるのも、解釈を誤っているとしか思えないと言うか、逆シャーのシャーは、髪型も含めて本当にだめだめなのではないかと思った次第。

その他では、以前非常に展開の仕方が難しい世界観と設定をしてしまって、失敗に終わる可能性が高いと書いた最新の「機動戦士Gundam00」だが、主題歌が変わり、第二幕に突入した。これまで、予想外に良くやっている。相変わらず、中東出身で意味深長な名が付いている主人公「刹那・F・セイエイ」の性格がはっきりしないのが気になるが、①Robot Actionは、優に合格点、②人間関係および③世界観もここまでは是としたい。Opening、Endingとも絵、曲が凝っているし、こんなところで全然手を抜いていないのは、さすが金がかかっていると感じた。

現実の世界情勢を暗喩ではなく、直喩で描いていこうと言うことのようなので、これからの展開が難しいところだが、最後まで質が保てるか見守りたい。Sunriseには、機動戦士の名をつけたRobot Animeを悉く秀作にして描ききってもらいたいものだ。

と、何か好き勝手なことを書いていたら少し気分が良くなってきた。これも日本Animeの神通力と言うものだろうか。

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交響詩篇エウレカセブン 15話 Human Behaviour B

Puncha Nutsを求めて、Controradoを訪れたRenton、Eureka、Matthieuの三人は、この町に住むRentonの叔父Yukatanに捕まってしまう。

三人を歓迎して近燐の友人たちも招いた酒宴で、あることないこと口からでまかせを言う叔父に、“Although this isn't first time that my uncle talked about the stuff and sliped in a couple of lies and process, still makes me tired.”=「叔父さんあることないこと話すのは、今に始まったことじゃないけど、何だか疲れる。」

EurekaもRentonのfianceeにされていたことを後でEurekaに謝るRentonに対して“I wasn't really listening too much.”=「ごめん、あまり聞いてなかったから。」。それよりも時間を気にしているようで、“We really have to get back to the Gekko prety soon. I knew you promised to be back by 3:00.”=「そろそろ月光号に戻らないと。3時までって約束でしょ。」

“Can you please just wait a little bit longer before we go back to the Gekko?”=「もう少しだけ、待ってくれないかな。」 “Why?”  “As you can see my uncle is a kind of hard hit guy. And hard to care up with proper timing to tell him things. That, and we still have not got a Puncha nuts we promised to bring back with us.”=「叔父さんってあの通りの人でさ、言うタイミングがちょっと難しいんだ。それにパンチャの実も取りにいかないといけないしさ。」

それを聞いて、では自分が叔父さんに話しに行くと言うEureka。“I'll tell him myself.”=「俺が言うから。」

ところが、酔いつぶれたMatthieuには縄がかけられていて、何やら事態は一変している。出てきたYukatanたちが言う、“I am surprised you able to infiltrate the enemy syndicate this well as a spy. Well done.”=「Spyとして、よくこれ程敵組織の中に潜入できたな。よくやった。」、これを聞いたEureka、“He is not a spy. He is one of us. He is a pledged member of Gekkostate.”=「何言ってるの。Rentonは、スパイなんかじゃないわ。彼は仲間よ。月光ステートの正式メンバーよ。」   infiltrate=「潜入する」、take a pledge=「誓約する」、make a pledge to do=「...することを誓う」

必死でRentonと月光ステートとの関わりをスパイ行為だったことにしようとするYukatan、“Everyone, it looks like my young nephew here has been brainwashed by the enemy. Your friends here are fooling you.”=「皆さん、甥は彼らに洗脳されてしまったようだ。お前は騙されているんだ。」    brainwash=「洗脳」はそのままで覚え安い。fool(動詞)=「笑いものにする」の他に「騙す」の意味があるんだ。

“Who is the informer?”=「通報者は。」そこに、憲兵らしきものまで来襲するにおよんで、事態はやばい方向に。  informer=「情報提供者、密告者」

“Hold it! This is a bunch of crap. I haven't been brainwashed by anybody. It's you uncle, and all of your bodies here have been brainwashed.  I always looked up to Gekkostate and decided to join them all on my own. It was nothing to do with my father, nor you nor my sister.  I am who I am.”=「来るな。畜生、ふざけやがって。俺は洗脳なんかされてないぞ。洗脳されているのは、叔父さんたちの方だ。俺は自分から憧れて月光ステートに入ったんだ。父さんも、叔父さんも、姉さんだって関係ない。俺は俺だ。」   look up to=respect、admire⇔look down on

軍に拘束されたEurekaとMatthieuをNirvashを駆って救出するRenton。しかし、自分なしで自由自在に大空を舞うNirvashの姿を初めて目の当たりにして戸惑うEureka。帰還後も何やら問題続きのようだ。“Anyway, it was away amazing.”=「とにかく凄えんだよ。」 “Oh, stop that. You are embarrassing me!”=「やめてくださいよ。恥ずかしい」 “Don't be so humble. You still a kid. You got the right to brag.”=「がきのくせに謙遜するな。自慢しろよ」 “Would you cut it out, already?”=「勘弁して欲しいな」  embarrass=「当惑させる、どぎまぎさせる」、 humble=「控えめな、(卑下して)つまらない」、 brag=「自慢する」

“You reek of booze.”=「酒臭い」とHildaに怒られて連れて行かれるMatthieu、散会後にはHollandとRentonだけが残る。 “Renton, make sure that you take care of what you started.”=「Renton、後始末は自分でつけろよ。」 “ What are you talking about? Off course, I'll take care of it.”=「何言ってるんですか。当たり前ですよ。」  reek=「煙る、むっとする」; He reeked of garlic. The room was reeking of cigarette smoke.

このPuncha Nuts事件後の経過がRentonの独白で語られる。“The big health fad that had gone around Gekko quickly faded away. Since that incident, Eureka always stands in front of the Nirvash, but never even tries to touch it anymore. Not only that, she seems to be against my approaching the Nirvash and keeps pushing me back with a glare, as if I was some stranger.”=「月光号に訪れた第5次健康ブームは静かに去っていった。あれ以来Eurekaは何故かNirvashの前に立つばかりで、触れようともしない。それでも僕がNirvashに近づくことには反対らしく、他人を見るような眼で僕を威圧する。」

“Honestly,that's depressing me, and it pisses me off, only a little. I mean, Eureka is mad that I manipulated the Nirvash without her consent, right. Because, I was able to control the nirvash better than she could. That is why.”=「正直へこむし、ほんのちょっとだけどむかつく。だって、Eurekaは僕が勝手にNirvashを動かしたことに怒っているんだろう。僕が君より上手くNirvashを扱えたから。だから。」  manipulate=「巧みに操る」

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ゼーガペインとAnime雑感

Zegapain、第23話「光の一滴」、第24話「舞浜の空は青いか」、そして最終話「森羅万象」までを視聴。Zegaは、噂にたがわない秀作。小難しい「量子論」を正面から取り扱っているにもかかわらず、量子論の何たるかを理解していなくても、それなりに説得力のあるわかりやすい展開と結末はみごと。Zegaは、守凪了子の物語という見方もあると聞くが、24話と最終話のHeroinは再び三崎紫雫乃という印象が強い。人類を滅ぼしたGardsormは量子の揺らぎこそが人間の心を創ると言う説を唱えた。それを実証するために造りだした人工幻体こそが、彼女の正体だった。自分だけはGardsormの技術を以ってしても実体のある人間には戻れないことを悟っていた彼女は、限りある命と引き換えに再び生身の肉体を取り戻すことに成功した十凍京に、「京、大好きだったわ」と最後の別れを告げる。

最終話を見てからしばらくたって気づいたことが一つある。量子論のさわり位は読んだので、すぐに気づくべきだったのだが、なんとも鈍いのが口惜しい。物語には、何故か時折猫が現れ、紫雫乃からMilkを与えられたり、瀕死の島の許に現れどこかに連れ去ったり、最後には舞浜Serverに転送されたミナトたちの許に現れ、Ressurection Systemおよび高度の幻体修復に関するDataを転送したりと、かなり重要な役目を果たし、日本語版DVD“File1”の表紙でも紫雫乃の足下に寄り添う。この猫は、「Schrodingerの猫」を想起するための小道具に違いない。こう言う遊びが分かって知っている人は「にやり」とする仕掛けが、最近のReal Robot Animeに見られる特徴の一つかなとも思う。そんなことも含め、Zegaは、本年に見たAnimeの中では最高の作品と評価している。

Anime “MAJOR”「聖秀学院高校」編も見ている。原作は少年サンデーの長期連載記録を更新中というこの作品は、主人公茂野吾郎の野球を題材にしたスポ根ものでもある。スポ根ではあるが、スポ根も時代を反映して随分と変化したものだとつくづく思い知らされる。この作品の主題は、徹底して管理野球とManualに反発して、遠回りをしながら、時には進んで逆境に身を晒しながら戦う茂野吾郎の反骨の生き様である。この系譜は、矢吹丈あたりからの流れなんだろうが、MAJORでは、ことさら管理とManualの否定が鮮明だ。益々管理社会の様相が強まる21世紀だが、それに逆行するかのようなこういうAnimeがそれなりにFanを惹きつけるのは、十分に理解できる。巨人軍は、もはや「巨人の星」の頃のプロを目指す野球少年たちの憧れではなく、むしろ、元祖管理野球や金満球団として否定的な意味合いの濃い球団と言うのが定石であるようだ。そうだとすれば、巨人離れはもう止められないのだろう。

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ゼーガペイン“Zegapain”と量子論-その2-

Zegaは、第23話「沈まない月」まで鑑賞しました。Anti-Zegaの攻撃を受け転送中にDataを喪失して消滅してしまう守凪了子。かろうじて再生されるも感情領域をAltairの中に取り込まれ、Zegaに搭乗する時だけしか京とまともな会話が出来なくなってしまう了子。救いようのない悲惨な設定はZegaの十八番の一つですが、このあたりの展開を捕らえて、Zegaは守凪了子の物語でもあると言うのも頷けます。

また、量子Serverが見る夢のような存在である「幻体」になった人間がまた夢を見ると言う話や人類が滅亡した現実世界と舞浜Serverの中のVirtualな世界を行き来する京が、現実を知らずにServerの中で本気で生きているカワグチ等と作り物の世界であるということを知ってしまいVirtualな舞浜では真剣になれなくなった自分を比べて、一体どちらが本当に生きていると言えるのか悩んだり、量子論的な主題もしっかりと押さえていました。

私自身は、GardsormのServerの中でNagaと対決する京が言い放った捨て台詞、Nagaの御託は分からないが、俺の拳が、俺の上腕二頭筋が、そして俺の魂が、お前のことが大嫌いだと言ってるんだ、この辺りが臭くてZegaらしさ丸出しで好きでした。逆説的には、正にこの点が主人公のくせに公式HPの人気投票で5位に低迷する十凍京の本領でもあるなと痛感してしまいます。

さて、話は変わって、量子論に首までつかりながら、Einsteinと同様最後まで量子論の展開に反対の立場をとったSchrodingerの有名な思考実験「Schrodingerの猫」(1935年)について以下にまとめておきます。

1.鉄製の箱の中に放射性物質、放射線の検出器、検出器に連動した毒ガス発生装置をおく。放射性物質が原子核崩壊を起こすと放射線を放出する。検出器は放射線を検出すると信号を毒ガス発生装置に送ることになっている。

2.この箱の中に生きた猫を入れる。もし放射性物質が崩壊して放射線が出れば猫は毒ガスで死に、放射性物質が崩壊しなければ猫は生き残る。

3.箱の中に猫を入れて蓋を閉じる。外からは内部の様子も中の音も一切窺い知ることは出来ないものとする。こうして1時間の時が経過した。

4.放射性物質が原子核崩壊を起こすかどうかはミクロの世界の現象である。その確率が1時間の時の経過の中では50%だったとする。量子論によれば、観測をすれば、原子核の崩壊の有無は確定するが、観測の前であれば「原子核崩壊を起こした状態」と「原子核崩壊を起こしていない状態」が重ね合わせた状態になっていると言うことになる。

5.そうすると、猫の状態もその生死が原子核の崩壊と完全に連動していることからして、「原子核の崩壊が起きて死んだ状態」と「原子核の崩壊が起きずに生きている状態」が重ね合わさっている状態にある、と言うことがはたして言えるのか。「生きている状態と死んでいる状態が重ね合わさっている猫の状態が、観測によって生か死かどちら一方に決まる」と言う結論を量子論を信じるならば、受け入れざるを得ないのか。これが、この思考実験を通じて投げかけられた疑問である。

6.Copenhagen Interpretationの立場をとる主流派は、「一匹の猫は無数のミクロの物質が集まったものであり、無数の状態が組み合わさっていると言うことができる。このような対象に単純にSchrodinger方程式を適用して、重ね合わせや波の収縮など論ずることはできないのだ。」と応えるのが一般的。

7.「マクロの物質もミクロの構造を持つ以上、ミクロの原理を適用できないはずがない。」と言う再反論。

8.多世界的解釈の立場に拠れば、世界は可能性の分だけ複数に分かれていると考えればよい。「生きている猫を見る私たちがいる世界」と「死んでいる猫を見る私たちがいる世界」の2つに分かれているのだと考える。この立場では、波の収縮を放棄し、観測する前の電子もどこか一箇所に存在すると考える。その代わりに、私たちの知らぬうちに世界が「電子がA点にいる世界」、「電子がB点にいる世界」、「電子がX点にいる世界」などに枝分かれしている。つまり、1個の電子が「それぞれの場所にいる状態」が重なっているのではなく、「各1個の電子がいる複数の世界が」同時並行的に重なっていると考えるのである。

9.と言うことは、我々観測者自身もそれぞれの世界に枝分かれして存在していると言うことになる。⇒「並行宇宙論」

Parallel World、正にZegaやMatrixの世界が大真面目に語られているのでした。

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ゼーガペイン“Zegapain”と量子論

ゼーガペインは第18話「復元されし者」までを見る。生物としての人間は既に滅亡してしまっているという超悲惨な設定の中で、主人公十凍京やHeroin守凪了子達の懸命に生きる姿とその「心」の振動を通して、人間が生きると言うことの意味を考えさせる新たなReal Robot Animeの傑作である。

この物語は、量子サーヴァーだの量子テレポートだのと量子論の概念がやたらと駆使されているのが特徴の一つだが、これはEvangelion以来の日本製Real Robot Animeの特徴的な流れであり、人間存在について、宗教的もしくは哲学的な思索や世界観の一つも語れないRobot Animeは、もはや一流の作品に名を連ねることなど考えられないと言ったところなのか。その反動の兆しのようなものが「創聖のアクエリオン」などに垣間見られるような気もする。

さて、量子論。文科系の小生には、宇宙人の言語のようなものですが、佐藤勝彦氏の本など目を通してみて分かったことを、覚書程度に残しておくことにした。

1.量子とは、英語ではquantumと言う。「小さな固まり、単位」の意味。何が固まりになっているかと言うと、「量」が固まりになっている。

2.ミクロの世界の物理法則、第1法則:ミクロの物質を波として考え、そのふるまいを理解すべし。第2法則:ミクロの物質の未来は、確率的に決まると考えるべし。

電子の軌道半径がとびとびのある値に限られると言うBohrの量子条件の根拠を示すために、de Broglieは電子は波であると考えた。

Schrodingerは電子の波を表す方程式を導いた。しかし、「複素数の高さ(波動関数ψプサイ)」を持つ電子の波の正体は分からなかった。

Max Bornは波動関数の2乗が、電子の発見確率に比例すると言う「波動関数の確率解釈」を提唱した。

Bohr達は、見られる前の電子は様々な場所にいる状態の「重ね合わせ」になっていて、私達が見られた途端「波の収縮」が起きて電子は一箇所で見つかるという “Cpenhagen Interpletation” を提唱した。

Heisenbergは、ある物質の「位置」と「運動量」を測定する時、両者を同時に唯一つの値に確定することはできない、避けられない不確かさが残ると言う「不確定性原理」を発表した。つまり、ミクロの物質の性質として、ある時刻における物質の位置と運動量は唯一つに決まっていない、常に曖昧な位置にいて、曖昧な速度で運動している

つまり、量子論は、古典物理学の「ある時点での物質の状態、例えば物質がある時点でどの位置にいて、どの方向へ、どんな速度で動いるのかが決まれば、以後の物質の状態は全て確定される。」と言う物質世界に対する認識、決定論的な世界観を根底から覆すものだった。量子論は、物質や自然が唯一つの状態として決定されず、非常に曖昧であること、そしてその曖昧さこそが自然の本質であると考えた。

かのAlbert Einsteinは、「神はサイコロ遊びを好まない」と言う言葉を繰り返し、生涯量子力学の「波動関数の確率解釈」、「不確定性原理」に反対の論陣を張った。彼のEPR Paradoxによれば、外部から中が見えない箱の中に電子を1個だけ入れて密封した後に箱を二つに切り分ける。切った面はすぐに閉じられるようになっていて、切った後に何かが混入することも電子が出て行くこともないと仮定する。ここで箱の一つを地球から1光年の彼方に持ち去り、そして、地球に残ったもう一つの箱を開けるのである。このとき電子は「ある」または「ない」の一方に電子の波の収縮がおこり、状態が確定する。

すると、1光年彼方に持ち出したもう一方の箱も同時に状態が確定するはずだ。しかし、量子論では「物質の状態は観測されるまで確定しない」と考えるのではなかったか、なぜ見ていない箱の中の状態が決まるのか、と言う疑問が残る。量子論側からの回答は、「地球に残った箱を開いた瞬間、箱を開けたという情報が1光年の彼方にある箱に瞬時に伝わり、向こう側の箱の中の状態を確定させた」。これに対してもEinsteinは、「ある情報が瞬時に、時間ゼロで離れた場所に伝わるのはおかしい」と主張した。出てきました、「量子テレポート」。

年齢のせいか、近年、どちらかと言うと「人は何のために生まれ、どう生きるべきなのか」のような哲学的・宗教的な人間と言う存在の根源的な話に心引かれる。量子力学は最先端の物理学でありながら、存在や自然に関する世界観に連なる哲学や宗教に非常に相性が良いもののようだ、だからすっかり世界観づいた日本Animeの格好の材料でもあったと言う訳だ。古代において、科学も哲学もそう細かく分化されていたわけではなく、学問は須くどう生きるべきかと言うような題目で最終的には統合されていたのだろう。量子論はどうも最先端科学のそう言った古代への先祖帰りの方向性を示しているように思える。

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ゼーガペイン“Zegapain”に永井豪の血統?

訳有って、第2話から第5話をすっ飛ばし、第6話「幻体」から第11話「残る幻」までの6話を週末見てみました。好い作品です。大企業病で堕落していくSunriseが大量に垂れ流すくそみその中にきらりと輝くReal Robot Animeの傑作が混じっていました。第6話「幻体」は、その中でも主人公「京」がこの世界が量子Serverの中の仮想現実に過ぎず、人間は既に滅亡しており、自分たちはData人格記憶体に過ぎないことを紫雫乃から告げられて困惑の極地に至る物語序盤の山場になっています。つまり、生物としての人間は最早地球上には一人も残っておらず、機械の中の幻の町で暮らす滅亡した人類の記憶に過ぎないと言うZegaの救いようの無い程悲劇的な世界観が京を通じて視聴者の眼前に提示されるのです。

ところで、Old Boyの筆者は、Zega DVD File.08の表紙絵に何故か永井豪の匂いを嗅いでしまう。この絵は人の表情や姿勢といい、構図といい、どう見ても永井豪風なんだよな。

そう思いつつ、Zegaを見ていると、Zegaのどうしょうも無く救いようの無い世界観は、永井のSF Animeの傑作Devilmanでも本当に主人公不動明が気の毒になるような悲惨な世界だったことに思い至る。登場人物の性格(キャラ)の作り方も何とはなしに永井のそれに似ているような気がする。真っ直ぐで一生懸命で明るいがそれ故になのか妙に悲しい。Devilmanになった不動明は、戦う意味を幼馴染の美樹を守ることに見出すが、その美樹も同胞であるはずの人類に惨殺されてしまう。十凍京も舞浜Serverの中にだけ存在する幼馴染の了子や友人たちとの関係の中に、自分はDataに過ぎなくても、今を生きていると言う実感取り戻し、再び戦場である現実世界に戻ってゆくのだった。

永井作品を始めて見た時、石ノ森正太郎の影響が見て取れたのですが、石ノ森は既に故人となり、永井も存命の漫画家の中では既に大御所の一人と呼ばれてもおかしくない領域に入っている。この頃の人たちの作品は、高度で難解な物語やCGを駆使した今のAnimeに比べる術も無いが、しかし、才能のある作家が描いた原始的で単純だが優れたところの多い作品群は、Diamondの原石のようにその後の日本Animeの発展のための礎のような役割を果たして来たに違いない。

Zegapain。永井の一面である優れた物語構想力、健康的なEroticism(永井はかなり病的なそれも描いてはいるが)を昇華させた作品のような、そんな匂いがする。Staffの中には永井の影響を受けた人がいるに違いない。こうして、正統な日本の漫画・Anime文化は正しく受け継がれて行くことだろう。

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ゼーガペイン“Zegapain”に見る男と女の役割

MS Gungamを手がけているSunriseが2006年に製作したRobot Anime “Zegapain” は、不思議な作品だ。Blogを書いたりしている核になるAnime Fanからは、放送終了後、その世界観、構成力に高い評価を得つつある。しかし、一般的な評価はそれ程高まらず、私自身あるBlogの批評を読むまで注目さえしていなかった作品なのだ。

第一話“Entangle”(罠にかける、事件などに巻き込む)を見た限り、この作品には可能性が感じられた。何度も見たくなるようなワクワク感を持った滑り出しと言っても良い。何といっても、この十凍京(ソゴルキョウ)のような直情径行型のまっすぐな主人公が、私は好きなのだ。物語が非常に複雑かつやり切れないほど悲劇的なものに設定されているため、主人公がGundamのアムロやEvaの碇シンジのようなうじうじ型だと、釣り合いが取れなかったと言う説もあるくらいだが、十凍京は好い。

そして、Heroinは、彼の幼馴染で京の絶対的な支持者である守凪了子。もう一人は、「この世界を救って」と言う謎の言葉で、彼を非現実的な世界とそこにおける戦闘へと導く、謎の女性三崎紫雫乃。

ここで、本筋からは外れるが、Zegapainで面白いのは、Holonic LoaderなるRobotの操縦を通常男女一組で行うことだ。しかも、役割分担が成されており、男性はGunnerと呼ばれ、主に戦闘時の機体の操縦および武器使用を担当し、Wizerdと呼称される女性の役割は、後部座席での機体の操縦、状況判断、飛行母艦との通信などに当たる。どちらが上と言うことではなく、性差による役割分担ということのようで、京と紫雫乃のZegapain Altairでは、今のところは紫雫乃主導である。第一話の初陣で、武器は「銃、それとも刀」と聞かれ、迷わず「刀」と応えるところに京の男気の強い性格が表れている感じがした。

こういう観点でRobot Animeを振り返ると、1970年代製作のGundamでは、MS操縦士は基本的には男性、兄への手がかりをつかむ為に勝手にGundamで出撃したセーラさんが「女でもGundamに乗れることを証明したかった。」という愚にも付かない言い訳をして独房入りをくらってましたっけ。雇用機会均等法が施行される90年代のEvangelionでは、1st、2nd Childは、女性。第8話の登場以来、アスカはシンジを馬鹿呼ばわりして、明らかにシンジよりえばってました。それがここに来て、Animeが世の中の保守回帰を予見しているのか、「男女は平等だが、役割は異なるのだ」と言う方向なのかな、と言う感じをこのZegapainの操縦席を見て持った次第です。

Zegapainは、「是我痛み」と言うことだそうですし、Holonとは、部分でありながら全体としての機能・性質を持ち、全体と調和して働く単位。また、量子力学の量子Computerの概念などが出てきて、例によって非常に難解な世界観を展開するようですが、面白いAnimeを理解するためならば、量子力学(Quantum Mechanics)も一応勉強してみようと言う気が起こります。

「消されるな、この思い」

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機動戦士ガンダム00の脆弱性

昔々、漫画好き少年の頃、お遊び程度に漫画を描いていました。当時読んでいた「漫画の描き方」みたいな参考書に漫画におけるデフォルメ(仏語のdeformer)のことが書いてあったのを思い出します。ここで、deformerと言っているのは、変形すると言う本来の意味から、漫画においてはそのままを写すのではなく、誇張された描き方で人物や物を描き出すと言うことでした。劇画の流行前の手塚漫画や石ノ森漫画のあの描き方です。

何でそうするのか、書いてあった理由が思い出せないのですが、その方が速く描けるからと言う経済的な理由の他に、まず、その方が人物の表情や性格がより鮮明に描き出せるのだと思います。次に、読者があまりにRealな絵に比べてdeformerしたものにはある程度リラックスして接することが出来るのではないだろうか。さらに、二つ目の理由とも関係があると思うのだが、漫画が芸術として昇華される可能性を残すことが出来る事も理由としてあげられるかもしれない。

その後、「巨人の星」に代表されるスポーツ根性物が一世を風靡するのと同時に、よりRealismを追求した劇画の時代が訪れます。劇画の流れは、スポ根時代が終わっても依然終わっていないのかもしれませんが、だからこそ、漫画やAnimeにおける広義のdeformerの重要さは益々高まっているのではないかと思えるのです。なぜなら、漫画やAnimeにはRealism以上に夢があることが大切で、それがないとつまらないからです。

さて、最新作の「機動戦士ガンダム00」の第一話、二話を見てみました。ちと早いのですが、9割以上の確率で失敗作になるのではないかと危惧しています。土曜の午後6時はTBS Animeの金の卵時間ですから、金はかけているようです。絵は綺麗だし、Gundamも格好いいのです。しかしだ、第二話の冒頭で紹介された、米国を中心としたUnion(もちろん我が国はその一員と言う設定)、中国、露西亜、印度の人革連、新欧州連合AEUの3Blockが世界を支配する24世紀と言う世界観に一工夫も二工夫もした跡が感じられない。それどころか、Seed DestinyやBlood+に見られた、現実世界で起こっていることの実に底の浅い情勢分析に基づく取るに足らない思想表明になるのではないかととても心配だ。あの超のつく駄作Gundam Seed Destinyを手がけたこの時間帯のTBS&Companyのことだから何があってもおかしくないと見るべきでは...。

現実の世界情勢に賛成や反対を唱えるPropaganda Animeを作ることは、簡単なことだ。しかし、それらはかつての世界大戦参戦国や現在の独裁国家が製作した宣伝映画の多くが芸術になり得ないのと同じ理由で、良い作品にはならないだろう。Anime作品はその存在自体が目的なのであって、直接的な思想表明はそれ以上のAnimeの目的にはなり得ない。思想まず有りきの作品は、どう言う訳か、つまらない作品になり易い。そういう意味での漫画・AnimeにおけるDeformerの重要性を指摘した30年前の参考書の主張は生きている。Gundam00の欠点は、ここまで見た限り、その世界観にDeformerの発想が無いことだ。

話は変わるが、自衛隊の特措法延長問題が紛糾する中、絶妙の間合いで米国海兵隊の少女暴行事件やら守屋防衛省前事務次官の接待収賄疑惑と出てきています。日本にも米国にも軍関係で腐った輩はいるのかもしれないが、表沙汰になる時が時だけに、単なる偶然なのかを考えてしまう。

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交響詩篇エウレカセブン 15話 Human Behaviour

久々にまた、Eurekasevenの英語版台詞の解説を試みてみました。やっていて結構面白いし、聞き取りの勉強にはなるんですが、時間がかかるのが難点です。

さて、15話はRenton、Eureka、Matthieuの三人がRentonの叔父Yukatanの住む町Controradoを訪ねる話。“Sis, do you remember the city of Controrado? It's a city that has many sanatorium run by military. Our father, Adroc Thurston, a man who saved the world from the destruction met our mom and fell in love with her in this city.”=「姉さん、Controradoと言う町を覚えていますか。軍関係の保養施設が数多く、世界を破滅から救ったとされるAdroc Thurston、僕らの父さんが母さんと出会い、そして恋に落ちたあの町です。」

sanatorium=療養所、保養地(cf.sanitariumは同義)。destruction=「破壊」ですが「破滅、滅亡」と結構重い意味があるんですね。“Drinking was his destruction.” Destructionistと言うと「無政府主義者」と言うことになるんです。

“The reason why we are here because he all of a sudden became conscious of his health after the close encounter with Coralian.”=「全ての事の発端は、Coralianとの接触の後、この人が健康に目覚めたことにあって」。Matthieuの台詞、“Nature is so awesome. Since all of us were born from that, I decided I'm going to respect it.”=「自然は凄い。その自然から俺たちは生まれた。だから自然を敬う。」 “It ignited major health consciousness fad within the Gekkostate. The fad quickly spreaded throughout the ship.”=「これが月光State第5次健康ブームとやらに火をつけてしまい、燃え上がった炎は瞬く間に艦内に広がった。」 Health consciousness fad=「健康ブーム」ですが、“boom”は文字通りぶーんと言うような轟きから転じてにわか景気を表す言葉で、健康ブームの使い方は和製英語なんだろう。fad=「気まぐれ、一時的流行」、in fashion、out of fashion、trend、なんかは良く使いますが、fadは知らなかった。

Health consciousness fadは、とうとう世界三大健康食品の一つとされているPuncha Nuts(Durianみたいなものか?)に行き着き、Rentonがこれを食べたことがあると言うのをMatthieuが聞きつけた。“Renton, I want you to tell me all the details.”=「その話、詳しく聞かせてもらおうか。」 “Just be back before 3 O'clock.”=「3時までに帰って来い。」 “And so we got it, the special exception from Holland. We got permission to head out. And that's when the unexpected thing started to happen.”=「と言うわけで、異例中の異例として、特別に許可が下りた。僕にとって予想外だったのはここからで。」

Puncha Nutsを叔父さんの農園から失敬しようとして見つかってしまった一行にYukatanが、“Freeze! Face down on the ground and spread your arms and legs.”=「動くな、腹這いになり、手足を広げろ。」 Freezeは残念ながら本邦でももうお馴染みの台詞。これを言われたら、微動だにしない方が安全なんだろうな。

“You big fool. Please forgive him for all of the rude things he's done. He is still very young. If you are friends of Renton. I consider you my friends as well.  I know I haven't greeted you properly, please do make yourself at home.”=「この大馬鹿者が(殴られる音)。これまでの非礼の数々お許しください。Rentonにとっての友人は私にとっても同じ。ろくなおもてなしも出来ませんが、どうかゆっくりなさってください。」

consider=regard as  “We consider Shakespeare a great poet.”=“We regard Shakespeare as a great poet.”

ところで、MatthieuはRentonが人類を滅亡の危機から救った英雄Adroc Thurstonの息子だと言うことを知らなかったみたいで、“You mentioned Adroc. Did you mean the Adroc Thurston?”=「Adrocって、あのAdroc Thustonのことですか」 “Off course. Are there any other Adroc Thurstons?”=「あのAdroc Thurstonですよ。」 “What! So, you're Adroc Thurston's son. Why didn't you say something?”=「何!お前Adroc Thurstonの息子なの。」 “Drink up. Don't be shy.”=「まあ、飲んで飲んで、まあまあ。」欧米で酒を注いだり注がれたりはあまり機会がないが、やるとしたらこんな感じか。 あのAdroc ThurstonはThe Adroc Thurstonと言えばよいのです。さて、3時を過ぎたと言うのに、Matthieuは勧められる酒を断り切れず、酒宴が始まってしまいました。

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ヱヴァンゲリヲン「序」で使徒の血は赤だった

自称Anime Fanにもかかわらず、恥ずかしながら今頃新劇場版Neo Genesis Evangelionを見て参りました。TV版Evaをそれ程過大評価していない小生ですが、この劇場版は取り敢えず見て良かったです。「序」(TV版26話を四部作、約400分程の予定?)と言うことで、第三使徒SACHIEL、第四使徒SHAMSEL、および第五使徒RAMIELまでのお話でした。物語はTV版からほとんど外れない内容に終始し、無難と言えば無難な出だしだったと言えます。第五使徒と言うのは、あの立方体の無機質でNerv本部に掘削作戦をしかけた奴で、零号機が暴走した時の大怪我から復帰した綾波レイと初号機のシンジの連携攻撃でやられてしまうのですが、この戦いの前後の映像がかなり手直しされていて、RAMIELは完全にCG化されて非常に美しくかつ躍動的になっていました。アスカが未だに登場していない本作品では、Heroinは主に綾波レイによって演じられ、巨大な満月に映し出された彼女の出撃場面が、決して目新しいものではありませんが、映像的に非常に美しく描かれておりました。

Evaと言えば、Gainaxですが、今回は何故かEurekaのBONESが協力しており、今回の劇場版用に加えられたと思われる場面の中でやや画質の異なるもの、例えば使徒の攻撃で損傷したNerv本部でスキー場のLiftのようなものに乗って移動しながら話す葛城ミサトと赤木律子やBarでくつろぐ同じくミサトと律子など、ややBONESっぽい感じがしました。思えば、敵が青い血の人々であることに固執したRahxephonと言い、Eurekaの髪の色と目の色が綾波レイのそれに酷似していることと言い、BONESのRobot Anime製作者には、この分野の新境地を切り開いた庵野秀明とEvaに対する尊敬が当初からあったのかもしれません。

物語としては、使徒そのものとそのAT Fieldを非常に分かりやすく視覚化した第三使徒SACHIELが相手だった初陣、そして「逃げちゃだめだ。」と言うこれまた非常に分かりやすい標語をシンジに叫ばせた第四使徒との戦いと、内容が内容なんで、上手く無難にまとめていました。映像がTV版に比べて格段に良いので、文句はなしです。

「逃げちゃだめだ。」と言えば、大相撲時津風部屋のリンチ殺人事件のことが想起されるのです。事件の被害者の時太山さんは本当に気の毒な話ですが、逃げ出すことはできなかったのだろうかと思うのです。こうも虐めに起因する事件がうち続くと、他人の本当の悪意と言うものを感じたら、一目散に逃げ出すと言うのも有りなのかもしれないとふと思ってしまいました。原則として、命に危険を感じたら逃げなければ、そして、他人の善意と悪意を敏感に感じ取る肌感覚は、残念ながら今まで以上に鋭敏にしておかなければならないのかもしれません。他人の悪意など気にしない図太さと同時に。うーん、難しい。

亡くなった斉藤俊さんのご冥福を祈ります。

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ラーゼフォン-その3-

安倍首相辞任に伴う総裁選を伝える報道の中で、郵政公社民営化に反対して自民党を離党した城内実前衆議院議員の活動が少しだけとりあげられていた。悪評高かった人権法案を平沼赳夫氏らとともに阻止し安倍氏の信頼も厚かったにもかかわらず、自らの信じるところを貫いて小泉首相の大方針に反旗を翻し、自民党公認を得てやってきた落下傘候補の片山さつきに惜敗した城内さんだが、わずか一年で内政を取り巻く風の流れは全く変わってしまった。吹く風の方向がどのように変わろうとも、超然とした姿勢を貫き、「復党などもうどうでも良い」と言い切る同氏。この人こそ国政に携ってしかるべき人だったと思い知らされた。横浜の中田市長と言い、城内さんと言い、若輩であろうがなかろうが、本物を見出して、指導者たる仕事をしてもらわないと日本はもうもたない。福田氏も麻生氏も悪くはない(と信じたい)のだが、議論はこの国が抱える核心の問題に踏み込んでいないような気がしてならない。

Rahxephon「最終楽章」まで見終わりました。全然悪くないんですが、あのEurekaを作ったBONESのRobot Animeとして期待して見ただけに、期待はずれでした。私は、正直失敗作だと敢えて結論付けました。全て監督を務めた出渕裕氏の才能不足が原因と思われます。以下論点を挙げて行きたいと思います。

この作品は、出渕監督が何と言おうが、Evangelionを強く意識して作られた作品であることは、どこのAnime Fanが見ても明白です。そして、最終楽章に至る展開は、散々謎をばら撒いておいて収拾がつかなくなってしまったEvangelionに比べ、ちゃんとまとまっています。おまけに、Happy Endです。庵野秀明に物語ってのはこうやってまとめるのさと言っているようですが、Evaに比べて成功している点は恐らくこの一点に尽きるのではないかと思うほどです。母親である碇ゆいの魂が宿っているEvangelion初号機に乗り、Evangelionの操縦席は母親の子宮内の羊水のようなもので満たされ、14歳の碇シンジは母親のCloneとも思われる人造人間綾波レイとも微妙な関係にあると言うのがEvangelionです。それに比べ、3歳年長とは言え、神名綾人は自分を育ててくれたMulianでもある母親を当初から敵と見なし、母親の許から飛び立ち、最終的に他人である紫東遙と結ばれる、非常に健全です。これはあるBlogを読んでいて、正しい指摘だと思った点です。紫東遙は確かに好い女で、個人的には最高のHeroin像ですが、好みの問題なのでここではこれ以上論じません。

この作品の最大の欠点は、最終楽章をまとめる為に、細部で非常に無理のある展開になっている点が数々目に付くことです。まず、物語の主題の一つであり、Endingにも出てきていた主人公綾人の描いている海のかなたを臨む後姿の少女。これが誰かと言う問題が遙と綾人の恋物語においても最後まで明かされずに引っ張られております。しかし、見たところ、着ているものなどからして、この少女はどう見てもイシュトリ美嶋玲香です。そして、Muによって記憶を操作された綾人の潜在意識の中にさえ残っていた理想の女性です。イシュトリは綾人の前に何度も姿を現し、彼をRahxephonへと誘い、彼の窮地に現れては彼を救いました。イシュトリとはRahxephonの心が奏者たる綾人の求める心象によって映像化したもの、綾人のそれは実は14歳の時に知り合った初恋の女(ひと)美嶋遙の心象でした。そして、外界とは時空の流れを遮断された東京Jupiterの中で17歳になった綾人は、Jupiter侵攻作戦に参加した遙(母親の再婚で苗字が紫東に変わっていた)に導かれて、Jupiterを脱出します。この時遙は外界で既に29歳になっていました。しかし、いくら記憶を操作されていたとはいえ、その操作された記憶の中でさえ生き続けていた女性と遙が同一人物であることに気が付かないという設定は、どう考えてもおかしいです。「おばはんだけど誰かに似ている」くらいは普通思うでしょ。ましてや、TERRAに来てから、東京Jupiterが外界から遮断された異次元空間で、時間の進行が外界に比べて遅いこと理解し、自分の実年齢が29歳と言うことが分かって、遙のことに気づかないのはどうかしている。絵も美嶋玲香と紫東遙は敢えてあまり似せていないが、14歳から29歳に成長しただけでこんなに見分けが付かなくなるほど女は顔が変わるかね。この前提がないと外界と東京Jupiterの中に引き裂かれた二人の悲恋物語が成立しないのだが、この前提には、遙がかなり大掛かりな美容整形でもしていると考えない限り、いかにも無理がある設定なのだ。

次に、EurekaのBONESらしからぬ欠陥と思う点は、登場人物で存在感のない人が結構いること。TERRA本部の五味と四方田は結構出てくる割に存在感のない登場人物の代表格でしょう。この物語に何で出ているのか理由が全然伝わってこない。如月樹と小夜子も物語の中で重要な役割を演じているが、考えてみると良く分からない登場人物たちです。樹と綾人はバーベム財団がMulianである久遠の遺伝子提供を受けて人工的に作り出したMulianの因子を持った人間の双子だったようですが、第15楽章「子供たちの夜」で財団に特別に奏者として育てられていた子供たちの中に樹がいて綾人がいなかったのは何故なんだろう。小夜子も財団が作り出したClone人間の一人だったことが最後に示唆されています。しかし、何で最愛の男とProgramされていた樹を刺殺してしまったのか、全然分かりませんでした。結局、この物語はよく出来ているように見えてきめ細かい論理が欠如しているのです。主人公が元の身体に戻ったとき、素っ裸にならず身に着けていたものも元通りなのを全然説明できていない昔の変身ものと同じ欠陥を持つように思えるのです。

そう言う甘さが出ているのが、一応成功裡に終わっている最終楽章でも言えます。Mulianとの戦いや綾人の真正Rahxephonへの覚醒で主要人物の八雲エルフィを始め大勢の人間を死なせておいて、世界が調律されたのだからと、綾人はどうしたのか人間に戻ることができ、Raxephonに飛行艇ごとぶっ飛ばされたはずの遙も生き残っていて綾人とめでたく結ばれ、二人の間には久遠の生まれ変わりかと思われる娘が出来ていました。この結末の落差の激しさは、何か不自然と思うのは果たして小生だけなんでしょうか。Eurekaの最終回の「月に映った相合傘」も変といえば変だが、Eurekaにはあんなものさえ視聴者に納得させてしまう勢いというものがあったんだ。Rahxephonの最終楽章は大勢人の命を奪っておいて、都合の良い人だけが都合の良い形で生き残り、何事もなかったかのように幸せな家庭を営んでいるという、ちょっとひねくれたFanには不自然さだけが残るHappy Endなんであります。

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ラーゼフォン-その2-

米国の8月雇用統計で、非農業従業者数が4000人減少と発表された。「すわ、低所得者向け住宅貸付問題の影響がいよいよ実体経済に顕著に現れ始めた」との文脈で解釈され、来週は日本株もまた下げそうだ。世界大不況の引き金になる可能性も絶対無いとは言えないのかもしれないが、ここは日本株の底値を拾って行くつもり。

そう言う、生臭い話とはかけ離れた、Robot Anime。特にRahxephonなどは、高尚な音楽と哲学的な主題が全体を貫いている香り、雰囲気が好い。第11楽章「虚邪回路」では、何と、荘子の「胡蝶の夢」が出てくる。これは、Rahxephonで出撃した主人公綾人に対してDolemの精神に直接働きかける攻撃が行われ、綾人は夢とも現実ともつかない世界に引き釣り込まれる。その中で綾人は、かつて暮らしていた東京Jupiterに戻っている自分を発見する。母や友人と再会するも何故か違和感を払拭できない綾人の前に、紫東遙が現れる。偽の遙は、彼を偽りの世界へさらに誘う会話の中で、胡蝶の夢の話で今が満足ならば、それでよいではないかと話を持って行く。今時荘子なんぞ、よっぽどの物好きを除いて、小生自身を含めきちんと読んでいる者はいないのだろうが、それをこう言うAnimeで取り上げるところはにくいというか、原文でも覘いて見ようと言う気にさせる。

昔者、荘周夢為胡蝶。
栩栩然胡蝶也。
自喩適志与。
不知周也。
俄然覚、則遽遽然周也。
不知周之夢為胡蝶与、胡蝶之夢為周与。
周与胡蝶、則必有分矣。
此之謂物化。

昔者、荘周夢に胡蝶と為る。
栩栩然(くくぜん)として胡蝶なり。
自ら喩しみ志に適へるかな。
周なるを知らざるなり。
俄然として覚むれば、則ち遽遽然として周なり。
知らず周の夢に胡蝶と為れるか、胡蝶の夢に周と為れるか。
周と胡蝶とは、則ち必ず分有らん。
此れを之れ物化と謂ふ。

さて、TV Anime Rahxephonの主人公は神名綾人だが、それではヒロインは誰かと言うと、前半を見ただけの小生には結構難しい。ネタばれだが、17歳の綾人より12歳年上の女性紫東遙がなんと言っても一番の候補なんだろうが...。第1楽章で当局の者であることを名乗り、綾人を連行しようとした青い血の者たちから綾人を助け、真実を知りたければ私について来なさいとJupiter脱出を促した遙に対して、「年上には興味ないから」と言う台詞で断る綾人や東京JupiterをRahxephonで脱出した後、功刀司令などTerraの人々に駄々をこねた時など時折見せる遙の尋常とは思えぬ切なそうな表情は、物語りの伏線と思われる。しかし、綾人と同世代のヒロイン候補の女性は、東京Jupiter時代の綾人の友人だった朝比奈浩子(第11楽章のDolemが綾人に見せた東京Jupiterの中で久々に登場し、綾人を誘惑していた)、Rahxephonへと綾人を導いたイシュトリを自称する謎の少女美嶋玲香、東京Jupiterを脱出後にTerraで出会った、そして、綾人のと良く似たあざを持つ不思議な少女如月久遠、遙の歳の離れた妹紫東恵は、ヒロインとするには少々役不足とは言え、当初心を閉ざしていた綾人の気持ちをほぐすと言う重要な役割を演じる。

綾人の母神名麻弥を含め、重要な役割を持つ女性がこれだけ登場するRobot Animeも珍しいかもしれない。その中でも紫東遙の役どころは、Evangelionの葛城ミサトと一見共通するようにも思えるが、より重要にして純粋な登場人物の様でもある。ここでも、「Evangelionは最初に創られたが、Rahxephonは上手く、理想的に仕上がった」というRahxephon Fanの言い分は説得力があるように思えるのだが。

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交響詩篇エウレカセブン 14話 Memory Band C

早いもので、2007年も9月になってしまった。世界陸上の女子マラソンで、土佐礼子が三位に入り、北京五輪代表内定ですか。長距離走者としては、並みの能力としか思えないこの人の粘りと根性は凄まじいとしか言いようがないです。以前にも書きましたが、その粘りと根性に裏打ちされた安定度は、常に上位入賞を果たす結果によって証明済みでしたが、今回も高温の過酷な条件の中で図らずもその力を見せつけた格好ですね。故障にだけは気をつけてがんばってもらいたい。

さて、またもやしばらくサボってしまったEurekaseveNの英語解説。

前半のStonerの独白から、後半はDominicに交代。

“The incident that Anemone and I experienced in South Aires. Perhaps, it was a turning point with regard to what lies ahead of us.”=「South Airesで私とAnemoneが遭遇したこと。これは、もしかするとこの先々に向けての転換点であったのかもしれない。」

lie=「横たわる、もたれかかる、よりかかる」の復習。lieは不規則変化の自動詞、lie-lay-lain、lying。lie=「嘘をつく」は、lie-lied-lie、lyingの規則変化、That calculator is surely lying.=「その計算機は、確かいかれてる」

“The rendezvous between the two individuals, Anemone and Eureka, Type The End and Type Zero. And, the strange phenomenon we saw at ground zero that was excluded in the official report.”=「この2者の邂逅、AnemoneとEureka、Type The EndとType Zero。そして、何よりも爆心地における報告書にも記載されていなかった怪現象。」

“But, the explosion at ground zero showed that other than two girls was present at that time. I believe that person's name is Renton. According to the information gathered by Department Four, he is said to join Gekkostate after the battle of Bell Forest. That fact is also obvious from the cover of Ray=Out issue 18. Bell Forest, that's right. the same place where I went after the Type Zero with Izumo Fleet and witnessed its awakening. Could all events be coincident?”=「しかし、あの爆心地で彼女たち以外に存在していた、確かRentonと呼ばれるあの少年、4課が入手した情報によると、Bell Forest会戦以後に月光Stateに加入したとされている。それは、Ray=Out 18号の表紙からも明らかだ。Bell Forest、そう、私が出雲艦隊と共にType Zeroを追い、そして、その発動を目撃した所。これら全ては、果たして偶然なのだろうか。」

発動をits awakeningで表現している。awakening=「覚醒」と言う感じかな。

“Type Zero, the very first LFO that we ever found. Reports say that three scientists were responsible for this discovery, Dr.Yauchi, Dr.Diamond, and Dr.AdrocThurston who would later become famous as the man who saved the world. Second Lieutenant Dewey  Novac, the head of the Intelligence Department at that time had joined them along with a few of his men. In a way, that was the very first incident that we, the human race, had encountered and directed unknown existance. The Project Ageha continued on after Dr. Adroc's death, but it was destroyed by something no one ever imagined.”=「Type Zero、それは、我々が最初に発見したLFOである。報告書によれば、発見したのは三人の科学者、Dr.Yauchi、Dr.Diamond、そして、後に世界を救ったとして有名になるかのDr.Adroc Thurstonである。同行したのは、当時情報部主任であり、数人の部下を連れたDewey Novac少尉で、ある意味それが、我々人類が未知なる存在に接触した最初の出来事であったと言われている。Adroc博士の死後も推進されたアゲハ構想は思わぬことで中止されてしまう。」

In a way=「ある意味それが」と言う感じですか。unknown existance=「未知なる存在」

“The girl had been maintained by forces was the secret of all secrets. Eureka, it was still mystery why she was assined to be a member of the SOF First Mobile Squadron. It didn't make sense.”=「我が塔州連邦軍によって極秘裏に管理されていた少女Eureka。彼女がなぜSOF第一機動部隊に配属されていたのかは、未だもって不明である。」

“The abduction of Eureka carried out by Holland, a SOF member, was done in a very intelligent manner, far from the images one has of the character in question. A brand new ship, SL1200 Mark 2, had been built in a top secret condition. And not even initiated at that time its rolled out. A fact that later became a huge problem, actually, the development, let alone construction of this new battleship, was not approved by the military higher officers, or even by the Sage Committee. In other word, it was a new battleship did not exist on record. The abduction had taken their utmost advantage of this. The operation was done by on-site paperwork alteration and infomation manipulation. They created false eminent invasion look and the ship was handed over to the manager of SOF. Off course, the fact of abduction would be covered up on site. And us, the military officers, who had no means of knowing of its existance, was completely caught off guard. ”=「SOFのメンバーだったHollandによるEureka強奪は、その印象とは全くかけ離れたスマートな手段によって行われた。当時極秘裏に造船され、Roll Outもされていなかった新造艦SL1200 Mk.2。その後に大きな問題となった事実、実はこの新造艦の建造どころか開発(計画)自体が、軍の上層部はおろか、賢人会の承認さえ受けていなかった。即ち、この新造艦の存在自体があらかじめ消去された存在だったのである。それを逆手に取って行われた強奪作戦。それは現場の書類改ざんや情報操作によって行われた。あくまでも架空の実戦配備をでっち上げ、架空の作戦を遂行するためと言う名目で、SOFの最高責任者だった男の手に渡った。当然現場では強奪の事実は隠蔽されてしまった。こうして、その存在を知ることがなかった軍部は、完全に隙を突かれてしまったのだ。」

abduction=「誘拐、拉致」と言った語感です。昔見ていた“X-Files”と言うTV Seriesに良く出てきた単語。the person in questionで「(今話題になっている)当のご本人」と言うこと。Roll-out=「航空機新型発表会」と辞書に出ていました。そんな意味で使っているようですが、日本語で使うのは感心しません。

let alone また出てきました。He was too exhausted to think, let alone study. 「勉強なんて言わずもがな、考えることさえできないほど疲れていたんだ。」と言う表現です。

on-site=「現場」と言う意味で使ってます。on-site paperwork alteration and infomation manipulation=「現場における書類の改ざんおよび情報操作」、the fact of abduction would be covered up on site=「強奪の事実は、現場で隠蔽された」、cover upで隠蔽と使える。

caught off guardは、要するにoff guardの時にcatchされてしまったと言うわけですから、これで「隙を突かれる、油断に付け込まれる」となるわけです。

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レッドガーデン

マヨネーズを製造している会社は、とは言っても結局QPか味の素なのだろうが、あの昔から全く進歩のない容器を何とかできないものだろうか。最近の分別ごみの細分化は、ちょっと行き過ぎだと思うが、ここ数年、我が家周辺ではほとんどのゴミが燃やせない不燃ごみ側に分別されるようになった。なったのは良いのだが、食べ物がこびりついているのにうまく洗えないような容器、マヨネーズ容器などが典型で、あれを本当に焼かないで処分しているのかどうも解せない。結局住民には分別させておいて、皆一緒に焼却しているならある意味話は分かるのだが... 膨大な不燃ごみはどう処分されているのか依然謎だが、それは横に置いて、中身を使い切ってかつ洗える容器を開発してもらいたい。結局昔風の硝子容器に入ったマヨが容器の再利用もできて一番なのだろうか。

さて、真夏の怪談のような、荒唐無稽で少々おっかないAnime、“Red Garden”をGyaOで最終回まで見ました。実際のところは怪談どころか、今年の3月までで、秋口から冬場の寒い時期TV朝日で放映されていたようだ。深夜放映される超B級Animeを作らせたら右に出る者がいないGonzoだけあって、なかなか面白く、数日間はまってしまった。Gonzo作品の特徴は、昨年の“Witchblade”もそうだったが、登場人物の個性が豊かに描かれ、人間たちが絡み合い、紡ぎ出す物語の展開が実に面白く、泣かせる場面も結構あって、すっかり引き込まれてしまいます。Red Gardenの舞台は、New York、Manhattan、そして、Manhattanにコバンザメのように寄り添って位置するRoosevelt Island。そこのとある白人ばかりの高校に通う個性の異なる4人の女子高生、Kate Ashley、Rose Sheedy、Clair Forrest、Rachel Benningが主人公でした。彼女たちは、ある夜何者かによって殺される。しかし、死体は謎の集団アニムスたちによって回収され、彼女たちはアニムスとして生き返る。仮の生命を与えられた彼女たちは、生きたいという意志を捨てるとアニムスの肉体は灰燼に帰してしまい、本当に死んでしまうと言う恐怖抱きながら、敵ドロルとの果てしない戦いに身を委ねていくという、訳の分からない設定で、物語は展開していく。

絵についても、最近の深夜Animeは本当に手を抜かずに綺麗に仕上げているのに感心させられるような出来と言えると思った。特に、番組打ち切りで詰め込みすぎと言われている最終回の終幕場面、戦場と化してすっかり荒れ果てたRoosevelt Island、しかし、最期まで優しかったLiseの魂を鎮めるかのように一瞬にして花に覆われ、その花々に抱かれ静かに眠る4人。Witchもそうだったが、Gonzoは悲劇の結末を綺麗にまとめるのがうまい。綺麗なので、主人公が消えてしまったり、記憶を失くしたりと言う悲劇が、辛うじて救われた思いになれる。Red Gardenでは、4人は生き残ったものの、元の肉体には戻れず、記憶も失うと言う設定でどちらかと言えば悲劇の部類に属するのだろう。アニムスの肉体は半永久的に生き続ける、と言うことから、未来のManhattanを舞台にしたOVA“Dead Girls”にも話はつながって行く素地がここにある。今回のGyaOによる一挙放映は、今月発売されたそのOVAの宣伝を狙うと言う明確な目的があったようだ。それにしても、Roosevelt島と学校を破壊しつくすような戦闘を繰り広げた後で島が花に覆い尽くされていた。こんな事件の渦中にあって、4人は警察に連行されずに済むものなんだろうか。細部を論理的に詰めて考えてはいけない作品なんですね。

今回強く感じたことは、Red Gardenを実写にすると、A級かB級かは別として、そのままHollywood製映画ができそうだと言うことだ。確かに、Hollywoodは、“Last Samurai”や“Sayuri”を製作したが、はたして米国人や今や日本Animeの一大視聴地域となった欧州の人々が、東京を舞台に日本人の物語を、GonzoがRed Gardenでやったように作れるか、答は「否」じゃなかろうか。日本のAnimatorがNew York市を舞台にして、米国人女子高生を主人公にしたAnimeを敢えて作ること自体に意味があるかどうかは別として、何でもできてしまう日本のAnimeの底力に不可能と言う文字は無いのですね。仄聞するに、Gonzoは当初から世界市場狙いとも聞く。Gonzo作品には、ドストエフスキーや黒澤作品のような作品の底流に流れる巨大な主題と言うようなものの匂いは微塵もしないが、この辺りがBONESとは対極に位置するAnimatorと言う感じがします。しかし、結構癖になると言うか嵌るものを持っている好い製作会社の一つだと個人的には思っています。

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ラーゼフォン-その1-

今週は、暑かった。しのぎ易い日が多かった7月から様変わりの8月になった。しかし、こう言う猛暑がないとやはり日本の夏じゃないな。9月くらいまで残暑が厳しいと好いと個人的には思っている。

「エウレカセブン」を製作したBONESは、骨のあるAnimatorを志すと言うところから社名をつけたのだそうだ。エウレカに出会ったのが去年の9月だったが、エウレカに先行してBONESが2001年に製作したRobot Anime作品がこの「ラーゼフォン」“Rahxephon”である。エウレカのBONESが作ったとなれば、是非見てみたいとずっと思っていたところ、GyaOで第6楽章まで放映されることになり、DVDを買う前のお試し視聴をしてみました。

良いです。BONESの作品は、物語として面白い、絵と色が私の感性に合う、上品。そして、Rahxephonについては音楽を作品の重要な主題の一つに据えているらしく、西欧のClassic音楽などが作品場面の随所に使われていてすばらしい。逆に言うと、欧州Classic音楽を流しても違和感のない気品のあるAnimeをBONESは作っていると言うことができるのだと思いました。これらの音が全て誰のなんと言う作品とそらんじられると格好よくて真のRahxephon maniaなんですが、中途半端なClassic好きに過ぎない私には今のところ無理な相談でした。

それにしても、BONESは良いAnimatorです。良い製作者の良い作品には、各社の個性が良かれ悪しかれにじみ出てくるようです。BONESの作品には、気骨、比較的Liberalな登場人物の傾向、日本を舞台にしていても無国籍な感じを受ける、と言うか良い意味でのFictionの香りが高い。Fiction、つまり、BONES作品は良質のImaginationの産物と言うことに尽きると思います。その点で、XEBECの「蒼穹のファフナー」も好きな作品なのですが、Fafnerには独逸・北欧神話から借用した概念やら名称が多数取り込まれているにもかかわらず、作品が醸し出す香りは多分に日本的なものになっています。私は、西洋のClassic音楽も演歌Rockもどちらも良い作品は好きです。

そして、BONES作品の良さとして今回気が付いた点は、雲、風、火、水もそうかな...自然現象の描き方の上手さが際立っている。特に雲を描くのが上手い人がいるみたいですね。エウレカ第26話に出てくる七色雲海をふと想起させられました。また、風を使うのが上手いのは宮崎のジブリですが、それに勝るとも劣らないのがBONESかもしれません。とにかく、夏の暑さを満喫しながら、冷えた旨いBeerと面白いAnimeは、最高です。

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交響詩篇エウレカセブン 14話 Memory Band B

今週も、久間防衛大臣の原爆失言による辞任と小池ゆり子新防衛大臣の就任など、いろいろありました。安倍首相は、最悪辞任を覚悟しているのか、年金記録問題に絡んだ国民総背番号制に連なる話やら消費税の引き上げやら、選挙前には禁句と思われるようなことにも踏み込んで発言している。退陣すれば、どのような構想も元の木阿弥ではないか、何を考えているのかどうも解せないことが多すぎる内閣だ。

さて、Eurekaの英語版解説が、回想編で独白が多く、従って英語の聴き取りが難しい第14話“Memory Band”で止まっていた。Stonerの小難しい独白など、全部書き出したいところなんだが、またここで停滞してしまいそうなので、見切り発車的に所々とばして行きます。悪しからず。

“Eureka, I wish I knew who in the world you are.”=「エウレカ、君は一体何者なんだ。」とここまでが、Rentonの独白。純情で鈍感な彼も、Zone突入など一連の出来事を経験し、Eurekaが尋常の人間ではないことに薄々感づき始めていた。一体全体のin the world

“My name is just observer.”=「私の名前は観察者」で始まるRay-out編集責任者Stonerの独白。

“I stand in the middle ground between phenomena and mental images. All sorts of natural phenomena would never be written down in the records, if someone wasn't there to observe it as it happens. All sorts of phenomena can leave their existance to posterity only by being observed with eyes of someone in the middle ground, someone such as myself.”=「現象と心象の中間に位置する存在。あらゆる自然現象は、何者かによって観察されねばその事象が記録されることはない。あらゆる現象は、私のような中間に位置する者の目によって観察されることによってのみ、その存在を未来に残すことができる。」 phenomenaは複数形、単数形は後で出てくるphenomenonposterityは集合名詞で子孫、末裔の意。

“Do you know what a Coralian is?”=「君はCoralianを知っているか」

“Regarding the existance that people refer to as Coralians, there are very few words can be said. Everyone speaks of it as if it was a ghost or a monster. However, in reality, it is nothing to do with either. With Coralian in front of us, the overwelming awe robs us of few words that we can master. Even if we were gifted with the language that was more advanced than we have now, we would still be unable to express it in words nore share with one another emotions we felt while in contact with it. We are powerless when we are in front of Coralian.” =「Coralianと呼ばれるものの存在について我々が語れる言葉は少ない。誰もがそれを化け物か幽霊のように語る。しかし、実際はその何れにも当てはまらない。Coralianを前にして、我々の持つ語彙は圧倒的に少ない。もし我々に今の我々以上の語彙が備わったとして、しかし、きっと我々にはそれを表現できないし、その感じ取ったことを分かち合うこともできないであろう。我々は、Coralianの前では圧倒的に無力である。」 うひょー、ここは在り得ない事の仮定、仮定法過去の連続攻撃でした。masterは、身につけていて使えると言うほどの意味、確かにmasterするってそういうことだよね。one anotherは、each otherとほぼ同義で「お互いに」の意。

“We are like an ant crawling in a desert trying to imagine the other side of the skies is like. In this world so full of those speak only superficially. Thereby sealing us off true nature beings. Is it worth anything to play along with this superficiality and weave words of description? If we cannot get the point across, we should try harder. If you don't make extra effort, you should leave this place embracing eternal silence as you go. This is the exact theory they have been proving all this time.”=「言ってしまえば、それは砂漠を這う蟻が大空の先にあるものを語るに等しい。しかし、伝わらないからと言って、表層だけを語り、本質から逃げると言う行為に満ち溢れたこの世界で、そのやり方に則って言葉をつむぐことに一体どれだけの価値があるのだろうか。伝わらないのなら、伝える努力をするべきだ。その努力をしたくないならば、永遠の沈黙を守ってこの場から立ち去るべきだ。それを彼等は証明していた。」 get acrossは、本来横断すると言う意味だが、転じて意味が通じるの意。His joke did not get across to her.「彼の冗談は彼女に通じなかった。」のように使う。この段落は、日本語が難しくて、英語の方も何だか意訳調です。参考になります。

“To the refters waiting for the big waves, the fact that it existed toward them is evrything needed to know. Everything is spoken through experience. Express with super words prepared in advance for them. But, they choose to express themselves with those words, conbined with the deep truth carried beneath that simplicity of words alone. What do they speak of? The truth. However, only the most superficial words are put to use. And so people are sure to mock them on a cheap and meaningless. Yet, who in the world really knows what truth is? To use lofty language to describe the phenomena that just happened in front of their eyes. That is exactly what makes phenomena seem hyperbolic. A phenomena is what it is. Nothing more, nothing less. And to speak of a phenomenon, one must become a phenomenon itself. But, we are unable to truly acomplish that at feet. The phenomenon exists just outside of our realm, and the phenomena are created from a place other than we stand. =「大波を待つRiderたちにとって、そこに存在していることが全てを表していた。全ては体験を通して語られる。既に用意された安易な言語でしか表現できない彼等は、その安易さの元に持ち合わせた深い真実によってそれを敢えて言葉によって表現する。何を語る? 真実を。しあkし、それはあまりにも浅い言葉でしかない。それを人は、陳腐な言葉の羅列としてさげすむであろう。しかし、真実など誰がわかる。目の前で起こった現象に対して高尚な言葉で語ること、それこそがその現象を矮小化させている。現象は現象でしかない。現象を語るには、現象になるしかない。しかし、我々は現象そのものになることはできない。現象は我々以外のところに在り、我々以外のところから発生するものであるからだ。」 ここも、日本語が難しくて良く分からないところなので、英語の方も意訳っぽいです。 mock あざける、あざ笑う。まねる、模倣する。hyperbolicは「誇張された」の意。realmは、王国から転じて領域の意。どう見てもリールムと発音しそうだがレルムが正解。

“That's right. Phenomena happen even if we are not around to witness them. However, they always leave something behind for those that do. Whether that turns out to be injury to witness or material for growth. Wave says none of them really matters.「そうなのだ。現象は俺たちがいなくても起こる。ただ、それを目撃した者たちには何かを残す。それがその者たちにとって、傷となるのか、はたまた糧となるのか。それすら波には関係がない。」

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蒼穹のファフナー-その3-

「蒼穹のファフナー」、まだ後半のかなりの部分がGyaOで視聴可能だった今週、じっくりと考えながら再視聴を試みた。もう一度見てみたいと思わせるこの作品は、世間の評価が高くないようなので傑作とは敢えて言わないが、「超B級Anime」と言って差し支えないだろう。

Fafnerの物語では、操縦者である子供たちが次々と倒れてゆくのが特徴の一つで、特に終盤では、第22話のMk. Drei搭乗の咲良(さくら)がフェストゥムによる同化現象が進み、昏睡状態に陥ってしまい、第23話でMk.Funf搭乗の小楯衛(まもる)が攻めてきたスカラベ型フェストゥムと相打ちで戦死。そして、第23話ではマスター型フェストゥムに乗っ取られた人類軍のMk.Nichtの攻撃から島を守るためMk.Einで出撃した日野道生(道生は成人だが薬を打ってFafnerに搭乗)がMk.Nichtを道連れに自爆。脱出に失敗して彼の子を身籠っていた真矢の姉弓子を残して戦死と悲劇が続き、Ending曲の「Separation」歌詞2番が流れる。この悲劇の3話とひどく悲しげなEnding曲は、泣かせる。そしてそれに続く第24話には、日本人の死生観のようなものが凝縮されているようで、日本人ならば琴線に触れるものがある。

日野道生と言う、主人公真壁一騎などより年上の20代の若者は、一旦竜宮島を出て、人類軍の兵士として転戦した後、人類軍の竜宮島殲滅作戦を知って島に戻った人物である。Fafnerに搭乗するには歳をとり過ぎており、ぎりぎりの年代だが、恋人である遠見弓子が止めるのも聞かず、「次世代のパイロットが育つまで」とMk.Einで戦場に赴く。結果的に、道生はその戦いで弓子のいる島を守るために命を落とすことになる。

私は、この話に太平洋戦争における特攻隊を思い出してしまった。この時代若者たちは、決して軍に志願などした訳ではなく、時代の空気に強制され、徴兵されていっただけなのだという言い方がある。確かにその通りだったのかもしれない。しかし、日本人に西欧流の「自我」を求め、その土俵で話を進めることには、そもそも無理があるのではないかと思っている。日本人の死生観の中には、間違いなく家族や同胞を守るために死ねると言う自己犠牲の精神が強くある。この傾向は、確固とした「自我」を確立しない日本人の伝統とも関連があるのではないか。日本という温暖で比較的豊かな島国と言う環境では、他人と争い、略奪することは、限られた資源の浪費につながり、長期的にはそう言った型の人間は長い歴史の中で滅んで行ったであろう。それよりは、他人と協力し、農林業なり、漁業なりの生業を効率的に営む方がはるかに豊かになれる。また、長期的な繁栄を望むならば、子孫のために環境を破壊しない循環型の経営を図らねばならなかったはずだ。それが、四方を海によって外界から隔てられて簡単に移住を決意することが許されない島国に生まれた者の宿命と考えられるからだ。そのような前提条件が、長年に亘り日本人のDNAに刷り込まれ、国民性を形成してきたものと思われる。

確固とした「自我」が確立した社会は確かに大人の社会だが、そんな理想郷は世界の中にどれほど存在するのか。自我が歪んで強調されている社会では、人と人の争いが絶えないことになるのだろう。Fafnerの物語における宇宙からやってきた未知なる敵フェストゥムは、全体で一つの存在であり、もともと個と言う概念がない。他の生物と同化することを目的に行動する。これは、交響詩篇エウレカセブンのCoralianと同じような概念だが、フェストゥムはより攻撃的である。フェストゥムの攻撃(フェストゥムに言わせれば「祝福」なんだそうだ)によって殲滅された日本人の生き残りがフェストゥムの力まで利用して、その子孫と文化を守り、細々と暮らしていたのが竜宮島だった。結局竜宮島の最後の希望を託した「蒼穹作戦」がフェストゥムの殲滅を目論んだものではなく、フェストゥムに自ら同化してフェストゥムとの共存の道を探った一騎の母であり、真壁史彦の妻であった紅音(あかね)に共鳴したフェストゥムの核とその核が持っていると言う人とフェストゥムとの共存に関する情報を入手することだったことも実に日本人らしい発想だった。

最後に、好きな場面はたくさんあるが、中でも比較的印象に残っている場面を一つ紹介する。それは、第17話「生存」だったかと思うが、外の世界を見て島に戻って来た一騎が父史彦に「俺、一人で戦いたい」と口にする。「島を出て、随分とうぬぼれが強くなったものだな」と史彦。一騎は、道生の父日野洋治の設計した傑作Mk.Seinを洋治から受け取り、かつ、自身の高い潜在能力に目覚め、圧倒的な戦闘力を身に着け始めていた。「そんなんじゃないんだ。俺はもう誰にも死んで欲しくないんだ」一騎。「じゃ、お前が死ねばいいのか」史彦。その言葉にはっとする一騎。「さー、もっと食え」史彦、「これは、俺が作ったんじゃないか」、「父さんだって、昔は作ったさ」。これだけの会話に、息子一騎に対する父親としての愛情、そして一騎が無意識のうちに抱いていたうぬぼれをたしなめる気持ちなどが表現されていて、男親はこうでないとなと妙に納得してしまった。竜宮島の大人たちは、過酷な運命の中で、苦悩しながらも親として、大人としての役割を果たしていく人たちで、この作品に共感できた主な理由の一つに数えることが出来る。

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蒼穹のファフナー-その2-

現在GyaOで配信中の「蒼穹のファフナー」を第25話「決戦」まで見て、今夜見る予定の最終話を楽しみに取っておいたと言う状況。Wikipediaの解説を読むと、この作品はいろいろ問題があったことにも言及されているが、出来ばえは悪くない。個人的には評価の高い作品だ。GyaO配信中Animeの中でも、ここの所一番人気を走り続けているのが素直に頷ける。

Robot Animeを評価する項目として、第一に挙げられるのが「Robotによる戦闘場面の迫力」、第二に「登場人物の個性と彼等の織り成す人間模様の説得力」、第三に「物語の面白さや世界観の斬新さと説得力」に便宜的に大きく分けて考えてみる。

第一に挙げた点は、Robot Animeに固有の評価項目であることは誰にでも分かる。第三点も、そもそもSFから派生したRobot Animeには親和性のある項目とも言えるが、子供向け漫画から出発した事情からか手塚などが本質的に持っていた物語の哲学性などと言うことは、物質文明全盛の高度成長期などにはほとんど捨て置かれた状況が続いたように思える。途中、1970年代に永井豪の「Devilman」が異彩を放った事はあったが、Robot Animeにおいて本格的に宗教的・哲学的な世界観および問いかけを持ち込む試みは、1995年の「新世紀エバンゲリオン」(庵野秀明)の登場を待たなければならなかった。想像するに、Bubble崩壊をきっかけにして、日本における戦後の高度成長政策が完全に行き詰まり、万事を論理と金の力で律していこうとする底の浅い科学万能主義が閉塞状態に陥っていたのであろう。そんな時代の空気から、大衆の潜在意識の中に再び哲学や宗教に目を向ける傾向が現れ始めたことを敏感に感じ取った人たちがAnime製作者の中にも庵野監督を始めかなりの数存在していたのかもしれない。

「人間はなぜ存在するのか」、「この世界はどうして創られたのか」、「自分は何故、何をするために生まれてきたのか」と言うような問いかけは、江戸時代、つまり科学万能主義に汚染されていない時代の人間ならば、星空でも眺めていれば、子供のうちから自然に発せられた問いかけだっただろう。子供のときから自然にこう言った問いかけに親しんできたならば、科学的ではないにしても、大人になるまでに比較的まともで安定した世界観を形成することが可能だったろうと想像する。

ところが、現代人は、読み書きそろばんの実学的教育はあっても、こう言ったことをほとんど考えずに哲学の素養もないまま大人になってしまう場合が多い。その上、日本人一般は良くも悪くも一神教の教徒ではないし、伝統的な神話の素養も捨ててしまっている。こう言う土壌にいきなり科学万能主義に疑念を呈するような問いかけが為されるとどうなるか。ある者は、特定の科学とは言えないまでも、理知的論理的な思索を重ねて、哲学的な思考や人格を身につけるかも知れない。ある者は、神秘主義的傾向に走り、宗教的に目覚めるかもしれない。怖いのは、この傾向が極端に走って、Cultのような集団が発生してくることだ。

話が脱線したが、Evangelionが提示したRobot Animeに哲学的・宗教的な世界観を持ち込むと言う試みは、その後の日本のRobot Animeに多大な影響を及ぼし、EurekaseveNに見られる仏教を出典にしたと見られる世界観やFafnerのゲルマン系の神話を題材にした世界観などが物語りの根底に流れている。最早日本のRobotものにおける独特の世界観形成は、必須項目のようになっており、そのため物語は極めて複雑な構成になり、私などに言わせると大人の鑑賞に堪える面白さになっている反面、子供には少々分かりづらい作品が多くなっているようにも思える。

Fafnerは、舞台こそフェストゥムの攻撃によって壊滅的な打撃を受けた日本人の生き残りが移住した人工島である宮竜島であり、その島の核となっているのが人間とフェストゥムの中間的な存在である宮城乙姫(つばき)としているが、主にゲルマン系の神話から借用したと見られる世界観が底流にあるために、同じくキリスト教の世界観を持ち込んだEvangelionとの類似性が指摘されることとなった。この点が、比較的出来の良い物語構成にもかかわらず、必ずしも評価されてこなかった原因の一つになってしまっている。

また、第一の「Robotによる戦闘場面の迫力」、第二に挙げた「登場人物の個性と彼等の織り成す人間模様の説得力」の点で、金字塔とも言える作品は、もちろん第一作目の「機動戦士ガンダム」=First Gundamと言う点に異論は出ないと思う。Fafnerは、「Robotによる戦闘場面の迫力」の点で、Gundamには遠く及ばず、Robot(LFO)が舞台の惑星の大気中に流れるTraparに乗って波乗りのようなRefをやりながら戦闘を繰り広げると言うEurekaに見られるような斬新な工夫もなかったため、平凡な評価になるのはやむをえない。しかし、「登場人物の個性と彼等の織り成す人間模様の説得力」の点で、水準以上の出来ばえの良さは評価できると思う。この作品が結構泣けるのは、正にこの点にある。

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蒼穹のファフナー

GyaOで放映中なので、まとめて10話ほど見てみました。絵は、Gundam Seedと同じですが、物語はEvangelion系です。私は、第8話「確執」から見ましたが、1話見ただけでそう感じました。Wikipediaにも、2004年の番組放映時から盗作批判があったとの解説が書かれております。Eva支持派でなくても、そう思うのは全く自然と言えるほど、物語は酷似しています。それ程、Evaの発想は画期的で、それ以後のRobot Animeに与えた影響力が大かったと言うことの証拠の一つなのでしょう。

しかし、回が進むにつれてEva盗作説も公然とささやかれるこの作品、Eva不支持派の私の目からすると、意外と奥が深いようにも思えてきた。出来は、Evaより良いかもしれない。宇宙の根源的存在でもあるかもしれない「フェストゥム」と所詮その宇宙の根本の派生に過ぎないが、しかし、個であることを選んだ人間と言う存在、この世界観は卓越している。

以下独断と偏見で、Evangelionとの比較をずらずらと書く。第一に、この作品はEva程エログロに走っていません。私の感性では、Evangelionはあまり気色の良いRobotではありませんが、FafnerはGundamには及ばないとは言え、十分観賞に値します。また、Evaのような過剰な性描写も暴力も今のところ見られない。

第二に、主人公真壁一騎は、アムロや碇シンジのような根暗ではありません。考え込んでしまい常に自己否定してしまうと言う悪い癖がありますが、けっこう根性でFafnerを操縦しているようでもあり、好感が持てないことはありません。彼は、少年主人公の王道を行く成長する主人公です。Heroin真矢もおっとり型ですが、前向きで思いやりのある良い娘です。彼らを取り巻く、竜宮島のFafner操縦士の子供たちも前向きに彼らの運命と向き合っている者が多く、一方、大人たちは真壁史彦やその盟友溝口恭介など、生き残るために過酷な運命を強いている子供たちに対して、大人としての責任を放棄するようなことは決してしない立派な人たちです。この点は、Evaの碇ゲンドウなどよりも、EurekaseveNの月光号の脇役の大人たちやBeams夫妻に近い。

第三に、この辺りは、この十年間の映像技術の進歩なのだろうが、Evaに比べて絵が綺麗なこと。これは、暗い第三新東京市が主戦場だったEvangelionに比べ、沖縄を思わせる亜熱帯の島が主な戦いの舞台になっていることにも因るのだろう。

最後に、Evangelion流の訳の分からぬ敵との果てしない戦いだが、「使徒」などと言う本当に最後まで全く意味不明な敵で終わってしまったEvaに対して、こちらの「フェストゥム」は、少しは実体があり、分かりやすい。深読みすると、宇宙の全てを創造した根本、個にして全体のような存在が、その根本からの派生である人類に対して、その根本と同化するのか個として生き続ける道を選ぶのかと言う問いかけが、敵の発する「あなたはそこに居ますか?」と言う言葉の意味かもしれない。この点は、最後まで見てみないと何とも言えない点だが。もちろん、最終回第26話まで見るつもりだ。

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幕末機関説 いろはにほへと

数日は出かけられれば、と思っていた大型連休後半だったが、社労士事務指定講習の第三回目提出課題の仕上げに費やしてしまった。とは言っても、時間ばかりかかる作業の合間、水泳に行ったり、Animeを見たりして気分転換は盛んに試みていた。

Sunriseは業界の大企業だからなのか、傑作も作るが駄作もつくる。USENのPC TV“GyaO”独占配信という目新しい方式を試みた「幕末機関説 いろはにほへと」でしたが、残念ながら見るに値しない駄作と断定したい。幕末の歴史考証をしっかりやって、個人的には買っていた大橋誉志光監督も関わっていたので、多少の期待を持って見ていたのでしたが、最初から最後まで駄目でした。映像的に美しいなと思うような場面も、やや見られましたが、褒められた点は唯一そんなところで、最後まで、物語の根幹にあるはずの「覇者の首」が我が国の歴史に及ぼしてきた影響、それを阻止するための主人公秋月と「月涙刀」の人間性や意味付けが伝わってこなかった。そのため、主人公が動いても、なんでそう行動したのか、全然説得力もなく、訳が分からないうちに終わってしまった。同じSunriseでも、08MS小隊と見比べてみれば明らかだが、登場人物の性格や個性がはっきりと伝わってくる08に比べ、この作品の登場人物は、皆人形かRobotのようで感情移入など全くできなかった。だから、感動など微塵もない作品に成り下がっている。

駄作の度合いは、主人公の考えていることが分からないと言う点で、去年TBSが放映したIGの「Blood+」程度か? Blood+は、序盤から中盤にかけて、それ程悪い作品とは思わなかったが、終盤あれ程完全に崩壊してしまった作品というのも珍しい。Production IGもタツノコの系譜のようで、代表作は何と言っても、と言うか、IGと言えば、「攻殻機動隊」なんだがな。

しかし、Sunriseは、更に上を行く「超」や「超弩級」の付く駄作を作っていて、それが、Gundamの名を冠した「超弩級」駄作、「Seed Destiny」である。この作品は、第一に物語構成が完全に破綻しており、登場人物の人間性もほとんど意味不明、その上、この作品に関係したバンダイ関係者の心根が非常に薄汚く、Original Gundamに登場したMSのZaku、GoufおよびDomなどが意味もなく出ては消えて行く。団塊Jr.辺りを中核にしたOriginal Gundam Fanに媚びて、ガンプラの在庫一層を計ろうとの魂胆が見え見えなのである。そもそもこう言う薄汚い作品を公共の電波に乗せてはいけないし、Bandai Visualは、北米を中心に外国で放映したり、DVDを売ったりしているが、この作品を日本AnimeのGundamの名を冠して売ることは、はっきり言って日本の恥である。この作品が、日本のRobot Anime史上永く語り継がれるであろう名作「交響詩篇エウレカセブン」と同じTBS系列で、しかも、時期的にも一部重なった状況で放映されていたと言うのは、ほとんど信じられない事実と言う指摘があるが、本当にその通りだ。名作と言うものは、山のような駄作の存在があってこそ、その中から生まれてくるものと言うのも真実だが、やはり、見る側が確かな批評力を持っていないと「Seed Destiny」のような視聴者を馬鹿にした、今の日本Animeの水準からして生まれるはずもないような超弩級の駄作が生まれて来てしまうのかもしれない。

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憲法改正について

今年の憲法記念日は、現行憲法施行60周年なのだそうで、安倍政権が憲法改正を明言していることとも相俟って、それぞれの立場から政治家等の発言が相継いだ。日本で改憲と言うのは、即ち、憲法第9条(特に第二項)の削除もしくは書き換えによって、戦力の完全放棄の理念を変えることだ。GHQから押しつけられた翻訳憲法を日本の伝統に即した憲法の内容に全面的に書き換えるのだと言う主張などは、気持ちは分かるが、何のための憲法改正か、焦点をぼやかすだけで有害な議論とさえ思われる。

9条を改正すべきかどうか。答えは、この60年間、我が国が戦争に巻き込まれることなく、平和と繁栄を享受できた最大の要因が何であったかと言う問いへの回答による。日本の隣国数カ国は、明らかな我が国や他の亜細亜諸国の主権侵害を繰り返してきた事実からして、平和を愛する諸国民であるとは到底言い難い。これまで外国からの本格的な侵略行為を思い止まらせてきた最大の要因は、日米安保条約と駐留米軍以外の何者でもない。憲法の理念で戦争が回避されてきたと考えることは、誰がどう見ても非現実的と断ぜざるを得ないだろう。

国家の存在する意味は、国民の生命と財産を守ることにある。それができない国に国家を名のる資格はない。米軍が我が国に駐留する限り、外国からの本格的な侵略は回避できるだろうが、戦力の背景がない日本に外交がないことを見透かした外国による主権侵害は、半永久的に続けられることだろう。平和主義の理念は保持すべきだが、戦力の全面的な放棄を謳った夢想的平和主義は、弊害こそあれ、何の平和にも寄与しない。今護憲を言う人たちが、アマダ・シローのような命を賭して自らの理想を守る理想主義者なのか、戦わずして手を上げる単なる敗北主義者かそれ以下の裏切り者なのかは、見極めていかなければならないだろう。

ところで、今年は、久々仏大統領選挙。日本では連休最後の日曜日に決選投票が行われる予定のようだ。保守陣営のNicolas SARKOZY候補は、ハンガリー貴族の父親とユダヤ系ギリシャ人の母親との間に生まれた移民の出身で、純粋な仏人ではない。一方、Segolene ROYAL候補は、社会党だが政治エリート養成校ENA出身。何やら、保守と左派の出自がねじれているような感じだ。これまで、競争重視の米国型経済政策の導入などで保守派のSarkozy候補が優勢だったようだが、ここに来てRoyal候補が、中国の石油確保を目的にした紛争地域Sudanへの攻勢を批判するなど、英米陣営的な発言をしている。これに対してSarkozyは、Royalが北京五輪不参加まで持ち出したことに対して、五輪は中国を国際標準に導くきっかけになるとして、不参加には反対を表明したようだ。Euro Powerによって、再び覇権争いの一角にちらちらと顔を出すようになった同国の今後の行方を占う面白い選挙になりそうだが、ひょとして、Royalが来るのかなと思えてきた。しかし、どちらが大統領になっても先を読むのが難しい国だ。

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機動戦士ガンダム第08MS小隊-その5-

人間生きていると、怒ることもあれば悲しいこともあり、失望することもある。そういう消極的な気持ちに捕われた時、生きることの意味を考えさせてくれ、勇気を与えてくれる作品は、Animeであっても立派な芸術品なのだと思う。経済が停滞して、悪い時代になると、良い小説が生まれるとは、よく言われることだが、1990年代から停滞の15年間に、日本のAnimeは格段の進歩を遂げたと言ってよい。第08小隊は、1996年から始まる作品なので、正にそういう時代背景の中でGundamの系譜を受け継ぎながら製作された作品と言える。主人公アマダ・シローも軍隊と言う過酷な組織の中で理想主義を掲げて生きていく道を選んだが、それは茨の道であり、特にInah Sakhalinと再会してからは、Spy容疑をかけられ、辛い目にあっている。そんな彼を支え生きる意味を与えてきたものは、突き詰めていくとInahの存在そのものだったのだろう。

「震える山(前編)」でのNorris PackardのGoufとの死闘で、Inahこそ自分の生きがいそのものだと言う事を意識したシローは、InahのアプサラスⅢ出撃を知って、Inahを止めるためにEz8単機でアプサラスⅢの許へと向かう。この段階でシローにはInahのいない人生など思いもつかないものだったようで、軍規違反を全く意に介していない。Spy容疑以来、KarenとSanders Jr.には、シローの見張りと裏切りが分かれば銃殺するよう上層部から命令が出ており、KarenはシローにGundamの銃口を向けるが、結局彼女も命を賭けて恋人の許へと向かうシローを撃つことができなかった。26歳にして軍医だった夫を亡くし、未亡人になっているKarenの台詞。「男って奴はどいつもこいつも、あたしを置いて行っちまいやがる。シロー・アマダ、あんたはあたしが今まで会った最低の兵隊だよ。」と年下の隊長シローに恋愛感情とは行かないまでも戦死した亭主と同格の男と認める発言をしている。と同時に、シローの人間としての器が軍隊と言う組織の規格から完全にはみ出してしまったことを的確に言い表している。

一方、アプサラスⅢで出撃したGiniusとInahの兄妹は、かつてのように心が通じ合うことはない。あくまでも、傷病兵を乗せたケルゲレンを空に逃すことを優先するInahは、Mega粒子砲で威嚇攻撃をしただけで、一時休戦を呼びかける。一旦はこの呼びかけに応じたかに見えた連邦は、Sniperを用意させ、狂気に走る兄Giniusは勝手にMega粒子砲を発射。これを契機に連邦のSniperもケルゲレンを撃ち落し、NorrisとInahが命を賭して助けようとした多くの兵士たちの人命が失われることとなる。人並みをはるかに上回る量の感情を持つInahは、怒りに任せてMega粒子砲を敵本陣に向けて発射しようとする直前、Monitorに映るシローのEz8の姿が目に入り、我に返る。シローとの出会いによって変わってしまった妹に「愛など粘膜の作り出す幻想に過ぎない。」と言う名台詞を言い放つGinius。これなど、改めて本作品が成人向けのOVAであることを思い起こさせる台詞でもある。二人のやり取りから、兄妹は、父親とは死別だが、母親は二人を捨てて男の許に走った生き別れであり、この出来事が兄Giniusの性格の歪みに繋がった原因の一つであることが伺える。Inahは、兄Giniusに共に投降することを勧めるも狂った兄は妹をも銃で撃ち殺すと言う暴挙に出る。アプサラスⅢの操縦席から外に転落するInahを救出したシローは、銃撃されたInahを抱き、Giniusと対峙する。ここで、Inahが死んだと思い込んでMega粒子砲の攻撃に身を曝してしまえば、本当にGundam版Romio & Julietの完成だったが、それでは「10 Years After」と言う曲をEndingに選んでいるのと平仄が合わない。寸でのところでInahが意識を取り戻し、二人は、粒子砲の攻撃をかわすも、投げ出された衝撃でシローは右腕を骨折する。しかし、Inahは、兄Giniusから贈られた懐中時計を胸にしていたため、その時計に弾が当たり、一命をとりとめた。この辺りは、「震える山(後編)」も無理な展開と言えば無理な展開になっている。ところで、初回での最初の出会いでInahがシローから返してもらうのを忘れて以来、この時計が二人を繋ぐ重要な役目を果たして来たのは間違いない、第7話「再会」では、初めてInahを抱いた時、シローの胸にあった時計が鳴り出す。これは、病身の兄の世話をしていたInahが合わせた兄の投薬の時刻である午後8時であった。その時Inahの手許に戻った時計が、最終回ではInahの命を救い、その後兄との最後の別れを告げるように、銃撃を受けた時計の発信音が鳴り次第に消えていく。

極東方面軍連隊長、本作戦最高司令官のEthan Liarは、軍規違反を犯し単機で出撃したシローの銃殺を命じるが、直属の上司であるコジマ大隊長は、傷病兵を乗せたケルゲレンを撃ち落し、今また直属の部下を銃殺しようとする連隊長に反旗を翻し、Karen等にシローの逮捕を命じる。この時、「ジャブローのオフィスは快適だよ。」とコジマ大隊長を説得するEthanに対して、「私は、エアコンと言うものが苦手でしてな。」と切り返すコジマ大隊長の台詞は、第2話の台詞と平仄がぴたりと一致しており、この辺りはにくい演出である。実の兄から裏切られ、また、連邦軍から射殺命令が下った、Inahとシローは絶望的な状況の中で、アプサラスⅢのもたらす更なる殺戮を止めるべく、また二人が生き残るために、Ez8でアプサラスⅢに特攻をかけ、Giniusを操縦席ごと潰し、アプサラスⅢともつれ合うようにして、秘密基地のあった山の火口から転落する。その際Giniusが放った最期のMega粒子砲は、連邦軍本陣を直撃し、Ethan等幹部は別行動を取ったコジマ大隊長を除いて全滅。シローを除き全員生き残った08小隊の隊員たちは、隊長と口々に叫んで山頂へ駆けるのだった。

ここで、いつもの「10 Years After」ではなく、「未来の二人に」のEnding。この後まもなくして、戦争が終わり、結局シローは見つからなかった。しかし、Inahとシローが負傷した身体を癒していた一角と思われる場所が発見され、そこにはGiniusの亡骸が埋められたているとも思える手作りの十字架が映し出される。08小隊の隊員たちは皆、シローが生きていると信じている。そして、片脚を失ったシローと彼を支えるInahが光あふれる外界へと歩き出す場面で物語は終わる。

この物語の二つの主題の内、戦場において理想主義は成立するのか、と言うことの回答は、どうやら、「否」と言うことのようだ。シローは、左脚を失い逃亡兵として軍を去った。Inahに至っては、実の兄を自らの手で葬り、家族同様のNorrisは戦死、自らの命を賭して脱出させようとした傷病兵たちも皆殺しにされた。もう一つの主題、戦場での愛は、これらのあまりに重い犠牲の上に、結実された。今回の一連の放映では、予定されていないようだが、「Last Resort」と言う後日談が製作されており、戦後シローを探して旅に出たMichelとKikiがInahとシローの消息を追って最後に静かな山小屋に辿り着く。そこで穏やかに笑うシローと彼の子を身籠っているInahに出会うと言うところで終わっている。

思えば、Inahと言う女性の本質は、MAの操縦士などそもそも全く似つかわしくなく、母性と言う点に行き着くような感じがしている。病身の兄の世話を日常的に行っていて、看護士程度の知識と技量は持っていたようで、傷病兵の世話なども買って出ていた。そんな彼女だったからこそ、あの状況で片脚を失う大怪我をしたシローも生き残ることができたと言うことは一応説明がつく。そんな訳で、母親になると言うのは、彼女本来の姿に戻ったのかなと言う気が非常にしている。

一方、アマダ・シローの人間性も、器量が大きくて、勇気があり、そして、創造力に富むと言う父親としての理想の男であったのかもしれない。第08小隊は、間違いなく質の良い恋愛物語だったとは言えるのだろう。

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機動戦士ガンダム第08MS小隊-その4-

今週は、米国のVirginia工科大学で銃の乱射事件が起こった翌日、長崎市長が暴力団員の男に暗殺され、金曜日には町田で銃を持った暴力団員の立てこもり事件が勃発するなど、銃による事件が続いた特異な週であった。我々にできることは、「新宿鮫」を熟読することぐらいなのだろうか。

さて、今週は「震える山(前編)」。この回は、何と言ってもサハリン家の大番頭格ノリス・パッカードとGoufの話と言っていい。その前に本作品全般について、作品の出来の良さに繋がっている要因を二点。第一は、絵が丁寧で綺麗なこと。これぞ毎週放映という時間制限に追われないで満足の行くまで描きこめるOVA(2月6日「OVAとは何ぞや」参照)の真骨頂である。そして、生々しい地上戦、白兵戦を多く描いたのが特徴と言われる本作品ではあるが、その一方で、宮崎作品のような夢のある綺麗な場面も数多い。初回「二人だけの戦争」で、地球に赴任する途上、シローが宇宙から地球を見て「すげーよ、でっかいよ、きれいだよ、感動するよ、俺なんか」と思わず叫んだ地球。その後サンダースJr.のジムを救うためにBallで出撃し、アイナと戦いまた助け合った宇宙空間、第7話「再会」での遭難したアイナとシローの愛の舞台となったヒマラヤの山中の幻想的な美しさなど、数あるSunrise作品の中でも出色の出来ばえと言っていい。

そして、二番目は、米倉千尋の名曲「嵐の中で輝いて」を始め、挿入歌や挿入曲の出来の良さである。米倉歌う「嵐の中で輝いて」、「Ten years after」、そして「未来の二人に」は、全て女性の立場からのLove Songで、心優しいアイナ・サハリンは、シローに対して戦中、戦後こんな気持ちを抱いていたのかもしれない。

物語は、既に最終局面に入り、シロー等第08小隊の偵察行動によって、遂にZeonのラサ秘密基地をつきとめた連邦軍は、物量に物を言わせた総攻撃を開始する。圧倒的な物量作戦の前に手も足も出ないZeon軍だが、完成を目前に控えたアプサラスⅢに起死回生を賭けるギニアス。そして、アイナは、傷病兵らをSide3(Zeon)に帰還させるため、基地内で一人奮闘していた。そこに、Goufで戦場から戻ってきたノリスがアイナを見つけ、アイナが強くなったこと、そしてアイナを兄を説き伏せて自分が正しいと思う行いを貫くほどに強くしたのは、恋をしたからであろうというようなことを言う。意外な人に意外なことを言われたと言う顔をするアイナに、「心外ですな。自分とて木の股から生まれてきた訳ではないのです。」と言う名台詞を吐く。「親代わりのノリスのことを私は何も知らない。」と言うアイナの返答に、実の娘のように慈しんできたアイナに親と思われていることを面と向かって言われ、アイナの望みをかなえるために死を覚悟の最後の出撃を決意するノリスは漢であった。

結果的に、親と慕うノリスを出撃させてしまったアイナ。自分の運命を呪ってか、敵への憎悪からか、この時般若のような形相を見せる。この女性は美人なだけにぞっとします。おそらく、サハリン家の血は、ギニアスにしてもアイナにしても感情の量が他人より多く持って生まれてきている感じがします。従って、兄のようにそれが歪んでしまうと、とてつもなく歪んで行ってしまうと言う傾向にあるのかもしれません。また、人間の器が大きいシローがアイナに一目惚れしたのは、そのぞっとするような美しさも然ることながら、彼女の感情の量がシローの大きな器を満たすほどのものだったからとも言えるかもしれません。

戦場に出たノリスは、長距離高射砲を装備したGuntank3機を守っていた08小隊と交戦。傷病兵等を輸送するケルゲレンを地上から打ち落とす能力を有するGuntankを潰すために鬼神の如き強さを見せつける。シローのEz8さえ一度は彼のGoufの手に捕えられ、死を覚悟するシローであったが、アイナと再会して以来自らの戦う意味を見失って迷いを生じていたシローは、起動しない操縦席の中、ただ生きたい、生きてアイナと添い遂げたいと言う自分の真実の気持ちを探り当てる。彼の「気」が復活するのを待っていたかのようにEz8は再起動し、打撃を受けて使えなくなった左腕を自ら引きちぎって、これを武器にするという滅茶苦茶な攻撃を始める。この時狂ったように発した「俺は、生きてアイナと添い遂げる」と言う絶叫がノリスにも聞こえ、初めてこの男こそアイナの想い人であったことを知る。その衝撃で、一瞬気が緩んだノリスのGoufにシローが一撃を加え、Goufは一旦退く。「隊長が切れた。」とミケル、「悩むの止めた馬鹿はほんと強いもんだ。」とカレン。

このノリス・パッカードのGoufとシローのEz8の死闘が今回の見せ場の一つなのは間違いないが、一体Mobile Suitの操縦士同士の交信と言うのはどうなっていると言う設定なのだろうか。もちろん味方同士の場合、無線を使ったり、無線を使えない敵陣などでは、思念によるものがあるようだが、New Typeではないシローとノリスが何でこんなに簡単に交戦中に意思疎通ができてしまうのだろう。ノリスが最期に敵の操縦士アマダ・シローこそがアイナの恋人であると知って戦うことが展開上必要だったことは認めるが、論理的に説明がなされないと、単なるご都合主義に陥ってしまう。

ノリスは最期の力を振り絞って3機目のGuntankを仕留めるが、その際、シローに胴体をBeam Sabelで真っ二つにされて、息絶える。この時シローに対して直接攻撃を仕掛けず、敢えてGuntankを狙ったのは、本来の目的であると同時に、アイナのためにシローを殺すことを回避した行為だったのかもしれない。シロー自身も自ら負けを認め、ノリスに対して敬礼して敬意を表している。

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機動戦士ガンダム第08MS小隊-その3-

現在、東京MXで放映中の本作品も今週と来週が東南亜細亜戦線における連邦とZeonの最終決戦を扱う「震える山」で、正に最大の山場にさしかかる。サハリン兄妹の兄ギニアスは、アプサラス開発中止をほのめかしたユーリ・ケラーネ少将との通信装置の画面を銃で撃ち壊してしまったり、さらにその銃口を最愛の妹アイナに向けたりと、いよいよいかれてきたようだ。遂には、欧州戦線陥落で、ラサの基地に逃避行してきたケラーネ少将をアプサラスの開発を邪魔だてするものとして坑道で爆殺すると言う暴挙に出る。しかし、この暴挙によって、偵察行動中のシローらに、秘密基地の存在を知られることとなる。最早ギニアスの破滅へと向かう暴走を止めることは、実妹のアイナにも大番頭のノリス・パッカードにも不可能と言う状況に至っている。物語終盤を前にまとめておくと、アイナは、兄であり、おそらく残された唯一の肉親であるギニアスと恋人である連邦軍少尉アマダ・シローとの狭間で苦しんでいる状況だ。

アイナとシローが戦場で再会し、完全な恋人同士になる第7話で、アイナはいくつか意味深長な発言をしている。アイナが残していった懐中時計に隠されていた男性とアイナが一緒に撮られた写真を見て、アイナには恋人が居ると思い込んでいたシローにその人物が兄であることを告げ、その後、「兄は違うのです。」と涙ながらにこの言葉を発している。これは、「私たちとは、違うのです。」と言いたかったに違いない。つまり、この発言は、シローの告白を受け入れた直後に発せられたことからして、自分は最早兄の側の人間ではなく、シローが体現するような価値観の側に立った人間で、自分はシローの人格や生き方にこそ共感できることを確認した台詞とも言える。つまり、自ら開発の指揮を執る大量殺戮兵器で連邦を殲滅することにより戦争を終わらせ、ひいてはサハリン家の再興を成し遂げんとする道と理想主義、博愛主義を自らの命を賭して貫こうとする危なげで夢物語のような道のうち、彼女は後者を選んだと言うことだろう。

ギニアスとシローの違いは、一言で言えば、人間の器の違いと言うことになるのだろうか。ギニアスの方法は、科学の力に依存し、一見論理的だが、奪うことを専らにしたやり方で、他人の共感を得ることがない。シローの方は、青臭い理想主義ではあるが、いわば与えること、他人を生かすことを起点にしているために、彼自身傷つき、失敗を重ねながらも、結果的に他人を動かすことができる。凍傷に罹った身体を癒すために、そして、半分はアイナを脱がせるために、Gundamの兵器で湯を沸かして露天風呂をこしらえる場面で、この時点では既に、こう言う馬鹿馬鹿しいことを考え付くシローをむしろ好ましく思うようになっていたアイナは、シローの申し出を承諾する。芸術家的資質の強いシローは、「アイナは綺麗だ。まるで、人形みたいだ。」と素直にアイナの美しさに見とれているのだが、この言葉に過剰反応したのはアイナの方で、自分は「ギニアス兄さんの人形ではない。」と自らに言い聞かせるようにシローに訴える。病身の兄の手足となって生きてきたアイナは、ギニアスから自らの意に沿わない生き方を押し付けられ、心の平安を奪われていたのですね。

アイナを語る時に、忘れてはならないことは、この女性が名門貴族の出身ということだろう。世が世ならお姫様で、少なくともお嬢様育ちで、貴族としての価値観を持っており、庶民の倫理観で測ってはいけないということだ。貴族の本質は、血統の維持である。ギニアスは彼なりに、アイナはアイナで、そのことを潜在意識の中に持っていたに違いない。だから、理想主義に陶酔してしまって、危険の中に無防備に身を曝すシローのようなことはしないし、女性らしく現実をしっかり見据えていて、現実が見えなくなっているシローを守り、連邦に発見されたアプサラスⅡの機体を自爆させるなど、的確な処置をすることを決して忘れない。また、たかが二回きりしか会っていない男でも、シローが自分のために命を張れるKnightだと言うことは十分証明済みだったから、ごく自然に彼を受け入れたとも言えるのではなかろうか。

08小隊の出来の良さの一つは、初回から積み重ねられる、登場人物の人格描写の上手さにあり、非現実的な話であっても、しかし、こう言う人間だったらこのような行動に出るかもしれないと思わせる説得力にあると思われる。

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機動戦士ガンダム第08MS小隊-その2-

隊員たちがシローのことを、当初は馬鹿にして、後半になるとその人柄に親しみを込めて「アマちゃん」と呼んだりしているが、英語版だと、unmatured、amateurと言った具合に洒落るのだろうか?

さて、エルドア伍長という感度の良い耳を持った斥候を擁する08小隊は、早くからZeonの巨大新兵器の存在を把握しており、試験飛行を重ねるアプサラスを待ち伏せして攻撃を仕掛ける作戦に出る。砂漠の熱波の中、待つこと5日目にして、遂にアプサラスと遭遇。しかし、アプサラスに魅入られたように立ち尽くすミケルを救うためにMSで体当たりを仕掛けたシローは、ガンダムの左腕を損傷、同じく損傷を受けたアプサラスに取り付いたままヒマラヤと思われる高山地域まで制御の利かないまま飛行を続ける。そこで、アプサラスの操縦士があのアイナであることを確信したシローは、アプサラスの機体の上を歩いてその操縦席に近づくと、アイナが姿を現し、二人は2度目の戦場における邂逅を果たす。

アイナから予備のPartsをもらってGundamの再起動に成功したシローは、制御の利かなくなったアプサラスを不時着させるべく、Gundamの最高出力でアプサラスを支えるが、不安定な落下を止められず、アイナはシローだけでも生き残るよう離脱を勧める。しかし、ここで諦めて想い女(びと)を死なせるくらいならば、自分も共に死のうと離脱を拒否するシロー。この辺りは、シローが自分の思いに殉じることが出来る真の理想主義者ぶりが端的に表現されている。地上に着地しても停止しないアプサラスにもう後がないという瞬間、「アイナっ、好きだ」と自分の気持ちを告白したシロー。奇跡は起こり、アプサラスはぎりぎりの所で停止するが、シローのGundamは崖下に転落、辛うじて落下傘降下で難を逃れたシローは、砂漠での待ち伏せ時の装備のままであったため、吹雪の中意識を失ってしまう。

少なくともシローの装備よりは耐性の高いNormal Suitのアイナに崖下で救助されたシローは、凍傷に罹るも、アイナとつかの間の愛を確かめ合う。この二人は、元来「善」なる資質を多く持った人間として描かれてはいるが、それぞれの心には、超えなければならない大きな屈託があって、シローの場合は、Zeonに対する激しい憎悪、アイナは、兄ギニアスの手足になって意にそぐわない殺戮兵器の操縦を行っていることだった。シローは、アイナに出逢い、彼女を愛したことで、味方の兵士にしか向けられていなかったその博愛主義をより普遍的な立場に高めて行く、アイナは、シローと言う男を知って、兄の呪縛から自らを解放とうとするようになる。

ちなみに、Amazonの作品批評欄で「ヒロインのアイナ・サハリンは、おそらくガンダム史上最もピュアでキュート。」という志田英邦氏のコメントは、Gundam作品ほとんど見ていない私は何とも言えないが、アイナ・サハリンが男の立場からすると理想のヒロインの最高峰に位置すると言う点では、志田氏の意見に全面的に賛成する。しかし、アイナが自らの屈託を乗り越えるためには、シローと言う男が必要不可欠だったと言うところが、アイナ・サハリンの限界でもある。なんせ、この女性(ひと)は、子供のときはサハリン家の大番頭格のノリス大佐が父親代わりで、長じてからは、兄ギニアスと二人三脚で生きてきたわけで、娘時代から一人で自立して生きてきたセイラさんなどとは、違うのですね。しかし、これはこれでアイナの良さなのだと、私は否定しない。シローが極限状態の戦場で出遭ったにもかかわらず、一目惚れしてしまう必然性は、十分描きこまれていると言えます。

つかの間の邂逅から、Gundamが発した救難信号によってそれぞれ駆けつけた救助隊に保護されたシローとアイナを待っていたのは、軍の査問委員会でのSpy容疑に関する尋問と病の進行によって心をも病んで行く兄ギニアスからの容赦のない疑いの目であった。その中でも、二人の心は最早後戻りすることはなく、「敵の中にも良い人はいるのです。」と言う理想論を展開して、軍上層部の失笑を買い、兄の妹に対する疑いと憎悪を増幅させてしまう。

それぞれの屈託を克服したかに見えた二人だが、これからそれぞれの軍内部における二人の立場は、ますます困難なものになって行くことは容易に想像できる。物語りも佳境に入ってきた感じです。

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機動戦士ガンダム第08MS小隊-その1-

ここのところ忙しくて、なかなかBlogを更新する閑がない。Eurekaの英語編もご無沙汰しています。そんな中、一週間に一度、ビール片手にほっと一息しながら見ているのが、このMS Gundam 第08小隊です。この作品は、1996年から1999年頃にかけてOVA(2月6日「OVAとは何ぞや」参照)として製作されたもので、数あるGundam作品の中でも、戦場における理想主義が成り立ちうるのか、Romio and Julietoのような恋愛が戦場において何らかの意味を持ちえるのかと言った主題を取り扱った佳作であり、秀作です。

この作品の主人公アマダ・シローは、宇宙植民地の一つSide2の出身で、名前と容貌から推察するに、日本人若しくは日系人である。舞台は、Original Gundamと同時代の地球、東南亜細亜戦線であり、Zeonの攻撃によってSide2が殲滅されて以来、故郷を失ったシローは、Zeonを激しく憎んでいた。

しかし、シローは、生来の理想主義者であり、創造力に富んだ芸術家肌の一風変わった小隊長であった。08小隊に着任早々、理想主義者丸出しの「隊員の一人たりとも死なせない」と言う着任挨拶に、宇宙で着任途上のシローに危ないところを援護されたサンダースJR.軍曹以外はお手並み拝見を決め込む隊員たち。シローをその苗字にも引っ掛けて「アマちゃん」と呼び始める。

このシローの人物像は、必然的に科学万能主義を否定する立場につながり、彼の運命の女性アイナ・サハリンの兄であり、Zeon軍技術将校のギニアス・サハリンの科学万能主義とは図らずも対極を為すものになっている。Zeonの没落貴族サハリン家の出身で、優秀で容姿端麗なこの兄妹は、Zeon建国の父を父親にもちながら、ザビ家のZeon乗っ取りによって国を追われたシャアとセイラの兄妹を思い起こさせる。兄ギニアスは、金髪碧眼、妹アイナは、緑がかった銀髪に濃い碧眼と言う容貌から、Zeon建国時代の指導者たちは、独逸や北欧からの移民が中心だったのかもしれない。まあ、西欧の貴族が日本人の抱く典型的な貴族像ということなのでしょう。

第08小隊は、Original Gundamと同時代を扱った作品であり、Originalの外伝と言った位置づけなので、時代考証的に細かい点で筋が通らないと言う批判が、時にManiaから起こるようだ。例えば、シロー等が乗る陸戦型Gundam量産機の登場や、その性能がZakuに比べて強すぎるなどなど。しかし、それらの批判は、理屈や科学に偏った立場の批判で、この作品の本質を突いたものとは言えない。Originalの主題の一つである人の革新New Typeなど一切登場しないこの作品において、シローの強さは、彼の本質そのものである理想主義から来る心の強さであり、根性と創造力で機械にさえその性能以上の力を発揮させる「気」の強さなのである。天風哲学に言う「この世の中は、苦しいものでも悩ましいものでもない。この世は、本質的に楽しい、嬉しい、そして調和した美しい世界なのだ。」と言う思想を体現した人物なのであって、自らの言葉を実行すべく、危険な作戦にも身を投じるが、隊員の誰一人として犠牲になることなく生還しているのは、彼が自ずと引き寄せる強い運気によるものなのだろう。その点についは、第2話あたりの早い段階でサンダースJr.が「この男の運の強さにかけてみよう」と言うような発言をしている。

シローの理想主義を曲げない生き方は、軍隊と言う組織と調和するものではなかったが、当初は彼と距離を置いていた女傑カレン・ジョシュア曹長など他の隊員の心を開かせ、08小隊は、次第に結束力を増して行く。この作品の主要な女性の登場人物は、アイナの他、隊員のカレン、民間人でゲリラの領袖を父に持つキキだが、年齢は、20台半ばのカレン、二十歳のアイナ、17歳のキキの順だ。面白いのは、目の描き方で、女傑のカレンはつり目、若いが気丈なキキは普通かややつり目気味、そして、しっかり者ながら受身の人生を過ごしてきたアイナはたれ目である。

アイナは、病身の兄ギニアスに代わって、開発中の新兵器アプサラスを操縦するPilotでもあった。アプサラスは、技術将校であるギニアスが戦果を上げるために、そしてサハリン家再興の切り札として、その開発に没頭する大量殺戮兵器であった。サハリン家再興のために病身を削る兄に対する負い目から、兄の思い通りに生きてきたアイナは、元々の優しい性格のためか、苦悩を抱えて生きてきたようだ。その彼女は、宇宙で地球に着任する途上のシローと干戈を交え、偶然が重なって、お互いの存在を知るようになる。MSに比べ大した戦闘能力もないあり合わせのBallを使って、思いもよらない攻撃を仕掛けてきたシローに、彼女のZakuは苦戦し、二人の搭乗機は大破して、脱出。二人は生き延びるために助け合う道を選ぶ。この際、シローは、アイナに一目惚れ、アイナも兄とは全く違う型の創造力に富んだ理想主義者シローに心惹かれるものがあった。その後、第7話「再会」で、再び戦場で相見えることになる。

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将棋ソフト ボナンザ

先週の日曜日、3月18日は、将棋勝抜戦の決勝で、森内俊之名人と佐藤康光棋聖の実力者同士の対戦となり、稀に見る好勝負となりました。中盤素人目には敗色濃厚と思われた佐藤棋聖が、終盤魔法のような佐藤将棋を繰り出して勝利をもぎ取りました。攻守に安定した森内名人は、目下最強かもしれませんが、どんな手を繰り出してくるかわくわくするような佐藤将棋は魅力があります。

さて、既にChessの世界で、Computerの方が生身の人間より強くなっていることは、つとに知られていることです。しかし、「取った駒を持ち駒として使える」将棋では、電脳は人間に勝てないとされてきました。ところが、そもそも「取った駒を持ち駒として使える」というような理由付けは、所詮技術的な問題で、突き詰めていった本質的な理由ではないということは、良く考えれば、分かることです。昨今の将棋Softは、一流のプロ棋士にも迫るものが出来ているそうで、最強Softボナンザが渡辺竜王に挑戦し、善戦したことが伝えられていました。Bonanza=Suddan good luck or wealth、と言う名前なんだろうと想像するこの将棋Soft。将棋でもChess界で数年前に起こったことを再現するのかもしれません。

こうなってくると、Matrixや攻殻で起こったことの一部が、既に現実世界でも起こっているのかというような気がしてきます。知能の高さで万物の霊長と勝手に宣言していた人間を人間以上の知能を持った機械から解放するものは一体何なのか。それは、皮肉なことに、電脳を作り出した科学技術や知能的能力ではなく、精神的、霊的な部分に行きつくのだろうと想像します。Anime「攻殻機動隊」の英語版は“Ghost in the shell”であり、事故で生き延びるために脳以外の全身をCyborg化した主人公が登場します。彼女の脳に宿るGhostだけが、機械と人間を分ける分岐点と認識されています。日本のAnimeを担う天才たちは、Windows95が出るかでないかという時代に、既にこのことに気が付いて作品を作っていたようです。Eva Seriesなどにもその萌芽が見られます。

攻殻の面白いところは、2nd Gigのタチコマのような高度の人工知能にもGhostが生じたのではないか、と言うような描写が現れる点で、こうなってくると、一体人間の尊厳をどこに求めていけば良いのかさえ分からなくなってきて、複雑な迷路に迷い込んでしまいそうです。迷路に陥る前にBonanzaくらいで満足しておくべきなのかもしれません。

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新世紀エヴァンゲリオン感想

今日は、米軍によって東京が空襲され、多くの民間人の生命が失われた日なんですね。犠牲になった方々のご冥福を祈り、そう遠くない昔、外国の軍隊によって国土を蹂躙された事実を忘れないようにしなければなりません。

さて、新世紀エヴァンゲリオン。英語訳は“Neo Genesis Evangelion”で、Genesis=旧約聖書の創世記、起源、の意味なので、英語訳の方が物語の内容にしっくり来るような気がします。それはさておき、アニメ切手が発売されたことも手伝って、漸く全話鑑賞。論争になった第25話および最終回第26話は、TV版と劇場版の両方で見てみました。確かに、主人公シンジの内省的な心象風景を主に描いたTV版は、使徒との戦いを描いた第24話までの内容と断絶しており、また、24話までに提示されてきた謎、「アダムとリリス」、「人類補完計画」、「綾波レイの正体」、そして、そもそも「エヴァンゲリオン」とは何だったのか、と言ったことに一つも答えていないので、これは熱心に物語を追ってきたFanの期待を裏切って余りある終わり方だったのだろうと容易に想像できる。これに対して、1年余りの時間を経て発表された劇場版は、これらの謎に一応の答えを提供する内容にはなっている。

作品が発表された時代を考えると、第1話が1995年10月だ。1995年と言えば、年初に「神戸・淡路大地震」が起こり、続いて「地下鉄サリン事件」、「70円台超円高」など、もう経済大国日本もいよいよだめなんじゃないかと思わせるような事象が相継いだ、世紀末気分のようなものが漂った年だったのではなかろうか。そういうことを考えると、この作品の登場人物たちがそろいもそろって根暗、内向的なところが時代の雰囲気を反映しているのかとも考えられる。

そんな時代背景も考えながら見ていると、TV版の結末と劇場版とを見比べてみて、個人的には、評判の良くないTV版の方が分かり易いかなと思っている。TV版の結論は、要するに中村天風流の「晴れて好し、曇りても好し、富士の山」ということで、物事を認識するのは結局「心」の在り様なのだ、と言うことだった。だから、内向的で自分に自信の持てない主人公、Evaに乗って使徒を倒す時だけ父親や他人から褒めてもらえ、Evaに乗ることによってしか自分を見出せなくなっていた主人公シンジが、真に自我に目覚め、生きることの意味をそれなりに見出すところで終わっている。想像するに、庵野監督の当初の主題は、こんな所だったのだろうが、キリスト教の世界観を持ち込んだり、謎の多い複雑な物語構成にしているうちに、最終回までに収拾がつかなくなってしまったのではなかろうか。

これに対して、劇場版は、それなりに様々な伏線の回答が試みられる形で物語が進行するものの、「ちょっと、このAnimeは、お子ちゃまには見せられない代物ですぜ。」と言う内容になっている。お子様に見せられない基準については、例えば女性の乳房を例に取ると、物理的に乳房を曝すような映像は、エロイ状況はもちろん、母親の授乳の場面もだめだが、多少のエロイ状況でも乳房さえ曝さなければ良いと言うのが米国流、反対に子供の時間帯にエロイのはだめだが、芸術的なものや母親の授乳の場面なら構わないと言うのが英国流と言うのが、私の個人的見解だが、Eva劇場版は、このどちらの基準から言っても子供が見るには不適切な作品だと言うことだ(暴力、流血も尋常ではない)。そして、全ての謎が、すっきりと解かれたのかと言うと、量産エヴァンゲリオンの磔の空と海岸にシンジとアスカが打ち揚げられている最後の場面は、少なくとも私には意味がわからなかった。

そして、暗い時代を反映してか、哲学的、内省的描写が多く、日本Animeの可能性をその方面で推し進めた画期的作品と言う評価は間違っていないとすれば、天才的な科学者赤木母子の行動が碇ゲンドウに対する性愛に全て帰せられる所など、薄っぺらい描写に思えてしまう。碇ゲンドウがアダムとリリスを使って一体何をしたかったのか、そもそもこの人物は何だったのか、分からなかった。

しかし、空色の髪と赤い瞳を持つ少女、綾波レイの醸し出す尋常とはいえない独特の雰囲気は、レイ同様自然の人間ではなかったEureka(特に物語り序盤のEureka)にそっくりではないかと言うことに途中で気が付きました。また、Flash Cutを多用したOpeningの演出、各Part開始のEye Catchなど、「交響詩篇エウレカセブン」がEvaから受けた影響は、それなりに大きいようです。「交響詩篇」の製作StaffがParody好きなのは、作品から明らかな周知の事実ですが。

社会現象まで起こして未だに論争が絶えないEvaも、今年が劇場版公開から10周年とのことで、「新世紀ヱヴァンゲリヲン」三部作劇場版が新たに製作され、第一部が2007年9月に松竹・東急系で公開されるそうだ。考えてみると、携帯もろくに普及していなかった時代なのである、10年前は。現代と言う時代の流れの速さを痛感せざるを得ない。

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交響詩篇エウレカセブン 14話 Memory Band A

交響詩篇エウレカセブン 14話は、途中から見始めた人のためのまとめ的な色彩が濃い内容で、Renton、Stoner、Dominicの独白で構成されており、Episodeの性格上聞き取る内容が非常に多く、Hearingの困難さは覚悟していた。ただ、単なる今までの物語を再編集したと言うものではなく、今後の物語りの展開につながる謎をもう一度考え直して顕在化させるという感じの出来の良いまとめ編ではある。

ところで、ちょっとしたきっかけがあって、「新世紀エヴァンゲリオン」の第3話まで、さっと見てみました。面白いです。そして、操縦者とRobotの心が交わって、Robotが勝手に動くと言う設定は、Eurekaが元祖ではなく、Evaだと言うことを発見しました。しかし、主人公、碇シンジは、アムロに勝るとも劣らない根暗で、相当なもんです。これを中和する役割を担っているのが、ミサトのようですが、ミサトの絵からこんなキャラとは思いもよりませんでした。ミサトを始め、女性は美人が多いのは良いとして、Evangelionは、個人的にはちょっと気味が悪い。Robotについては、何と言ってもGundamは格好好い、EurekaのLFOはちょっと不細工なのに対して、Evaは気味が悪い、と言う印象です。シンジじゃなくても進んで乗りたいとは思わない代物です。

新世紀は、庵野監督とGAINAXの作品だが、タツノコプロの名前も出ているので、調べてみると同社も主力ではないが、作品製作に参加していたようです。このAnime製作会社は、半世紀にも亘って生き残ってきた立派な会社ですが、私は何故かここの漫画の絵が生理的に合わないのです。「宇宙エース」(古!!!)、「マッハGoGoGo」(北米でも人気の有る古典的作品)、そして、ガッチャマンと全て絵が嫌いだったので、ほとんど見ていなかった。もちろん、Evaは、GAINAXが前面に出た作品で、絵も昔のタツノコプロのものとは異質ですが、Evangelionに気味の悪さを感じると言うことには、偶然とも思えない何かを感じてしまいます。そして、何と言っても、私は、真っ直ぐなRentonが好きなので、Eva-Eureka論争となるとEureka支持に回るんでしょうね。あまり意味のない論争にも思えますが。

さて、第14話 Memory Bandは、冒頭Rentonの独白で始まります。“The sudden disappearance of the Coralian made a huge impact on the surrounding area. All the Trapars disappeared along with it. And in the battle that had ensued right before that happened, the Gekko was hit by the missile. Also, because of the huge amount of reflection films that we lost when the missile struck, not only we were unable to increase the speed, we couldn't return to the ultra high-altitude Lay-Line. And for all, that was not enough, we discovered that we were ranked at the top of the country's most wanted list. Um, he's been at the top of the list for a while. And so, we've been wandering around while cruising at super-low altitude.”=「Coralianの消滅は、その周辺からTrapar自体を消滅させると言う大きな影響を残した。その直前に行われた軍との戦闘で、月光号は被弾。剥がれ落ちた大量のReflection Filmの影響で、速度を上げるどころか、高高度Lay-Lineにさえも戻ることも出来ず、挙句、全国お尋ね者選手権ランキングに堂々の上位入賞。あっ、この人は前からだけど。でもって、超低空飛行のまま、彷徨っている訳です。」

ensueは、続いて起こるの意、the eusuing yearで「その翌年」、followingとほぼ同義だがensueの方が若干硬い感じか。Altitude、高度、標高、海抜など。

“Since the incident, Eureka has been sleeping in the medical room, receiving treatments from Ms. Mischa. But, she finally woke up today, and was actually able to manage to sit herself up. Ms. Mischa was surprised at the speed of Eureka's recovery and said that in a few days she'd be able to return to everyday life as if nothing had happened.”=「あの事件以来、医務室でMischaさんから投薬を受けつつ眠っていたEurekaも、今日は目を覚まして、何とか身体を起こせるようになった。その回復力には、Mischaさんも驚いていて、あと数日もすれば、普段と変わらない生活に戻れるそうだ。」

“Eureka...Not only is she the pilot of the legendary LFO, the Nirvash, but her name is the same word as the one spelt out in my Compac Drive as well as the drive in the Nirvash.  She's the girl I'm in love with. At first, I tought the girl of my dreams had suddenly appeared right in front of me. Well, it's true that she's a little on a strange side and doesn't always make sense. She is like an Angel to me.”=「Eureka...、幻のLFO、Nirvashを操るだけじゃない。僕の、そしてNirvashのCompac Driveに浮かび上がる文字と同じ言葉を名前を持つ、僕が好きになった女の子。最初は、理想の女の子が、僕の目の前に現れたと思ったんだ。確かに、ちょっと変わっているし、どこか抜けているけど、僕にとっては天使に変わりない。」

しかし、Zoon突入後の一連の出来事から、Eurekaが普通の人間ではないことをうすうす感じ始めるRentonは、Hollandに尋ねる。“Please tell me.”=「教えて下さい。」 “Tell you what?”=「何だ?」 What in the world is Eureka?”=「Eurekaって何なんです。」 “Just an ordinary girl.”=「ただの女の子だ。」 “You forced an ordinary girl on the battlefield just saw seeking go through what she went through?” =「ただの女の子を、あんな目にあわせる為に出撃させたんですか?」

“Eureka, I wish I knew who in the world you are.”=「エウレカ、君は一体何者なんだ。」

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アニメ切手

ここ数年、郵政公社が歴としたアニメの切手を出していて、Animation Hero and Heroine Seriesと言うんですが、本日第5集、“新世紀エヴァンゲリオンEvangelion”が発売された。第2集“ガンダムMobile Suit Gundam”以来の購入。この流れだと、第3集の999も欲しかったところだが、ま、いいか。郵政公社によれば、第7集まで出るそうだが、交響詩篇エウレカセブンは、新しすぎて評価が定まっていないので、まず無理。TV Animeに限らないのならば、宮崎の一連の作品かルパン辺りが妥当な線か。そもそも、郵政公社がどの年齢層に照準を定めているのかと言うことなんだろう。

最近は、海外のRadio放送がNetで気軽に聴けるのがありがたい。英国BBCは良く聞く放送局だ。日本人もそうだが、どうも島国の人間と言うのは、世界の辺境に位置していると言う潜在意識によるのか、世界中のことを知りたがる傾向が強いようで、BBCの国際放送は幅広く世界を網羅し、偏りの少ない報道をする。英国人は、英国Rothchild家の話にあるように、諜報重視だが、その手の話は日本にも紀伊国屋文左衛門がいる。庶民でも世界中のことを良く知っている日本人は、決して諜報戦に不向きだとは思わないんだがな...。「あるある大辞典」を素直に信じ込むようじゃ、やはり不向きか。

話を戻すと、昨日のBBC、お得意の露西亜情勢の報道があった。意外に知らないもので、露西亜と言うのは、日本に勝るとも劣らない人口問題を抱えていると言うのだ。日本の場合は、少子高齢化、高齢化で社会保障費の急増が避けられないとは言うが、日本のお年寄りは、相対的に元気で、意識も高い。しかし、露西亜は、少子短命なのだそうだ。特に男性は、ソビエトの崩壊にうまく対応できなかった世代なのだと思うが、失業→アル中→早死の露西亜文学に出てきそうな型がかなり一般化しているような話だった。露西亜人男性の寿命、平均余命なのか正確には分からないが、いわゆる寿命は、58歳くらいであり、米国人男性より12歳も若いと言っていた。更に驚くべきことには少子短命で、露西亜の人口は毎年75万人減少しているとのことだった。75万人!!!

CIAのFact Book情報で確認してみる。2006年推定値で、露西亜の人口、1億43百万人、男性の平均余命:60.45歳、人口増加率:-0.37%、女性一人当たりの出産数:1.28人。米国が人口約3億人、男性平均余命:75.02歳、人口増加率:0.91%、女性一人当たり出産数がほぼ2人。人口減少は50万人超だが、BBCの報道と近い数字だ。石油、天然ガス大国露西亜の復活が盛んに喧伝されるようになってきたが、この数字を見る限り、米国に単独で対抗するのは、もはや夢のまた夢。また、東亜細亜地域では、中国の人口パワーを内心非常に恐れていると言う指摘も素直に頷ける。北方領土に人を張り付かせておく余裕が本当にあるのかよ、と思わず言いたくなる。

ソビエトの崩壊は、シャラポワを生んだが、露西亜はボロボロになってしまったんですね。優秀なプーチン大統領でかろうじて立っているような状況だったんだ。まるで、人気漫画を輩出しているのに急に休刊が決まった少年ジャンプみたいです。

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交響詩篇エウレカセブン 13話 The Beginning B

交響詩篇エウレカセブン The Beginning B part。漸く病院を探し当てたRentonとDominic、EurekaとAnemoneに投与する薬の処方を求める。“Just dispense me the medication, exactly as you see on the note.”=「その紙にあるように、薬を処方してくれ。」 “How many patients are you treating?”=「患者は何人だ。」 “Two.”=「二人。」 “You'll kill both with this much.”=「これでは、致死量だぞ。」 “This is none of your concern. The intelligence department will send you the official document. Don't ask me why. Just shut up and give me the prescription.”=「あんたには関係ない。書面は、追って情報部から回す。理由は聞くな。急いで処方してくれ。」 dispense=「薬を調合する」、 prescribe=「処方する」、dispenser=「薬剤師」、prescription=「処方箋、処方薬」←処方箋もそれで調合した薬もprescription。

Bike thief に遭うなど苦労を重ねて、Eurekaの許に戻ってきたRenton、病院では、初めてDesparation Disease=「絶望病」の患者も見かける。Eurekaに薬を飲ませた後、Dominicと再び対峙する。“I had a crazy dream about that girl while I was inside that huge cloud. I'd never met her before in my life, but I know it's her. I need you to tell me who she is. I expect that you can't answer that question, either.”=「その娘の夢を見たんだ、あのでかい雲の中で。その娘には、今まで出会ったことなんか一度もなかったのに。教えてくれ、誰なんだその娘は。やっぱり、答えられないのか。」 “Is she the only person you met inside the dream?”=「夢の中で出会ったのは、この娘にだけか。」 “No. I also saw Eureka.”=「いや、Eurekaにも出会った。」 “Well, it looks like we both fell for troublesome ladies.”=「お互い、厄介な女に惚れたもんだ。」 Rentonよりも事情に明るいDominic、Eurekaに恋をしているRentonに思わずこの台詞をはき、名を名乗る。

二人の若者が心を少しだけ開きかけた丁度その時、軍とHollandたちが現場に辿り着き、攻撃を開始する。“Got that?  Top priority goes to the Nirvash.  All are the second to that. Don't let them lay a finger on it.”=「いいか、最優先は、Nirvashが一番。俺たちは二番だ。軍には、指一本触れさせるな。」 砲撃の中、Rentonは、Eurekaを抱きかかえて“I promise I protect you.”=「俺が絶対守るから。」その言葉に、またも、Nirvashが反応する。Sevenswellのような光を発して、砲撃を遮断し、Traparの波を引き起こして空高く飛び立つNirvash。その様子を間近に目撃したDominicの独白、“This world is full of things I don't understand. But there is one thing that I totally believe in, Anemone. And now, it appears that we finally met our true enemy. Our true nemesis.”=「この世界は、分からないことだらけだ。でも、これだけは確かなんだと思えることがあるんだ、Anemone。僕らは本当の敵に出会ったのかもしれない。本当の敵に。」 Nemesisは、ギリシャ神話の因果応報の女神、小文字で「厄介な敵、天敵」のような感じ。

絶望病も出てきたし、EurekaとAnemoneが普通の人間ではないことが明らかになったEpisode 13だったが、謎は深まるばかりだ。日本語では、本当の敵としか言っていないが、nemesisは、言い得ていて妙だ。しかし、Greek mythologyの言葉がこうして普通に出てくるのが英語圏の文化と言うものなのだが、当方は古事記と日本書紀の知識がもう少しあっても良いな。キリスト教の知識もあるのに、自分の家の仏教を良く知らんのは、本末転倒なんじゃないかと改めて感じた。

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交響詩篇エウレカセブン 13話 The Beginning A

交響詩篇エウレカセブン 第13話 The Beginningは、Eurekaに導かれて、Coralianの巨大な雲の中、Zoneに突入したRentonが、生還して意識を取り戻すところから始まる。傍らの操縦席には、まだ気を失ったままのEureka、そして、Nirvashを急襲したあの黒いLFOがいる。Eurekaをこのような目に合わせた黒いLFOに思わず駆け寄ると、中にはZoneの夢の中で出会ったあの少女がいた。驚くRentonに、“Put both hands behind your head. Turn around to face me.”= 「両手を頭の後ろに組んで、こちらを向け。」“Don't even think about moving.”=「ここから一歩も動くな。」。RentonとDominicの初めての対峙。

Zone突入後、同じようにおかしくなっているEurekaとAnemone。投与すべき薬を求めて近隣の町Salisa OrneまでBikeを走らせようとするDominicの前にRentonが立ちはだかる。“Who the hell are you? You're in my way. Hurry up and move.”=「何だ貴様。じゃまだ。早くどけ。」 “I want you to take me with you.”=「俺も連れて行け。」 “What a pest. Go away.”=「くどいぞ。断る。」 “If you refuse to take me with you.”=「連れて行かないのなら...」 “Yeah, what.”=「なら、なんだ。」 “You're not getting away here anyway.You are missing this.”=「あんたはどこへも行けやしない。これ、返さないよ。」 “All right. You're enough fooling around. I really will shoot you, you know.”=「返せ、ふざけやがって。本当に撃つぞ。」 “Go ahead.”=「撃てよ。」 “I will.”=「何?」 “I'm pretty sure you don't know how to fix this.”=「これは、あんたには、直せない。」 “What! The muffler!”=「マフラー!」 “I can fix it. But, in return, you have to take me along.”=「直そうか。その換わり、俺も連れて行ってくれ。」好きな女(ひと)を救うために、銃による脅しも全く恐れないRenton。この場面で流れるBGMは、「秘密基地」だ。pestはplagueに通じ、厄介者、迷惑な人の意。

一方、月光号では、Hollandが二人とNirvashの回収に出撃することを主張する。空軍と鉢合わせになる危険を心配するCrewに、“That's all the more reason to go. We can't afford to hand those two and the Nirvash over to the military. Am I mistaken any of that?”=「だったら、なお更だ。あの二人とNirvashを軍に渡すわけにはいかない。俺は何か間違ったことを言ってるか。」 all the moreで「いっそう、なお更、かえって」。be mistakenで「間違っている」となる。用例は、He said so, if I am not mistaken.=「私の勘違いじゃなければ、彼は確かにそう言ってました。」 He is mistaken in his ideas about education.=「彼の教育に対する考え方は、間違っている。」

Salisa Orneの町に着いたRentonとDominicは、病院を探している。“Head west. You know you could at least give me one simple word of thanks.”=「とにかく西、つーか、お礼の一つもを言ってもらいたいもんだけどね。」 “I keep telling you we've got to go west.”=「だから、西だって(言ってるだろ)。」 “Sorry, but is west the direction of the hand that you hold your fork with?”=「すまんが、西ってのは、フォークを持つ手の方か。」 “This guy really is nuts.”=「やっぱ、本物だ。」 nutは本来「木の実」、転じて「核心」、「留めねじ」だが、複数形nutsには、ballocksの意味があるのでその辺りから悪口になっているのだと想像される。

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OVAとは何ぞや

Super Bowl、Video録りましたが、まだ見ておりません。昨晩のNews、おぼろげにはColtsが勝ったような感じでしたが...

話変わって、以前から、OVAとは何ぞや、と思っていたのですが、以下Wikipediaからの引用;

オリジナル・ビデオ・アニメーション通称OVA(オーブイエー)またはVアニメとは、物理メディア(VHS・LD・DVDなど)での発売またはレンタルを主たる販路として作られる商業アニメ作品。テレビ放送、劇場公開、オンライン配信などは本来の目的ではないはずだが、OVAが発売前にテレビ公開されたり、同時期に劇場公開されることなどもあり、ある作品をOVAと呼ぶか劇場公開アニメと呼ぶか揺れがあるケースも存在する。広い意味でのオリジナルビデオの一種だが、アニメ以外の狭義オリジナルビデオとは異なる独自の発展を遂げた。

初期のOVAは、ほとんどが劇場アニメのフォーマットを模したもので、60~90分程度で完結した内容、価格は9,800円~14,800円程度の作品が主流であった。

しかしその後、テレビアニメの続編や番外編をOVAとして製作することが一般的になると、OVAもテレビアニメのように30分×数本のシリーズで、価格は各5,800円程度という形態が主流となる。 さらに、OVAシリーズでヒットした作品の続編がテレビシリーズとして製作されたり、当初OVAシリーズとして企画されていたものがTVシリーズ化されたりと、OVAからテレビに進出という流れも確立されていく。 一方で、テレビアニメも放送後ほどなくしてビデオソフト化されるようになり、OVAとテレビアニメの境界は次第に曖昧なものとなっていった。

そして、1995年に放送されたテレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の成功が、こうした流れに決定的な影響を与えた。この作品は、スポンサーからの資金提供に依存するそれまで一般的だったテレビアニメの資金調達法ではなく、テレビ放映した後、それを収録したソフト販売で利益をあげるというビジネスモデルを採用し、テレビ放映作品でありながらOVAに近接する形態を積極的にとって製作され、それまでOVAがテレビアニメに対して優れていた作画の品質の点でも、OVAのそれに近い高品質な形で制作された。この手法が大成功を収め、実際に同作品が大きな収益をあげたことから、アニメファン向けのテレビアニメが十分ビジネスになることが証明され、テレビアニメについても、劇場映画のように製作委員会を設けて製作費を集めることが容易となり、OVAの存在意義は急速に失われていくこととなった。

今日では、OVAは発売前に衛星放送やケーブルテレビで先行放送されることも多い。その一方で、アニメファン向けのテレビアニメ(主に深夜アニメ、UHFアニメ、BS/CSオリジナルアニメ)も、放送はプロモーション的な意味合いが強く、ビデオソフトの売り上げで収益を上げるという、実質的にOVAと変わらないビジネスモデルとなっている。

引用終わり

なるほど、最近のAnimeは、Businessのやり方がVideoからDVDと続くHard面の進化、Cable、Sky Perfect、TSUTAYAのような貸しヴィデオ屋などの配信面の充実などが相俟って、革命的に変化してきていると言う訳だ。Animeの創成期のように、配信はTVかせいぜい劇場版映画作品だけ、資金の回収はSponserからだけ、観客は子供だけ、と言う時代ではない。そのことをAnimeにはあまり関心を持たないような人にもはっきりと印象付けた金字塔とも言える作品が「新世紀エヴァンゲリオン」と言う訳なんですね。最近のAnimeは、たいてい御大層に「○△製作委員会」とか必ず出てくるのもそう言う事なんですか。

「新世紀エヴァンゲリオン」公開時には、日本にいなかったので、この作品には疎いのですが、Anime Fanの支持は非常に高いようで、去年の年末格闘技の試合場にもその広告が見られたような気がします。Evaの評価は、概ね高いようですが、主人公ら主要登場人物が根暗なこと、最終回ですっきりした解を得るような結末がなかった点、などを批判する意見もNetで見かけました。昨年の「交響詩篇エウレカセブン」終了時には、両作品の類似性やらで、Maniaの間では、論争もあったと聞きます。エウレカが個人的には最高の傑作だと思っている小生としては、エウレカ支持派ですが、Evaもちゃんと見ないで論争に口を挟んじゃいけない。

視聴率1%台だったEurekaseveN Freakの大人も、結構いるようで、あるBlogで、「エウレカを追いかけて、思春期の初恋から、世界を救済するところまで、駆け抜けていったレントン少年の物語」と短い言葉で作品のことを見事に言い表しているのを見かけました。日本のAnime文化は、ほんと、裾野が広い。

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交響詩篇エウレカセブン12話 Acperience01 B

Coralianに生身のまま接触することに成功したRentonだが、Eurekaを見失い、Coralianが見せる夢の中をさまよい歩く。最初は学校の教室の中のようだったが、異変が起こり、便所に逃げ込むと、急にもよおして便器を使おうとする。しかし、どの扉も“Occupied”=「入ってます」の返事。最後の空いた扉を開けると巨大な便器が現れ、何者かに背中を押されて便器の中に落とされる。

Occupiedは、飛行機のトイレなどでおなじみです。「入ってます」と言うのもこれを言えばいい訳だ。しかし、よくよく考えると、この声の主はAnemoneで、男子トイレを占拠しているとなると、Pervert=変態はよっぽどお前の方だと言ってやりたくなる場面。

“I have a feeling that someone was calling for me.”=「今、誰か俺を呼んだ気がする。」そして、象徴的な冷蔵庫の場面。真っ暗闇の中に忽然と冷蔵庫が現れ、開けると中には、裸の少女がうずくまっていて、“Pervert”=「エッチ」 と怒鳴られる場面だ。その少女こそ、The Endの操縦士Anemoneであり、Eureka以外にZoneとの親和性を持つ者、そして、Rentonを便器の中に突き落とした張本人なのだった。

不思議な夢の世界をさまよい続けるRentonに今度はSkyfishが話しかけてくる。“Hey, did you know this. There's tons of hatred in the world and there isn't even any reason for it. Since something I  can't understand, there's no way you can possibly understand it. Even so, it's definitely there. Look, there's a bunch of it scattered all over the place. A hatred without any name...I gotcha.”=「ねえ、ねえ、知ってる。世の中には、理由の無い悪意が山ほどあるんだよ。私にも理解できないし、あんたに理解なんかできる訳も無い。でも、それは確かにいる。ほら、そちらこちらにいっぱい散らばってる。名前の無い悪意がね...捕まえた。」Skyfishの正体は、Anemoneだった。Anemoneは、Rentonに呼ばれたと勘違いしていたようだ。Rentonが呼んでいたのは、もちろんEurekaで、EurekaもRentonを探していた。

出雲艦では、Dominicと艦長の対立がまだ続いていた。“I realize that you're dissatisfied with the way which I've been commanding the troops, I'm sure specially true in light of past events.”=「自分が責任者として隊を指揮することにご不満をお持ちなのは、過去の経緯もありますし、十分理解しているつもりです。」 “You're worrying a stupid thing like that? You really don't think much of me, do you?”=「そんな小さなことを気にしていたのか。随分となめられたものだ。」 “However, this once, protect Anemone and also protect The End. Obey my order.”=「しかし、ここは一つ、Anemoneを、The Endを守るために、命令に従ってほしい。」

You really don't think much of me.これでどうして「随分となめられたものだ。」になるのか。Think A of Bの構文で、「BをAのように評価する」の意味になる。He thinks highly of his parents.=「彼は両親を尊敬している。」 You really think little of me.=「俺も随分と見下されたものだ。」

Anemoneに捕まったRenton“I'm sorry. But I really don't know who you are.”「ごめん、君の事知らないんだ。」 “What do you mean? I came because you called me.”「何よ、呼んでたから来てあげたのに。」 “No, I didn't. You aren't the one I was calling for.” 「違うよ、僕が呼んでたのは君じゃない。」“Oh, so you weren't calling for me. Well, fine then. Who cares about you? You can die.” 悪女Anemoneに食われそうになったちょうどその時、現実世界でThe EndのBascuda Crisis攻撃を受けた時と同じように、Eurekaの手が伸びて救出されたRenton。場面は幻想的な海のような光景に変わり、その中で行方不明の姉Dianneの後姿を一瞬目撃する。そして、傍らにはEurekaが佇む、Renton, Let's go back together.”=「Renton、一緒に帰ろう。」Rentonにとって初めてのCoralianとの接触およびそれに伴う不可思議な体験は終わろうとしていた。Eurekaの導きによってAcperienceその1から生還。

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交響詩篇エウレカセブン12話 Acperience01 A

AnemoneとType The EndのBascude Crisis(=脳みそ溶けちゃえ)攻撃に絶体絶命のEurekaとRenton。RentonはそのままCoralianに魂を吸い取られそうになるが、“Renton. Don't leave me.”=「いかないで。」とEurekaが手を差しのべたその時NirvashのAmita Driveが反応してBascuda Crisisを押し返し、2体のLFOは、もつれあったままCoralianの中へと吸い込まれていく。

このDon't leave me.は、Leaveと言う単語にとらわれて絵を見ていると、Amita Driveを抜かないでLeaveしておけということならば、何故Don't Leaveなんだと一瞬思ったところ。日本語を聞いてみると、EurekaがRentonに自分を置いて一人で行ってしまうなという意味でのLeaveであったことが分かる。

The Endの急襲に機体をやられたMatthieu“How pathetic.”=「情けねー」、同乗者のStoner“Get it together.”=「しゃきっとしろ」。その頃月光号は、Coralianの発する高濃度のTrapparの波をくぐりながら、Nirvashとの交信を試みていた。“We've lost contact with the Nirvash. All mental and vital data are off line.”=「NirvashからのMentalおよびVital Sign 断絶。」とMischa。“Where's the Nirvash now?”=「Gidget、Nirvashの位置は。」Hollandが叫ぶ。“I can't confirm its location.”=「確認できません」。“At this rate, we won't be able to rescue them. Let alone get in there ourselves.”=「このままでは、突入どころか二人の回収すら...」Mischa。

Patheticは、月光号の大人たちが良く使う言葉の一つ。ダサイの意味でUncoolと同義で使うことも有り。Let aloneは、こう言う使い方を耳にしていないと何度聞いても意味が分からない。構文は、He was too exhausted to think, let alone study.=彼はすごく疲れていて、勉強するどころか、考えることさえできないくらいだ。

一方、The Endを発進させた軍の出雲艦では、The Endの回収を第一義とするDominicと月光号との対戦を已むなしとする艦長Jurgensが対立する。“Wait. From this distance, we won't be able to receive ID code from the End. We should pull back now. We need regroup and reassess.”=「待て。この距離からでは、The Endからの識別コードを捕捉できない。艦を後退させ、体制を立て直すべきだ。」 “We've lost everyone of our KLF units. Winning a ship to ship battle is our only chance.”=「こちらは、KLFを全機失った。艦隊戦に持ち込むしか、勝機はない。」 “Our priority should be retrieving The End. The primary mission objective is to monitor the connection between the Coralian and Anemone. A pitched battle with that group is not something we want right now.”=「The Endの補足を優先しろ。本作戦の目的は、CoralianとAnemoneの接触をMonitoringすることだ。連中との戦闘は、望ましい事態ではない。」 “If we're defeated before we can act, they'll be the one retrieving The End, not us.”「こちらが先にやられたら、連中にThe Endを回収される。」

retrieveは、正に回収するの意、だから、猟犬で獲物を拾ってくるのが仕事の犬の名は、Retriever。pitchは、テントを張る、物を投げる、などが本来の意味だが、A pitched battleで「会戦、正々堂々真っ向から戦う」と言う意味の熟語になるようだ。

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交響詩篇エウレカセブン 11話 Into the Nature B

B part は、物語中唯一のEureka入浴場面から。良く考えてみると、月光号の中に日本風の大衆浴場があるのも変な話だが、ここでは、Eurekaの首飾りが入浴中も外されていないことに注目。

そして、“My head just hurts a little bit.”のままNirvashで飛び立つEureka。頭痛だの腹痛だのは、I have a headache. I have a stomachache. I have a pain in my back.のように、人間を主語にして表現すると、昔々習ったような気がするが、口語ではこう言うのも有りみたいだ。

いよいよ、Zoneを目視できるまでにCoralianに接近したEurekaとRenton。その時、黒いLFOの急襲を受ける。まず、MatthieuのTerminus606がやられる。“The 606's been knocked off the course. An unknown ship is flying above and moving at high speed.”=「606がはじかれました。未確認機上空に逸れ、高速で上昇中。」 “Hurry up recover the 606.”=「606を直ちに回収しろ。」A partで語った夢の通りにHildaの808に危ういところを救われるMatthieuと606。しかし、808は606を回収して月光号に一旦帰艦、“Don't let your guard down. I'll be right back to give you support.”=「警戒を緩めないで。すぐに援護に戻るから。」

しかし、不気味な黒いLFOの攻撃は、今度はNirvashに向けられる。間一髪でかわすEureka。“What a great reaction. I just love stuff like that. And that's why, I'm gonna have to kill you.”=「いい反応してる。そういうの大好き。だ、か、ら、殺してあげるね。」 初めて間近に対戦するNirvashとThe End。 “Interesting. You really look like The End. Come on, introduce yourself. Hello there, my cute little look-alike. Die for me, OK?”=「面白い。The Endにすごく似てる。ほら、挨拶なさい。こんにちは、私のそっくりさん。死んでちょうだい。」 早くも必殺の“Come on, Bascude Crisis!” そして、有名な迷(?)台詞“Melt away, melt away! Your brain's gonna melt away!”=「溶けちゃえ、溶けちゃえ、脳みそ、溶けちゃえ!」。 絶体絶命のEurekaとRentonで、11話終了。 

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交響詩篇エウレカセブン 11話 Into the Nature A

いよいよCoralian登場となる弟11話は、印象的なAnemoneの苺ジャムむさぼりの図が冒頭に出てくる。悪女Anemone人気は、こう言う印象的な場面が多いせいか。“Anemone, It's time to go.”=「Anemone、君の出番だ。」 “Is The End coming, too?”=「The Endも一緒?」

一方、月光号では、Eurekaの体調不良が周知の事実になっていた。珍しくEurekaのことを気にかけているTalhoをからかってMischaが、“It must be snowing in hell. I can't believe you're actually worried about Eureka.”=「明日雨降るわよ。あなたがEurekaの心配をするなんて。」 “I can find nothing wrong physically. All tests show stable figures. So, it must be psychorogical.”=「肉体的には、問題無いわ。全ての数値は安定している。精神的なものね。」 “Basically, what you're saying is that she lost her nerve.”=「つまりは、根性なしってことね。」 “It doesn't have anything to do with nerve. Sometimes, when you catch a cold, your mind can get so tired it can't function.”=「根性とは関係ないわ。精神だって、身体が風邪を引くように、疲れて動けなくなることがあるの。」  “Apparently, the problems she's having with her link to the Nirvash are creating mental stress to her.”=「Nirvashとのリンクがうまくいっていないことが、Eurekaの心の負担になっているみたいなの。」

Rentonたちが、食事を取りながら何やら夢の話に興じている。Gidgetの夢は、“I dreamed I was on a date with Moondoggie.” =「私はMoondoggieとDateをする夢。」 “So,that's it. I was paralysed in my sleep and woke up covered in sweat.”=「だからか、俺は金縛りになって、汗びっしょりかいたよ。」とMoondoggie。皆が話しに興じる中、一人沈み込むEureka、“Eureka,what kind of dreams have you had lately?”=「Eureka、君は最近どんな夢を見たの。」 “I've never had a dream in my life.”=「私、夢なんか見たこと無い。」

“This is an important announcement.” “We've got a Coralian.”=「諸君重大な知らせだ。」 「Coralianだ。」HollandとHapがその出現を告げる。“If we let this chance go by, we don't know when it's going to appear again.”=「このチャンスを逃すと、いつまた現れるか、分からない。」 “At worst, we'll just have to do it by ourselves.”=「最悪、(Eureka抜きでも)俺たちだけでもやるんだ。」

しかし、結局はEurekaが頭痛を押していくことになる。Holland、“Because, I know that you're still not completely well.”=「お前は、まだ、体調が万全じゃない。」 Eureka、“Liar. Who's going to enter the Zone if I'm not out there with you.”=「嘘。私がいなければ、誰がZoneに入るの。」 Holland、“I'll let you go on one condition. You have to take the kid with you.”=「条件が一つある。こいつを連れて行け。」 “But, if anything bad should happen to her, I'll kill you. You understand?”=「だが、もし、彼女に何かあったら、お前を殺すからな。」Ciudades del Cieloの回あたりから、Rentonには何故かつらく当たるHollandだった。

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交響詩篇エウレカセブン 10話 Higher than the Sun B

軍が放棄した、南半球最大の空軍基地、Manaaki Baseに弾道飛行でやってきたGekkostate一行だが、この地は何かいわくありげで、Hollandは機嫌が悪い。“Maybe, she's lost her touch or something.”=「あいつ(Talhoのこと)、腕にぶったんじゃねーか。」とHap。

新入りのRentonにしてみれば、ここも初めての土地ではあったが、Nirvashの傍に留まるというEurekaに、自身も従うことにした。“My voice, it isn't reaching.”=Nirvashに思いが届かなくなったとなにやら様子のおかしいEureka、Nirvashを整備するRentonの手に自分の手を差し伸べる。その光景を見たHolland、“Gees, They don't have to flaunt it like that.”=「まったく。みせつけてんじゃねーよ。」 Hurrey for zero gravity以来、舞上がっているRenton、傍らに坐るEurekaに、“I'm sorry. I don't think... I can't hold back any more.”=「ごめん。俺、もう辛抱堪らないよ。」と接吻を試みる。そこにWozとJobsの邪魔が入り“Just spill it out already?”=「ばらしちまえよ。」、と言われると余計にI can't spill it out, after all.”=「やっぱり、ばらせません。」

一方、TalhoとHollandは、廃墟となった基地の建物の前に佇む。かつてHollandは、この基地からTalhoを連れ出し、二人は軍を抜けたのだった。“Why won't you look at me.”=「こっちみなさいよ。」Talho、“You're bugging me.”=「うぜえから。」Holland。このBugは、昆虫のBug、名詞で「欠陥」になったり、動詞の「盗聴する」、「悩ませる」など、いろいろな意味がある。“I want to run away to the other side of planet or anywhere else. I want to forget. That day, that place, and every thing else, all of it. But, I can't, and all keep chasing after me.”=「逃げてえよ。星の裏側だろうとどこだろうと。忘れてえよ。あの日、あの場所、なにもかも全部。だけど、見事に追いかけてくるんだよ。ほんと逃げてえよ。」、“I am begging you. Can't you just help me (to) forget about it?”=「たのむよ。忘れさせてくれよ。」、さすがのHollandもTalhoにだけは、背負っている苦渋の思いを吐露することになる。なお、このtoは、口語では省略が普通。劇中もhelp me forgetと言っている。

“That's it. The wave never came.”=「結局波は来なかった。」 “You landed us here on purpose, didn't you.”=「お前、わざとここにおろしたんだろ。」とHolland。“It really didn't matter anyway. That wave, I mean. There's no way we'll ever forget about it. It really wouldn't be right to forget. And I have no intention of fogetting. That's why you have brought him on board Gekko, isn't it.”=「どうでも良かったくせに、波なんて。忘れるられるわけないじゃない。忘れて良い訳も、忘れるつもりも無い。だから、あの子を迎え入れたんでしょ。」 “Brother, you really know how to hit a guy where it hurts.”=「全く、痛いところを突いてくんなよ。」 “Your weak spots are just too easy to find.”=「あんたのつぼは、分かり安すぎるのよ。」、やはり、Talhoには頭が上がらないHolland。

そして、世界のこと、Gekkostateのこと、Eurekaのこと、まだまだ分からないことが多過ぎるRentonの独白、“There're still lots of things I don't really understand. But, the fact that I'm standing here right now, the fact that I'm looking out at the world right now, I felt certain that was the truth. But, at the same time, I could't help thinking. Why am I here for anyway? Why was I born at the particular planet? And what exactly is it that I am living for?” =「まだ、わからないことだらけだけど。でも、今ここにいること、今こうして世界を見ていると言うことは、真実なんだという確かな感じがしたんだ。だけど同時に思ったんだ。俺はどうしてここにいるんだろう。何のためにこの星に生まれたんだろう。そして何のために生きているんだろう。」 “can not help ....ing”の構文でこのhelpは、stopの意。

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交響詩篇エウレカセブン 10話 Higher than the Sun A

第10話のTitleは、9話の月から太陽だが、HollandのCiudades del Cieloにおいて実行した虐殺の悪夢から始まる。傍らに眠るTalhoは、“Get it togather, Renton.”=「しっかりしてよ、Renton」と訳の分からない寝言で、仕方なくRadioをonにしたHollandは、Traparの大波が期待できる大地殻変動の報道を耳にする。とにかく悪夢を早く忘れたい彼は、南半球の大波発生予想地への弾道飛行を決意する。

一方、正式MemberになったRentonは、一人考える、“Come to think of it, I don't really know anything about the world. It's just like as Ms Tiptory told me. I mean I suppose I can go on living without knowing anything. But the real truth...”=「考えてみると、俺はこの世界のことを何も知らない。Tiptoryおばさんが言っていた通り。もちろん、何も知らなくたって、生きては行ける。でも、真実か...」。月光号の事情に未だ疎いRenton、“Just it doesn't make any sense. They're talking about a big waves, but it's really far away. I mean, by the time it gets here, there will be nothing left of it.”=「訳わかんねえよ。大波が来るって、ずーと遠くの話じゃん。そんなのここに来る頃には、すっかりしょぼい波なってるのに、みんな何でこの程度のことで浮かれてるんだろう。」 ところが、その時艦内放送が“Trajectory Flight”=「弾道飛行」に入ることを告げる。“The Gekko is going to fly outside of the atmosphere.”=「月光号が、大気を飛び越えるの。」とEurekaが説明してくれると同時に、Rentonにはゲロ用の袋を手渡す用意周到ぶり。“That was close. I was about to throw up again.”=「あぶねー。また吐くとこだった。」Rentonだったが、無重力状態で、Eurekaに密着して喜んでいた。“Hurray for the zero gravity.”=「無重力万歳!」、その気持ちは、良く分かる。しばしの宇宙飛行に、窓外の景色、特にThe Great Wallに見とれるCrewたち。

しかし、着いたところは、“It's the Manaaki base. An air force base abandoned after tectonic shift hit it six months ago. The largest military tower at the southern hemisphere. But now it's just empty ruins.”=「Manaaki空軍基地。半年前、地殻変動のために、放棄された空軍施設。南半球では最大の軍塔。でも、今は廃墟、もぬけのもぬけの空。」

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交響詩篇エウレカセブン第9話 Paper Moon Shine B

I was a military dog.と言うEurekaに困惑するRenton。“I don't get it. Why did they do this to you?”=「わかんない。何で、みんな、君にこんなことをするんだろう。」、“Because I was responsible for so many deaths.”=「しかたないんだよ、私は、ここで沢山の人を殺したんだから。」、“Annihilate all the people in this city.That was the mission given to us, the SOF.”=「この町に住む全ての人間を殲滅すること、それが私たちSOFに与えられた任務だった。」

でもそれは、戦時に軍の特殊部隊SOFの一員として仕方なくやったことだろうとEurekaの過去の話をにわかに信じられないRenton。“You don't understand. We're still fighting a war, even now. What we're doing is not a game or a sport. Whenever I fight, people get hurt, sometimes lots even die. Maybe you have not realized it yet. But you are a part of everything that's going on as well. Part of this war.”=「わかってない。今も 私は戦争をしている。私たちがやっていることは、ゲームでもスポーツでもない。私が戦うことで、人間たちは傷つき、死んでいく。多分気付いていないかもしれないけど、君もそれに加担しているんだよ。この戦争に。」 “We all want to atone for the sins we've committed in any way we can. But, more importantly, we have to stay alive no matter what. We have to stay alive, and make sure we complete our mission. And in order to do that I 'm willing to do anything.”=「私たちが犯した罪はどんな形でも償うつもり。でも、それ以上に大切なことは、どんなことがあっても生き延びて、使命を果たさなくちゃいけないの。そのためだったら何だってするわ。」。

“So then, that means you brought me to Gekko in order to fight?” =「それじゃー、Eureka、君は戦わせるために月光号に俺を連れてきたのかよ。」。 “I Brought you because Nirvash won't work properly without you. And if we don't have Nirvash, we won't be able to complete our mission.”=「そうよ、君がいないとNirvashがちゃんと動かないもの。  Nirvashなしでは、私たちは使命を果たすことができないもの。」。 “What's that supposed to mean? I don't know anything about your mission or whatever it is....Why did you rescue Maeter and the others when you were here? The fact is that you left the military because you don't want to keep killing innocent people just because someone ordered to you, right?”=「何だよそれ。使命だか何だか知らないけどさ、だったらなんで、ここでMaeterたちを助けたんだよ。君が軍を抜けたのは、命令だからと言って、罪も無い人を殺し続けるのが嫌だったからだろう。」 “You're sitting there talking about missions and stuff. But, the way I see it, that's really no different from the orders the military gave you. Eureka you are lying to yourself.”=「君はそこに座って、使命とか何とか言ってるけど、僕から見れば、そんなのは、軍の命令と何もちがってないじゃないか。Eureka、君は自分に嘘をついてるよ。」 “I'm going to use Nirvash to make military stop bombing. I can't just sit and watch Ms Tiptory and the others here get killed.”=「僕は、Nirvashで、軍の爆撃を止めさせる。Tiptoryおばさんたちを見殺しにはできない。」軍は、未だにこの町への定時空爆を止めてはいなかったのだ。

その時、Rentonの気迫に応えるかのようにNirvashが勝手に始動する。“It's Nirvash. It's telling me I should do what you say.”=「Nirvashが、Rentonに従えって言ってる。」とEurekaはNirvashの声を聞く。軍の空中戦艦を迎撃するためNirvashに乗って飛び立つEurekaとRenton。一人も殺さず空中戦艦を撤退させることに成功する。月光号へと帰途に着く途上、既に日は暮れて、夜空には満月がかかっている。月光を浴びて飛ぶNirvashの中の二人、“They say this is a place that makes everyone choose something. So, that means that you must have chosen something here, too. I think what you chose to do here a long time ago is really something amazing and even now the fact that  it's amazing doesn't change in the same way that this place doesn't change.”=「ここって、みんなに何かを選ばせる場所なんだって。だから、Eurekaだってきっとここで何かを選んでいたんだ。君が昔ここで選んだことは、本当にすごいことなんだ。そしてそのことは、今も変わっちゃいない。この場所が変わらないのと同じようにね。」 “You know Eureka, it doesn't matter what choices you made in the past, I still believe in you.”=「Eureka、君がたとえどんなことを前に選んでいたとしても、俺は君を信じるよ。」。 “I have changed. At least, I think I have. Ever since you came and joined us, I think I have changed.”=「変わった。私変わっちゃったかもしれない。君が来てから、私、変わちゃったかもしれない。」と、Ciudades Del Cieloでの一日の出来事でおそらく生まれて初めて生じた感情に感極まってしまい、涙を流すEurekaであった。

帰艦したRentonを待っていたのは、Gekkostate正式メンバーの証、Ref Board Wheelだった。

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交響詩篇エウレカセブン第9話 Paper Moon Shine A

この第9話Paper Moon Shineは、序盤では物語りの進展がある回で、EurekaとHollandらの暗い過去が語られる重要な会話も多い。B PartのEurekaとRentonの満月の夜空の帰艦飛行は、出会ってまだ間もない二人の気持ちがそれなりに盛り上がる良い場面の一つだと思う。

さて、VodaracのTiptoryおばさんをVodarac巡礼の地、Ciudades del Cieloに送り届けるGekkostate。TiptoryはHollandたちの過去も、高僧Norbに会おうとしていることも全てお見通しのようだ。“You see through everything. Destiny's gate. True enough.”=「何でもお見通しって訳か。選択の門、確かにね。」

ところが、Hollandは、この今は荒れ果てた巡礼の地に何か因縁があるらしく、長居はしたくないようなそぶりをみせる。そんなHollandの気持ちは露知らず、Hollandの怒りを買ってしまったRentonは、町に飛び出しては見たが、町は瓦礫の山だった。そんな中でTiptoryに再会する。“It may look like a mobile home on the outside, but it's a monastery on the inside.”=「外見は、トレーラーハウスみたいだけれど、中は修道所だからね。」 “Are the Vodarac really an anti-government organization?”=「Vodaracって、本当に反政府組織なんですか。」、“No. Why do you think that would be true?”=「どうしてそう思うんだい。」、“Because, at school, the teachers and all the other kids... They said we really couldn't understand how you guys are spot and you are scary people.”=「だって、学校でみんなや先生が、きっと何考えてるのか分からなくて、怖い人だって。」、“Things yo don't know or understand can be scary. It's the same for everyone.”=「知らないことや分からないことがこわいもの、それはみな一緒。」 “This angry land doesn't just belong to human beings, you know.... And yet we keep pounding endless number of stakes into the shifting scabs and pretend we have control over them.”=「この怒れる大地は、人間だけのものじゃないわ。...それなのに、揺れるScabに無数の杭を際限なく打ち続けて制圧したつもりでいる。」。“But, the textbooks say that if we didn't have the pile bunkers, we would have the tectonic disturbances.”=「でも、Pile bunkerがないと、地殻変動が起きると教科書には書いてあった。」、“All right, then, why do the teconic disturbances disappear when we have the pile bunkers. You only know what you've learned from reading something that someone eles has written.”=「そう。それじゃ、どうしてPile bunkerを打ち込むと地殻変動がなくなるの。あなたは、誰かが書いたことを読んで知っただけ。違う。」

Tiptoryおばさんは、Ciedades del Cieroの歴史についても話を続ける、“Yes, one day, several years ago, this town was attacked by the militia. They destroyed the whole city, tower and all, and then the militia slaughtered people who were here, just because of their deep faith in Vodarac.”=「数年前のある日、軍がこの街を襲撃したの。塔ごとこの町を破壊しつくしていった。そして、ただ、Vodaracを信じていた人たちを軍は虐殺して行った。」

そこに現れたNirvashとEureka、Rentonを心配して探しに来たのだが、Vodaracの人々はEurekaに投石と罵声をあびせかける。Eurekaは黙ってそれを受け入る。“I was a military dog.”=「私、本当に軍の犬だったから。」

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交響詩篇エウレカセブン第8話 Glorious Brilliance B

第8話のB partは、Holland以下のVodaracおばちゃん捕捉隊が一仕事終えて、捕まえたおばちゃんにご馳走になっている場面から始まる。“Why are we doing this? Why are we all sitting here and eating the meal at the house of the woman we just captured?”=「なんでなんだよ。なんで捕まえたおばさんの家でご飯を食べてるんだよ。」とこの捕捉劇に納得いかないRenton。“How the hell am I supposed to know Vodarac think? Matthieu, let Renton keep an eye on the old lady for a while. Apparently, he doesn't feel like eating.”=「Vodaracの考えることなんか、わかんねーよ。Matthieu、おばちゃんの見張り、Rentonに替われ。こいつは、食う気が無いらしい。」

“So, are you going to be helping me out here now?”=「今度は、あなたが手伝ってくれるのかしら。」 “I'm on guard duty.”=「監視です。」と言いつつ、料理の手伝いをさせられるRenton。“It was a fate that I would be captured by you and your friends today.”=「あれは、あなたたちに捕まる運命だったのよ。」、“Well then, why did you try to run away from us?”=「でも、さっきは逃げようとした。」、“In this world, there are destinies you must accept and challenges you must fight against.”=「この世の中には、従うべき運命と、抗うべき試練があるの。」

“Why are you in a coalition agaist the government?”=「何で、反政府運動なんか。」、“You see, we really doesn't mean to be fighting against the government. It's just the armed forces think we are.”=「私たちは、政府に反抗しているつもりはないわ。ただ軍がそう決め付けているだけ。」、“You grow to understand these things better when you are older and becoming an adult.”=「あなたも大人になれば、いろいろ分かるようになると思うわ。」 “I am relieving you.”=「Renton、交代だ。」Holland。

Tell me where Norb is. Hollandの目的は、お金だけじゃなかった。Vodaracの高僧Norbの居場所を聞こうとしていたのだ。結局、軍を騙して金だけを奪ったHolland。“Look, I'm sorry about getting you involved in our personal financial problem.”=「悪かったな。あんたを俺たちの台所事情に巻き込んでしまって。」、 “Everything happens in accordance with the will of Vodarac.”=「全ては、Vodaracのお導きのままに。」、“I know this won't make up for everything. But, I'll take you to any location that you want to go.”=「罪滅ぼしと言う訳ではないが、お望みの場所にどこでも連れて行ってやるよ。」と言うわけで、このVodaracのおばさんを乗せて“Pilgrimage land”=巡礼の地, Ciudades del Cieloまで飛ぶことになったGekkostate。

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交響詩篇エウレカセブン第8話 Glorious Brilliance A

証券優遇税制が一年延長、日銀の年内利上げ観測の後退が報じられた。11月の相場を崩していた2大要因だっただけに、これはGlorious Brillianceでしょう。

さて、前回のRookie hazingの時の写真がRay-Outのon the cover pageを飾って喜ぶRenton、“Do you want to go to city together?”=「一緒に町に行かない。」とEurekaに誘われた。“Could this be her asking me out on a date?”=「これってひょっとしてデートの誘い。」と思ったら、Bratsも一緒で、“Figures”=「やっぱり」と、少しがっかりのRenton。Figures、「そういう訳か」と言う感じだろうか。

一方、Holland等大人たちは、賞金目当てにVodaracの重要人物である老婦人を捕らえて軍に引き渡す仕事請け負っていた。“You don't want to get him involved in the job like this?”=「(Rentonを)こういう仕事には巻き込みたくないの。」、“That's not what I mean. It's just a pain trying to explain it to him.”=「そんなんじゃねーよ。説明が面倒くさいだけだ。」

町に買い物に出たEurekaとRenton。Ray-Outの表紙に意識過剰になっているので、“Everyone is staring at me. Am I some kind of celebrity or something?”=「みんなに見られてる。俺ってもしかして有名人。」 ところが、“Maetel is missing.”=「Maetelがいない。」と突然姿が見えなくなったMaetelを探し回っていると、見知らぬ部屋からひょっこりMaetelが姿を現した。 “What should I do about all this? How do I scold her?”=「こういう時どうするの。しかり方。」とEurekaに聞かれ、“Well, since she made everyone worry, a good slap...”=「えーと、みんなを心配させたのだから、一発ひっぱたいて、...」と一悶着あったが、結局、Maetelを保護してくれたおばさんの部屋でお茶をご馳走になることに、“Doesn't anybody have any decorum?” =「遠慮ってとかないわけ。」、decorum=礼儀作法のこと。

おばさんの入れてくれたお茶を楽しむEurekaたち、Rentonは、“The tea the lady brewed for us smelled nice and sweet. It had a mysterious feeling about it, just like Eureka. Just a little bit different.”=「おばさんの入れてくれたお茶は、甘くて良い香りがした。不思議な感じがして、ほんの少し変わっていた。まるでEurekaみたいだった。」 とそこに安息のひと時を破って火薬が投げ込まれるが、なぜか不発、“I told you not to buy the cheap black market stuff.”=「だから、バッタヤで買い叩くなって言っただろうが。」と言って侵入して来たのは、何とHollandだった。“This woman is a key member of Vodarac a large syndicate rebels against the government.”=「この女は、Vodaracと言う反政府組織の重要人物なんだ。」

おばちゃんは単車で逃走を試みたが、Nirvashも加わったGekkostateの追跡作戦に遂に捕らえられる。“Order up.”=「一丁上がり。」 ここのUpには、終了するの意味に使われている。

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交響詩篇エウレカセブン第7話 Absolute Defeat B

物語りの展開と言う点では、少々番外編的な第7話だが、A B 各Partの冒頭で、軍KLFに対する謎の攻撃とその事件に関してのThe Three Sagesの密談、DeweyとDominicによる事件現場の視察の場面が挿入され、止まっていない世の中の動きをちらりと見せている。“Met enemy fire, and engaged in battle”=「敵襲に遭遇し、交戦状態になった。」 “All Communications were severed.”=「全ての交信が途絶した。」

SaunaでCandid CameraのMoondoggieと遭遇したRentonだが、自分の任務遂行を援助しに来たものと思っていて、いたずらに気づかない。“Then, we finally see who the gods of laughter are going to smile upon.”=「見せてもらおうか、笑いの神がどちらに微笑むか。」と高みの見物を決め込むHapたち。“I think my brains are gonna rot If I keep hanging out with you, guys.”=「あんたたちに付き合ってると、頭腐る。」とHildaは、始めからこのいたずらには否定的。

一方、現場では、Moondoggieが“What's the hell are you up to? You know exactly what's happening to you right now and you're doing this on purpose.” =「一体何たくらんでんだよ。お前本当は全部分かって、わざとやってんだろ。」とこの期に及んでいたずらに全然気づかないRentonをもてあまし気味、遂に切れてしまう。そこに現れたHollandの刺青をした大男、正にThe man with a legendary creature's tattoo on his backと言うことで、急遽Missionの遂行に戻る。 HapがRentonに伝えたKey Phrase=合言葉は、“Hey,Bro. What do you have to eat to grow so big?”=「ねえ、お兄ちゃん、何食ったらそんなにでかくなれるの。」“Don't mock me boy. That's you are just biting the hand that feed you.”=「なめるんな坊主。恩を仇で返しやがって。」と大男にラーメンを頭からぶっかけられたRenton。この結末に一同大いに盛り上がって、“Oh man, this one absolute defeat for us. The operation was a huge success. But, the candid camera was a totally failure.”=「今日は俺たちの完全な負けだ。この作戦は大成功。ドッキリの方は、大失敗だったけどな。」

全てを悟って帰ってきたRenton、馬鹿やってる映像をEurekaも見ていたと思うと、すっかり落ち込んでしまう。“We went little too far.”=「ちょっと、やりすぎちまったな。」さすがのHapも少々反省。“I'm not cool at all.”=「お兄さんは、ダサダサですよ。」元気の無いRentonのところにラーメンを食べさせようとEurekaがやってくる。“Eureka's kindness is too hard on me. Maybe, this isn't kindness. Then, what is it? Can it be pity?”=「Eurekaの優しさがつらすぎる。これは優しさじゃない。もしかして、同情。」と余計なことを考える思春期の少年Renton。“You are amazing. Because, everyone has changed since you came aboard. They all seem to have so much fun with you.”=「Rentonってすごいね。だって、Rentonが来てからみんなが変わったよ。関わることがすごく楽しそう。」と思いもかけないことをEurekaが口走る。そして、自覚はしていないようだが、一番そう感じていたのは、Eureka本人だったのかもしれない。 Love Storyの芽が出てきた。

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交響詩篇エウレカセブン第7話 Absolute Defeat A

さて、第7話Absolute Defeatは、営倉から漸く解放されたRentonが新人いじめのどっきりカメラにはめられる話。“Don't Sweat. I told you I have a special job that I want you to work on.”=「心配するな。言ったろ、お前にやってもらいたい仕事があるんだ。」とHap。 “Moondoggie, going in.”=「Moondoggie、行きます。」ともったいつけてに取り出したのはどう見てもラーメン。“What this bowl can do to a city... Don't ask any more questions. It'll be better for you to not know too much.”=「これ一つで町がなあ...それ以上は聞くな。知らない方が幸せだ。」と、それが如何にも爆弾か何かのように言いくるめるHap。“I know you're not completely up for this job. If I could find another way, I would't be asking you to do something like this. But unfortunately, there doesn't seem to be another way. My only option is asking you to help us out.”=「お前が気が進まないのはよくわかるよ。俺だって、できれば、こんなことをお前には頼みたくない。でも、他に良い方法が見つからないんだ。お前に手伝ってもらう以外にはな。」“OK, I'll do it. I mean I'll be honor to do it for you.”=「おれ、やります。て言うか、俺にやらせてください。」“Kid, you are totally rock.”=「お前、超いい奴。」と、Hapの口車にまんまとはめられてしまう。ここのRockは、宝石、Diamondの意と取った。

“Urban Camouflage”=都市型迷彩と称しておかしな格好をさせられ、ラーメンを届けに町にくり出したRenton。その後を“Candit Camera”=「どっきりカメラ」担当のMoondoggieが追う。“Just now, I saw a man with a camera. I think he's got me under surveillance.”=「今、カメラを持った男を見ました。監視されているみたいです。」

“The target has a large tatto on his back. The tatto is the legendary creature.”= 「品物を渡す相手は、背中一面に刺青をしている。伝説の生き物の刺青だ。」Saunaに侵入したRentonだが、さすがにMissionを遂行するのは困難を極める。“This mission is aborted.”=「作戦は終了だ。」と思いきや、“Did He throw in the towel, yet”=「Give Up? もう終わっちゃった。」まだ諦めないRenton。Moondoggieの中継を見て喜んでいたHapたちに、Hildaが、“Just as I thought, you're hazing our rookie again. No more junk-food untill further notice.”=「やっぱりあんたたちだったのね。また、新人いじめやってんの。Junk-foodは、当分禁止。」

先週の日経平均週足Chartが陽線包み足となり、一目均衡表でも雲をつきぬけ、好い感じになってきた。なかなか下げ止まらなかった新興市場も漸く底打ち感が増してきている。本日のMajor SQを通過したら、一気に溜まりに溜まった上昇の「気」を爆発させてもらいたいものだ。(註)

註)ひとつの限月が終了する前に反対売買で決済してしまう取引では、SQはさほど関係ありません。しかし反対売買による決済をしないまま(つまり建て玉を持ったまま)最終売買日を迎えた時は、買い建て、あるいは売り建てしているポジションは、すべてSQの値段によって強制的に決済されます。それゆえにSQは「最終清算値」と呼ばれます。

先物各限月の最終取引日は木曜日(休日の時は1日ずつ繰り上げ)で、SQ値は「金曜日の始値の現物指数の値段」によって算出されます。日本に株価指数先物取引が開始された当初は、先物各限月の最終取引日は金曜日と定められ、SQ値は「金曜日の大引けの現物指数の値段」という制度が採用されていました。しかしこの制度では、金曜日の大引けに株価が極端に変動するケースが多くなり、株価形成上の弊害が目立つようになったため、19899月限の取引より現在の制度になりました。

SQ値は「金曜日の始値の現物指数の値段」です。具体的には、日経平均株価を構成する225銘柄すべての金曜日の始値でSQ値が計算されます。その日に買い気配や売り気配などで値のつかなかった銘柄は、その気配値に基づいて算出します。ここに至ってその限月で取引されたすべての先物未決済建て玉は清算されることになります。

SQ値が算出される3月、6月、9月、12月の第2金曜日の直前になると、株式市場がざわざわと浮き足立つことがあります。それは先物取引を利用した「裁定取引」が存在するためです。裁定取引(さいていとりひき)とは、現物と先物との値段の差を利用した取引で、いわゆる「サヤ取り商い」と呼ばれるものです。

通常の取引では、先物の価格は決済を先に伸ばしているために、その間の金利分だけ現物の価格よりも高くなるのが普通です。日経225先物の価格は、現物の日経平均株価よりも理屈の上では高くなります。それが時として株式市場に強気心理が広がったりすると、先物の値段が金利分を上乗せした妥当値をさらに上回って取引されるというケースが出てきます。そのような時に、割高な先物を売って(売り建て)、割安な現物を買うという価格差を狙った裁定取引が組まれます。

(先物売り:現物買い)という裁定取引のポジションが最終売買日まで持ち越されると、SQによって強制的に(先物売り)のポジションが清算されるため、その見返りとなっている(現物買い)のポジションも反対売買の売りとなって市場に出てきます。

とりわけ通常よりも裁定取引のポジションが膨らんだ状態のまま、36912月の第2週を迎えたりすると、裁定取引に関わる現物の売りがSQの日に出てくるのではないか、という不安心理が市場に広がりやすくなります。実際にこのような現物の売り物が出てくるかどうかはフタを開けてみないとわからないのですが、ただでさえSQは休みを控えた週末の金曜日に行われるため、市場では売りが優勢になりがちで株式市場は神経質になります。

さらに裁定取引には直接には関わっていない、まったく別のインデックス系ファンドなどが、まとまった現物株の売りが出てくると予想されるSQの週の金曜日寄り付きを利用して、大量の現物買いを仕込むための買い注文を出すこともあります。巨大な売り注文と買い注文が、金曜日の寄り付きという非常に限られた一時点に集中して執行されるために、SQ当日の東証全体の出来高は通常取引の23倍に膨らむこともしばしばです。

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攻殻機動隊-Ghost in the Shell

ここ数箇月Eurekaを始め一部のAnimeにはまっているのだが、攻殻機動隊(Ghost in the Shell)に辿り着いた。この作品の名前はよく見かけたのだが、どういう内容の作品なのか全く知らなかった。いつ頃、どこの地上波で放映されたのかも関知するところではなかった。最近気が向いたので、この作品について一応の基礎知識をつけたところで、神山版のStand Alon Complex(SAC) 2nd Gigからぼちぼち見始めたところである。作品構成自体相当複雑なので、調べてわかったことをまとめておく。

映像作品としては、劇場用に製作された押井守監督の「攻殻機動隊」(1995年)が有る。この作品はまだ見ていないが、人間と機械やNetの境界がはるかに曖昧になった(註)近未来日本を舞台に、完全義体のCyborg草薙素子とCyborg部隊公安9課の活躍を描いた物語という原型が提示される。米国など海外における評価が非常に高い作品で、日本のAnimeは、「宮崎だけじゃない」と外国人をして言わしめた作品なのだそうだ。その続編が「Innocent」(2004年)。

この映画版とは別に、草薙少佐や公安9課の基本設定は同じだが、若干色合いの異なるTV版「攻殻機動隊 S.A.C」(2002年)、その続編「攻殻機動隊 S.A.C.2nd Gig」(2004年)がある。こちらは、神山健治監督作品で、より娯楽性が高いといわれる。さらに、TV版1st Seasonと2nd Seasonの主要事件をDigestした、「攻殻機動隊 S.A.C. 笑い男事件」、「攻殻機動隊 S.A.C 個別の11人事件」のDVD版があり、劇場用としてもおかしくない出来ばえと言う高い評価を得ていた。2006年11月これらの続編であり、DVD版専用に製作された、「攻殻機動隊 S.A.C. Solid State Society」が発表された。神山監督は、「この作品が既に自分の手を離れ、自分が勝手に終わらせることのできるような代物ではなくなっている。」と語っており、続編が引き続き製作されることを示唆している。「刑事コロンボ」Seriesのような様相になってきているという感じだ。Peter Folkは老いてしまったが、草薙素子の義体は、そう簡単には老いないので、神山監督とStaffの才能が枯渇しない限り、作品は続くということだろう。Fanにはうれしい限りだ。

註:神経伝達や記憶能力などを補強するためのマイクロマシンを脳内に注入する技術である電脳化や、義手・義足にロボット技術を付加した発展系である義体化技術が普及した世界で、多くの者が電脳化によりネットに直接アクセスできる時代を舞台としている。普通の人間と電脳化や義体化したサイボーグ、AI制御のアンドロイド、バイオロイドが混在する社会で起こる様々な犯罪を未然に防ぐ攻性の組織公安9課の活躍を描いた物語。(Wikipediaより引用)

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USENの株主総会

昨日は、株主総会と言うものに、初めて行ってきました。9月1日から8月31日までと言う変則会計年度のために株主総会がこの時期で、比較的出席し易かったこと、同社が今年の含み損の7割くらいを占めていることなどから、社長の話を直に聞いて見るのも時間の無駄にはならないだろうと、のこのこ出かけていった訳です。ついでながら、今年、“Witchblade”、“Eureka seveN”とAnimeを熱心に見るようになり出したきっかけも同社のGyaoなんで。もともと漫画好きではありましたが、改めてAnime界の発展振りを思い知らされました。日本は宮崎さんだけじゃないんだと。

宇野社長は、外見の印象とは異なり、なかなかしっかりした説明と質問に対する受け答えで、Presentation能力は大したものだと感心した。第一に、問題になったのは、映像・Contents事業だ。売上高は、230億円と全体1820億円の13%にまでなっているが、97億円の赤字である。しかし、Gyaoは、Traffic数でYahoo、Mixi、You Tubeに次いで第4位になっており、また、登録者数も直近で1,200万人を超えてきているとのことであった。更に、11月単月で黒字化しそうだと言う発言もあって、取敢えず、将来的には期待が持てそうな感じではあった。しかし、Gyaoは、いちいちLog inしなくても実際見られるので、それで果たして、視聴者の属性に応じたCMを自在に流すなどと言うことが本当にできているのか大いに疑問だ。

第二に、監査法人をトーマツから三優監査法人に替えた理由については、同監査法人が過去Culture Convenience Clubの監査を担当してきたことなどから、映像権の評価について強みを持っているからだと言う説明であった。まあ、Tsutayaの監査法人ということならば、それなりに説得力はあるのかな。

また、同社は宇野社長がOwnerだと言うことは周知の事実だが、50%以上の大株主であることを改めて思い知らされた。東証上場を目指していることも、ここ数年株主総会で言及しているらしい。時価総額が1千億円以上あれば、たとい赤字であっても上場に際して例外措置で審査対象になるとのことだった。

株主の質問と言うのは、それこそ玉石混交で、くだらぬ質問も多かった。印象としては、社長が、うまく言いくるめてしまうところがあったとは言え、馬脚を現すこともなく、誠実な態度に終始していた点に好感が持てた。

午後、株主優待の映画“Perfume”まで見てきたが、18世紀Franceを舞台にした猟奇殺人の話だった。白人の感覚で作った映画で、そういう感覚でみればそれなりに面白いのだが、日本人には多分受けないよな、と言う感じ。買収した映画配給のGyagaは、やっぱりだめなんじゃなかろうかと、ふと、思わせる作品。

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Episode6 Childhood B

さて、ChildhoodのB part、よくよく聴いてみると、面白い表現などが結構ありました。

また、何かいたずらをしようとしていたEurekaの子供たち、Linckが躓いた拍子にCompac Interferencerの配線を切ってしまう場面で。「足元気をつけてね」、「何かに引っ掛ったんだ」=“Be careful. You don't trip.” “He tripped on something.”。Tripには、躓くと言う意味があったんだ。

「約束したよね。Rentonを追い出して、ママを守るって。」=“We did promise,didn't we. Let us get Renton off the ship and protect mama, together.” それを盗み見たRenton、「知ってたさ、知ってたんだ初めから。俺だってそうだった。」=“I knew that was it. I knew that was it all along. I was like that.”、大好きな姉さんのDateをじゃました幼い頃の思い出が甦る。all along=初めから、とか、端から端までの意味がある。

Compac Interferencerが停止して立ち往生の月光号と子供たちの窮地を救うために、子供たちを乗せてNirvashを勝手に敵基地へと発進させたRenton。幸いにも州軍は、囮かもしれないと警戒して撃ってこない=“It might be a decoy.” 「お前ら、俺がでかいいたずらを見せてやる。」=“I'll show you, guys, how to pull off a real practical joke.”。 pull offで「(あっと驚くようなことを)やってやる」と言う感じ。Practical jokeで実行の伴うJoke、つまり、いたずら、わるさと言うことになる。

州軍基地にPractical jokeを見事Pull offして見せたものの、敵KLFに追尾されてしまうRentonと子供たち。絶体絶命の瞬間、救援に現れたHollandたちに救われる。606からNirvashに乗り移ったEurekaにMaeterが、「怖かった。すごく怖かったんだから。」=“It was scary. We were really frightened.”Rentonへの信頼は、全然無いみたいだ。 操縦席のSeatにRentonに抱っこしてもらうように座って、姿勢が安定しないEureka、「押さえて。身体が揺れるの。しっかり押さえてて。」=“Hold me still. So, I don't shake so much. Hold on to me as tight as you can.” 「死んでも離しません。離したくありません。」=“I won't let go even I die. I don't want to let go, either.” 物語序盤、Nirvashを駆るEurekaのcoolな操縦術は、中盤から主に操縦桿を握るRentonのwetな戦い方とは対照的でさえある。

Eurekaを抱っこして喜んでいたのも束の間、営倉にぶち込まれる羽目に。優しいMatthieuが、「営倉入りなんて、ちょっと厳しすぎるんじゃないか。...あいつは、Eurekaの子供をかばってやったことなんだぜ。」=“Arn't you being a little too rough on him. Throwing him in the lockup like that. ...He was just covering up for Eureka's kids.”と一応かばってくれたが、「(奴のやったことは)がきのいたずらじゃ済まされないことばかりだ。」=“None of those can be excused as just a childish prank.”とHolland。

しかし、営倉でしょんぼりしていたRentonの所に、Eurekaと子供たちが来てくれた。子供たちは、「自分たちも罪を償いたい。」=“They want to take the punishment for what they did.” ということだった。子供たちの母親としてEurekaまで、Rentonに付き合うことになって、ちょっとうれしくなったRenton。子供たちとの和睦も成立した。

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Episode6 Childhood A

Eureka seveNの物語には、「件の限界」という概念が後半しばしば登場する。現在休眠状態にあるScab Coralの大部分が目覚めると、知的生命体が存在しうる限界を超えて、宇宙が裂け、地球が呑み込まれてしまうという話だ。話としては分かるのだが、何となく実感は湧かない、結局何のことやら分からないと言う感じだった。仄聞するに、これは現実の世界の異民族間の共存の難しさなぞらえていると言う人もいる。

ところで、先日冬服を一部出したところ、いくつかの上着に黴が生えているのを発見した。黴と言うのは、ただの埃や汚れなんぞに比べて、何故こんなに気味が悪いのか考えていたら、この話が思い浮かんだ。黴の気味の悪さは、それが増殖する生命体であることに由来するのだと。そして、これがもし知的生命体であることが分かった時の着心地の悪さは、想像に難くない。地球が滅亡するかもしれない件の限界とは次元が違う話だが、何となく件の限界の概念が実感できた気がしたのである。

さて、この第6話は、Eurekaが母親代わりになって育てている3人の子供が、EurekaにぞっこんのRentonに母親を盗られてしまうのではないかという思いから、Rentonに嫌がらせをする話。「こら、お前らっ」=“Look here!”いたずらに怒ったRenton、顔にいたずら書きされたのだから、これで良いのだろう。「こいつら、いつの間にか俺に宣戦布告して、完全に国境線を越えちゃってる。...だけど、Eurekaの子供たちだから、反撃も和睦もできない。」=“It looks like they decleared war on me before I even realize it. We saw this they've completely crossed the line. ...But, they're Eureka's children. So, I can't fight back and can't make peace.”

この回の伏線になる話として、月光号が「やばい積荷」=“Shady Cargo”を運んでいて、届け先が倒産して夜逃げしてしまい=“The recipient vanished. In other words, they went bankrupt and ran off last night.”処分に困っている話が出てくる。しかし、月光号は、“Compac Interferencer”を装備しているため、敵のRadarには探知されない=“That's it. That's why we don't show up on their radar.”のだと言う説明をWozから受け、「神出鬼没」=“Ever-Elusive”Gekkostateと感激するRenton。

子供たちのいたずらに怪我の絶えないRenton。Talhoから「Renton、どうしたの、その顔。」=“Renton, what happens to you? Your face is a mess.” 「言って分かる歳じゃないんだから。ガツンと一発やんなさいよ。」=“They are't old enough for you to reason with yet. Just give'em a whack.”とGidget。しかし、Eurekaは年上が好みと言うGidgetの言葉に、話はおかしな方向に、「Matthieuがいやらしい目で少女を見てます。Matthieuはロリコンでした。」=“Matthieu's looking at young girls like a dirty old pervert. Matthieu has a Lolita Complex.”

子供たちのいたずらに薄々気づいているEurekaは、Rentonに尋ねる、「親は子供をしからなくちゃいけない。それが躾なんだって。Rentonは、どういう風に躾けられたの。」=“It's parents' job to scold their children. That's what they call discipline. How did your parents discipline you?” 「俺が物心つく頃には、両親は二人とも亡くなっていた。だから、小さい時は、姉さんが親代わりだった。」=“By the time I was old enough to need discipline, both my parents were dead. So, when I was little, my older sister took the job of being my parents.” RentonのSister Complexは、この辺から始まっているんだな。

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Episode5 Vivid Bit

この回は、Nirvash試験飛行中にRentonが乗り物酔い=“Motion-Sickness”で吐いてしまうところから始まる。「Rentonがくねくねしています。」=“Renton is wriggling..”Eureka。

Eurekaの正に目の前でげろを吐いてしまったRentonは、すっかり落胆してしまう。そこに、Eurekaの子供たちが「こいつまたサボってる。」=“He is slacking again.” だいたい、ママの隣で「げろ吐く」=“Throw up”なんて、ママとは相性が悪いに決まってると決め付けられてしまう。「私たち、相性が悪いみたい。」=“It looks like we don't get along very well.”とEureka。Slackと言うのは、たるんでると言う感じ。“Slacker”は、「義務を怠る人」から「兵役忌避者」の意味もあるようだ。「ゲロンチョ」は、“Throw-upper”と言っていた。

そこでもらした独り言を間の悪いことにTalhoに聞かれてしまう。「初恋の味が甘酸っぱいなんて誰が言ったんだ。ただ苦いだけさ。」=“Whoever said your first love is sweet as well as sour was a big liar. All is this bitter.” Talhoに弱みを握られて、何でも言うことを聞くことになる。町への買出しの日は、John Henry's reissued silverの購入をHollandに「却下」=“Denied”されて、虫の居所の悪そうなTalhoの荷物運びにされてしまう。

買い物が終わってからも、酔ったTalhoに絡まれるRenton、「俺なんかをいじめて、楽しいんですか。」=“Are you having a lot of fun harassing me?” 「いじめてなんかいないわよ。からかってるだけ。」=“I'm not harassing you. Just making fun of you.” 「俺をからかって、楽しいですか。」=“Are you enjoying making fun of me.” 「楽しくなんか無いわよ。面白いのよ。」=“I don't enjoy it at all. But, it's amusing.” 「面白い...。俺みたいなのをからかって。」=“You think it's amusing ? Making fun of somebody like me.” 「あなただからじゃない。ホランドたちが私のことをかまってくれないから。」=“It's got nothing to do with you. Holland and the other guys, they don't care about me.” とTalhoのHystericalの原因が垣間見られる場面。

「あんたみたいな、毛も生えそろってないガキに惚れたのはれたの語る資格なんて無いのよ。」=“A kid like you with hair hasn't even all grown in has no business talking about love.”と言い放って寝てしまったTalho。 ところが、そこに町の愚連隊が現れ、TalhoとRentonはTroubleに巻き込まれてしまう。必死でTalhoを守ろうと、606を操縦するRentonだが、愚連隊にやられそうになる。間一髪のところで、HollandとEurekaが戻り、愚連隊を追い払うのだった。

帰艦の途上、目を覚ましたRentonにTalhoが守ってくれた礼を優しく言う。美しい夕日の中皆の気持ちも和むが、Hildaのかけた言葉に、「僕は、自分でリフれば酔わないですって。」=“I don't feel any motion-sickness when I lift by myself.”、ふと自分が操縦していないことを思い出して、また、吐いてしまったRenton。しかし、帰艦してみると、Eurekaのことが好きなのは周知の事実になっている事が分かった。「お前もこれで正々堂々とEurekaにAttackできるんじゃないの。」=“Now, you should be able to go after Eureka fair and square.”

そして、Talhoの首には、わけ有りのJohn Henry's reissued silverが燦然と輝いているのをRentonは見たのだった。

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Episode4 Watermelon B

“We're really tight on money.” 金欠状態のGekkostateは、結局Hapが怪しげな組織から取ってきた「密輸」=“A smuggling job”を請け負うことになる。後で分かるのだが、これが臓器売買に関わっており、Gekkostateが実は犯罪組織だと噂されていたのも、根も葉もないことではなかった。

Hollandの909、Matthieuの606、そしてNirvashで出撃、途中、近道と通るために連邦軍の基地Orland Valleyの眼前を「正面突破」=“A frontal assault”を試みる。軍KLFの追走をかわしながら逃げるHollandたち、Traparの大波に乗って見事なLiftingを見せる。「12時間ほど前に、San Althis付近で大きな地殻変動が確認されたんだ。」「じゃ、そのTraparの大波がこの間欠泉に押し寄せてくるの?」=“Roughly twelve hours ago, there was a big techtonic shift near San Althis.” “Can it be that trapar waves are all coming here to this geyser?”

HollandたちのLiftingを目の当たりにして、気持ちもすっかり晴れるRenton、「本当のところ、全然格好良くないHollandたちにはがっかりしていたんだ。奴らは、何もしなかったし、しようともしなかった。でも、今HollandたちがRefをするのを見てる。それだけで十分だ。やっぱり、Gekkostateは、すごかったよ。」=“To tell you the truth, I've been disappointed by Holland and the others. Because, they didn't seem to be cool, at all. They didn't do anything. They didn't even try to do anything.. But, now, I'm seeing Holland and the others lift in front of me. That is enough for me. Gekkostate's really awesome after all.

帰艦したRentonたち、怪しげな組織から報酬を値切られてしまったため、TalhoのKissはお預けで、なぜかTalhoがトイレ掃除をすることになったのだが、Talhoに借りがある=“Owe you?”と言うことで、結局Rentonが掃除をする羽目になる。「何か納得できねぇー。」=“There is something wrong about all this.”、この台詞、少なくとも三回、この第四話でつぶやいている。そこに用足しに来たMatthieuが話しかけてくる、「お前に一つ言っておくけどな、今日通った密輸の途、あそこにはあの間欠泉があっただろ。そこにTraparの大波が来ることを俺たちは知っていたんだ。それよりも何よりも、俺たちは、金のためにRefの大会には出ない。それが俺たちGekkostateだ。」=“I tell you one thing, ...Smuggling course we took today had that cool geyser we passed through. There is going to be a major wave of trapars. Besides, more than anything, we never do any exhibition lifting in order to make money. It's just not our style.” Rentonは、HollandたちにClie主催のRefの大会に出場して、賞金稼ぎをすることを提案したのだが、その提案は無視されたのだった。

そして、Matthieuは続けて、「もう一つ、お前が気にしているみたいだから言うけど、普通あのガキどもがEurekaの実の子だと思うか。」=“One more thing. You seem to pretty worried about it. So I just tell you. Cause, most people figure it out ( ). You see, those brats really aren't Eureka's kids.”

“Thanks, Matthieu.” “No Problem.” Matthieuは優しい奴だ。

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Episode4 Watermelon A

冒頭、「三賢人」=“the Three Sages”の議論で、「アゲハ構想」=“The Monarch Project”の話でいきなり始まります。初めて見た時は、何のことやら分かりません。まあ、そう言うものが設定されていると言うことで、この段階では良いのでしょう。しかし、アゲハは、王の意味もあるMonarchと訳されていました。

続いて、月光号の中では、この回重要な役割を果たす、「間欠泉」=“Geyser”の噴出を予測させる地殻変動のNews。しかし、我等がRenton少年は、早くも月光号における日常の理想と現実の開きに、少々元気が無い。“Gramp used to always tell me that reality is different from my ideals. There is something wrong about all this. It's depressing.” 月光号は金欠状態で、Holland自身が、「なんか儲かる話無い?」=“Have you got any leads getting us money.”とたずねてくる始末。しかし、Rentonは修行中の身=“I'm still in training.”、黙って、雑用をこなすしかない。せっかくEurekaとNirvashの試験飛行に出ても、「なんか息が詰まる。」=“This cockpit feels so stuffy.”なのである。

一方、Nirvashは、RentonとAmita Driveの効果が出ているのか、絶好調そのもの。Eurekaのことを調査研究しているMischa、このNirvashの絶好調ぶりを見ての独白「Traparは、人間の心に直接働きかけ、感情に作用すると言われる。でも、もしそれが事実ならば、その逆が起こらないとなぜ言えるのかしら。」=“It's been said the Trapars speak directly to the human soul and alter their emotions. But, if that really is the truth, is it logical to assume that the reverse can never happen, the soul can never change the Trapars, I wonder.”

さて、遂にCrewから金儲けの提案を募集することにしたHolland。見事採用された案の提案者には、“A Hot Kiss from Talho.”という悪乗りぶり。しかし、「もし、賞品がでるのなら、それは、Eurekaの笑顔がいいな。」=“If there is gonna be a prize, I'd like it to be her smile.” “A Hot Kiss from Eureka.”じゃなくていいのか、Renton。

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Episode3 Motion Blue B

故郷Bell Forestに別れを告げ、Eurekaと共に飛び立ったRenton。Eurekaは、Gekko号救援のため、Jurgens率いる連邦空軍の出雲艦を単機急襲、「援護? そんなものはないわ。自分以外に信じられるものなんて無い、NirvashとHollandを除いては。」=“I don't need any back up. There is nothing else that I can believe in other than Nirvash and Holland.” Gekko号は、管制塔のSystemをHackingして、煙幕=“A smoke screen”を使っての脱出をはかり、Nirvashの援護もあって、見事成功。Gekkostateの戦いぶりに感動するRenton、“Amazing. This is how Gekkostate fights its battle. they are awesome.”

一方、KLF三個小隊を失った上、Gekkostateを取り逃がしたJurgensは、「私は、クビだな。いや、それだけで済めばいいんだが...」=“I'm going to be relieved. I hope that is all they'll do to me.”

帰艦するNirvashから、Bell Forestの風景を見入るRenton、自ら引起こしたThe Seven swell の痕跡を見てもそれが何なのかさえわからない。「ただ生きがいを見出した幸福感で一杯だった上に、隣に座る彼女の透き通った瞳に魅入ってしまって」=“I was so happy about finally finding something I could really live for and so engrossed by the clear eyes of the girl who sat next to me.” 

そのころ、Bell Forestでは、爺ちゃんが、“Adrock and Diane never came back. But Renton will.” なぜなら、Rentonにはあいつの父親がついていて、あいつが道を見失っても、父親が導いてくれるから。Amita Driveには、Adrockの意思が乗り移っていると言うことなのだろうか。だとすると、第二話で「これをもつ資格があるのは、わし以外には、Rentonだけだ。」と言い切った爺ちゃんの言葉も呑み込める。

さて、晴れてGekko号にやって来たRentonを一癖も二癖もあるCrewが出迎える。Leader Hollandは、パンツ一丁だ。「風呂上りかなんかなんですか。」「何言ってんだ。男は、家に帰ってきたら、パンツ一丁と決まってるだろ。」=“Did you just get out of the shower or something?” “What are you talking about? There is nothing wrong a guy can walk around in just his underweare when he is at home, isn't there?”

そして、止めのの一発は、Eurekaに子供がいると言うことが判明、困惑して言葉を失うRenton。「姉さん、大変です。」=“Sis, we have a problem.” 

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Episode3 Motion Blue A

第三話、いよいよRentonは、旅立ちの時を迎える。Rentonと仲良く手を繋ぎ、何故だか今日はすごく調子が良いと言うEurekaを見て、Holland、「まさか...まさかだ。」=“Impossible. It just can't be.” EurekaにメロメロのRentonに対して、「君って面白いね。まるで私の子供みたい。」=“You really are amusing, are't you. The way you act is just like one of my chirdren.” の一言。“A sibling or a cousin”のように過剰な親近感をもたれると、恋愛感情に発展しないと心配するRenton。“sibling”と言うのは、兄弟姉妹のことだ。

一方、HollandとEurekaの帰りを待ってBell Forest空港に隠れていたGekkostateは、Jurgensの空軍に嗅ぎつけられてしまう。Hollandに当り散らすTalhoに対して、「いきなりどなるな。」=“Don't yell at me.” このYellは、「エール」を送るのYellと同じ。大きな声を出す点では一緒だが、良い意味でも悪い意味でも使うと言うことだな。Rentonを乗せることに異論を挟むTalhoに、「俺の勘だけどな」=“got a kind of hunch about it.”とHolland。その二人の交信中に俄かに侵入してきたWoz、「空港のシステムに侵入した」=“Leader, we're done hacking in the system.” このWozとJobsはもちろんAppleの創設者絡み。Apple Computerは、映画“Forest Gunp”でも使われていたが、つくづく好感度の高い企業なんだと思う。やはり、汎用性を考えて、Windowsを使ってはいるが、人間的には、GatesよりもJobsの方に魅力を感じるもんな、もっともWozについてはほとんど知らないけど。

Hollandは、RentonにNirvashの副操縦席に座って、Amita Driveの監視を命じる、「Amita Driveはお前のだ。最後まで、お前が責任を持て」=“Take responsibility what you did right to the end.”

俺は、今まで、やるべきことから逃げてきた。「でももう逃げない。」=“I'm gonna stop running away.” 俺は修行して帰ってくる。そして爺ちゃんのようなMechanicになる。爺ちゃんにそう告げて、Eurekaとともに大空に飛び立つRenton。

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Episode2 Blue Sky Fish B

さて、第二話のB partは、Rentonが旅立ちを決意するまでの、比較的長いせりふの多い場面で、聴き取るのがかなり難しい。

Fearless Leader Hollandの敵陣突破の決意に対して、Mattheiuが、また、Amita DriveをEurekaに届けるために、Refで飛んできたRentonについて、Eurekaが、それぞれ、“Reckless”と言っています。「無茶な」というのが、この形容詞です。そして、Hollandは、爺ちゃんからも、“You bring me nothing but trouble.”=「お前は、とんだ疫病神だ」なんて言われています。“What the hell are you doing here?”このHellは、A partの“Heck”と同じような使い方ですが、Heckよりもきつい表現で、爺ちゃんのHollandに対する敵意を表しているとも取れます。“How long have you been loitering here?=「いつからこのあたりをうろついておったんじゃ」、Loiter、うろつくなんですね。

なぜなら、HollandはいなくなってしまったAdrockとDianeに因縁浅からぬ人物で、爺ちゃんとしては、Rentonに“Nomal happy life”を送ってもらいたいと言うささやかな希望には、好ましくない存在と映ったからでした。しかし、Hollandは、“You don't believe in what you are saying, do you? You are just fooling as to what you realy believe.”=「あんたは、そんなことを信じちゃいない。本当に信じていることを誤魔化しているんだ。」

“I do not get it. What should I be doing?”「わかんない。どうすればいいんだ。」迷うRenton。そんなRentonにHollandは、たたみ掛けます。“That something you have to decide. What it is you believe in, what you decide to do with that belief, is that all of your responsibility. It's up to you to ride the wave or to let them die”「それはお前が決めることだ。何を信じるか、信じたことで何をするか、それはお前の責任だ。波を生かすも殺すも、それはお前が決めることだ。」

Eurekaを助けたいと言う思いを信じることで、Eurekaを救う力が生まれる。俺はそれを証明したい。だから俺は信じたんだ、Renton。それに対して、Holland、だったら一緒に来い、「彼女もそれを望んでいる」=“I'm sure that she wishes for,too.”Hollandに言われて振り返れば、EurekaもRentonを見つめていた。“You should come with us. It's just there is no one else. It has to be you.”=「一緒に行こう。君じゃなきゃだめみたい。」Eurakaの殺し文句に、もう後には引けなくなったRenton。

ちなみに、退却の意味で、“Pull back”とRentonとNirvashが起こしたSeven Swellを見て慌てたHollandがMatthieuに叫んだ言葉。また、連邦空軍出雲に乗り込んでいたDominicは、“Retreat”を使っていました。どちらも同じ意味と考えて良いでしょう。しかし、Eurekaに手を握られてしまったRentonにとって、Pull backもRetreatもあり得ないのは火を見るより明らかなことでした。

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Episode2 Blue Sky Fish A

この回は、爺ちゃんから託されたAmita Driveを届けに、RenronがEurekaの元に飛んでゆく話です。飛び立ったは良いが、Traparの波に乗れるのか自信がもてないまま落下するRentonは、母親代わりに自分を育ててくれた姉Dianeの残していった言葉を思い出す。「ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん」。“Don't beg for thing, do it yourself, or eles you won't get anything.”それは、亡き父Adrockの教えであった。

Jurgens艦長率いる連邦空軍との交戦中、突撃を仕掛ける前にHollandが放った言葉「援護してくれ」は、“Cover me”、なるほど、確かにCoverという感じだよな。

決死の覚悟で敵中を突破して、遂に、Eurekaに辿りついたRenton、いきなり抱きついて「君がいたからできたんだ。君じゃなきゃだめなんだ。君が好きだ。」=“I was able to do it,because of you.  It would't have been possible, if it wasn't for you. I totally love with you.”Cut Back Drop Turnを見事に決めた興奮からか、いつにも増して激しいRentonは、鼻を垂らしながら、「俺がこのAmita Driveで君とこの機体を守る」=“I am gonna protect you myself. Not only protect you. I'll protect this machine with Amita Drive.”

“Amita Drive Set on”鼻水撒き散らしながら決めたつもりが、Nirvashは真に目覚めるAwakenどころか、鼻水に機内を汚されて一瞬怒ったのか(?)、突然異状をきたし、機能停止状態となってしまう。「何だ、何なんだ、これ」=“What the heck is this!”。“Heck”と言うのは単独で使うと「ちぇっ」と言う感じ。この場合は、“What on the earth is this?”と同義ですが、on the earthは、ずっと正式な言い回しで、確かにこういう場面では、相当上品な人で無いと口をついて出る言葉ではないと言う感じがします。

ところで、このAmita Drive装着時に映ったCompac Drive装着用Socketの脇には、「魂」と「魄」の文字が。魂は精神をつかさどる気であり、魄は肉体をつかさどる気、と言うのがそもそも意味である。魂魄となると、死者の魂と言う意味になる。

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Episode1 Blue Monday B

Gekko State Leader Holland Novacは、North Shoreの出身なんだそうですが、苗字は何やら東欧っぽい音です。名前はHollandですが。実兄のDeweyともRenton姉弟とは対照的に長身です。

さて、Nirvashを見たRentonが、一言“an LFO?”、なるほど、Lであっても、発音は母音の「え」みたいな音なので、anなのですね。しかも、Rentonにとって、Nirvashはこれまで見たこともない、謎のLFOだったから、不定冠詞なんでしょう。そして、Nirvashに乗っていたEureka登場。“She's so cute.”Renton一目ぼれ。恋は盲目です。「機械にも心があるんだよ」と一端のMechanic気取りのRentonに対して、「何言ってんの。そんなの当たり前でしょ」=“Plain common sense”と返すEurekaのことを、ちょっと変わってる=“She is weired”けど、理想の女の子と受け止めてしまいます。その気持ちわかるよ、Renton。しかし、初対面の“She's so cute.”を最終話まで貫くRentonは、えらい奴だ。そして、RentonとEurekaのLove Storyが物語の最重要主題の一つであります。

Dominicが州軍のJurgens艦長に向かって、「俗物が」=“Snob”と言っていたが、Snobの使い方はこれで良いのか、少々疑問。社会的身分や階級で人を見ることが語義なので、この場面では、正しいのかもしれない。

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Episode1 Blue Monday

Eureka seveNは、個人的には、これまでに見たAnime中の最高傑作。いい歳をして漫画・Anime好きの方だが、生涯最高傑作と言い切ってしまっても良い位、好きな作品です。初回や中盤最高の盛り上がりを見せるEpisode26“Morning Glory”など10回以上見た回もあり、粗筋はほぼ覚えてしまいました。バンダイは、このAnimeを北米でもCableで放映していると聞いていたので、英語版DVDを入手すれば、格好の英語の教材になると思い、序盤の数話を視聴してみた次第です。

まず、主人公のRenton Thurstonが登場します。彼は、一体何人だったのだろう。もちろん、舞台は人類が地球を離れてから100万年、移住先のTraparと呼ばれるものが空気中に流れ、人がTraparに乗って飛ぶことができる世界ですから、全く架空の世界なんですが、町の名前Bellforest、その印象などから、例えば、IrelandのDublin